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コート・ダ・ジュール レランス諸島

フランスは、7月14日の革命記念日を過ぎると、人々が一斉に夏のヴァカンスへと出かけ始める。まさに民族の移動の時期。

ヴァカンスの行き先で人気が高いのは、国内では、南フランスであることは言うまでもない。紺碧の海岸には、たくさんの人々が、燦々と降り注ぐ太陽の光の下、ヴァカンスシーズンを楽しむ光景は、毎年恒例である。

ところで、カンヌといえば、何を思い浮かべるであろうか。有名なのは、パルムドール、カンヌ国際映画祭であろう。有名著名人が集まり、華やかな雰囲気の中、日本の映画界からの参加者も近年、数々おられる。

そんな、コート・ダ・ジュールであるが、結構大型船の入港が多い。海水浴のビーチでは、ニース近郊の美しい街、ヴィル・フランシュ・シュル・メールの海岸などが有名だが、水質が良いというわけではない。

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そこで、今回の【秘宝】は、

カンヌの沖合、フェリーで15分のところに浮かぶ、超穴場の海水浴、散歩スポット、レランス諸島:イル・ドゥ・レラン。

メインは2つの島で、私が訪れたのは、サント・マルグリット島。映画、「鉄仮面の男」の舞台にも登場したが、実際、17世紀に、鉄仮面の男がこの島に幽閉されていたのも事実である。ちなみの、もう一つの島、サン・トノラ島もドイツ映画、「パフューム ある人殺しの物語」の中に登場している。

それはさておき、サント・マルグリット島の海水浴スポットは、フェリーを降りたら、東の方向に進む。カンヌを背にして左の方向。島は意外と広いが、30分も地中海岸松の林の道を歩いていくと、ポツポツと、泳げそうなスポットが見えてくる。水の透明度は高く、まさにプライベートなビーチ。夏のヴァカンスの時期といえども、あまり人がいない。ただし、シャワーやトイレはない。島の中央にはレストランがあるので、その辺りは臨機応変に。ちなみに、私はその日は泳がず散歩をして過ごした。

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私が、最初にカンヌを訪れたのは、2003年。パリ発のTGVから降り立った時の、カンヌの駅の風景は、今でもはっきり覚えている。

駅の裏手のヴィラに予約をしたのだが、あまりにも雰囲気が良く、一か月近くも滞在を延長してしまった。このひと月余りの滞在が、私にフランスへの引っ越しを決定させる期間となった。

この時期に、私が訪れ、感性を養った、いろいろな場所については、また後日綴りたいと思う。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

このコラムが、あなたの何かのお役に立てれば幸いです。

引き続き、【フランス曼荼羅】をよろしくお願いいたします。

敬具



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