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ネットしながらの食事をやめたキッカケ

ある夜、フロスをしていたら歯の詰め物が取れてしまいました。歯医者の予約状況をサイトで見てみたら、一カ月以上先じゃないと空いていなくて、他の近所の歯医者も似たり寄ったり。ちょっと青ざめました。

翌日、夫が7月に行った歯医者の受付に電話すると、「今は消毒や待合の混雑を避けるとかの理由で、一人に時間をとってやっているし、詰めなおすだけって皆言うけどわからないもの。医師と相談してから明日電話します」と言われました。これはすぐの予約は期待できないかも。

残っている歯に薄い部分があって、そのまま過ごすのは不安ではありましたが、みんなが色んな不便を抱えながらやっているわけだし、ここは運よくキャンセルがでないか気楽に構えて、私にできる事といえば、歯に気をつけて過ごすしかありません。

食事のときは、できるだけ片側で、そして神経を集中して黙って咀嚼するようになり、ネットを見ている場合じゃなくなりました。

すると、もう長い事生きてるので、そうだよねと思うのですが、不便になって改めて分かる事って色々ありますよね。

朝ごはんに薄くサクサクにやいたパンみたいなものにハチミツをちょっとつけて食べるのですが、集中して食べてみるとこのパンの香ばしいこと!今までスマホに気を取られて、食事をしっかり味わってなかったことに気づきました。ニンジンの甘さとか、きのこの風味とか、こんなに美味しいのにおざなりにしていて反省しました。

歯ごたえのあるものは、まるで禅の修行みたいに、黙々と50回ぐらいゆっくり噛んで食べるようになり満腹感が出ました。咀嚼が億劫でたくさん食べられないのだけど、苦でもありませんでした。食べる量を見直してもいいのかなと思いました。

3日ぐらい経って慣れてくると、ちょっとぐらい夫と話しながら食べるようになり、夫も食べながらネットを見るのをやめました。結婚当初はおしゃべりして食べていたのに、いつの頃から、二人ともネットを見ながら適当なご飯の食べ方をするようになっていたのかしら。

歯医者からはちゃんと電話がかかってきて、どういう理由で枠をあててもらえたのかは聞きませんでしたが、詰め物がとれてから数えると5日後になおしてもらえました。とれた銀歯をくっつけるのじゃなく、レジンでの補修となり、こんな技術があるって知らなかったので、すぐにできて、銀歯だった部分が白くなってとっても驚きました。

そんなこんなで、ネットなしで、会話をしながら、ちょっとゆったり食べるようになり、食事の時間が豊かな時間になったような気がします。そして、食事の時間って豊かな時間なんだと認識すると、メニューは特別じゃなくても、丁寧に作ろうとか、ちょっときれいに盛ろうとか、そんな所にもいい影響が出始めています。

今日も読んで下さり有難うございました!

高槻さん、イラストをお借りしました。有難うございます!

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