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ディズニーシーから気付く組織・コミュニティ作りのインクルーシブ観点のヒント

こんにちは!先日 私が訪れた東京ディズニーシーで気づいた組織やコミュニティ作りのヒントについて お話しします。


東京ディズニーシー 訪問

先日、我が家では2年ぶりに東京ディズニーシーへ行ってまいりました。実質ほぼ入場制限をしていないようなので、コロナ禍の2年前と比べるとかなり人が増えた印象です。

また、インバウンドの多さにも驚きました。
体感的には3割から4割くらいはインバウンドでしたね。

人が多かったり、アトラクションに乗るにはある程度並ぶ、もしくは入場料とまた別の有料のチケットを買わないといけないなど、疲れる要素もたくさんある東京ディズニーリゾートなのですが、不思議と また来たいなと思える要素があることに気づきました。

そして、それらの要素は組織やコミュニティ作りにも有効だと思ったので、こちらの記事でまとめたいと思います。

居心地の悪さがない(インクルージョン観点)

昔の渋谷109 VS 東京ディズニーリゾート?

突然ですが、皆さんはかつての渋谷109のようなギャルやギャル男がよく着る洋服のショップに行かれたことはありますか?(ギャルやギャル男という表現が今時 ではないという ツッコミはひとまず置いておいてください 汗)

最近は渋谷109に全く行ってないので現状に詳しくないですが、学生時代、私の妹が渋谷109系のファッションが好きだったのでよく付き添いとして一緒に渋谷に行っていました。

当時(15年ほど前)はまだ渋谷109がすごくきらびやかで盛り上がっていた時代で、ギャル系のファッションブランドが多く、ズンズンズンズンドドドドドドドドと、常に低音を響かせた有線音楽とチェケラな感じのアナウンスが流れているような店内でした。

ただ、きらびやかな店内とはいえ 自分がギャル・ギャル男じゃないと、渋谷109での居心地ってすこぶる悪いんですよね。主なターゲットが若年層のイケイケ系女性なので、当然と言えば当然です。

あなたは呼んでないですよと言われてるような気がします。

排除というと言葉が強すぎますが、そのお店でターゲットにしてない層は極力相手にしない、そんな思惑が透けて見えて当時の私には居心地が悪かったのだろうと思います。

そういった過去の居心地の悪さを思い出しつつ、東京ディズニーリゾートに関しては全くそういう思いをしなかったなと、直近数回での訪問で思いました。

東京ディズニーリゾートの客層を眺めてみる

直近で私が訪れたのは 東京ディズニーシーですが、東京ディズニーリゾートというと客層は多種多様にです。

小さい子供連れのファミリー 、 おじいちゃんおばあちゃんが一緒にいる大人数のファミリー、またファミリー以外に目を向けると女性グループが目立ちます。

また大学生や中学生〜高校生ぐらいの若い男性が5、6人のグループで楽しむ光景も多く見かけますし、女性ひとりで来られている(と思われる)方もいらっしゃいました。

色々な層のグループ/お客さんが来るということは、東京ディズニーリゾートはどんなお客さんも受け入れる包含性がある、そしてそれをゲストたちが感じてまた来たくなるのでは、と思いました。

とはいえ他のアトラクション施設や商業施設も幅広いお客さんに来てほしいと思っているだろ、という指摘も考えられます。

ただ、例えば町の遊園地だと設備が古臭くてあまり 若者受けしないアトラクションだったり、子供に特化しすぎてティーンネイジャーには物足りない。。、そんな遊園地もあります。

またティーンネイジャーや大人に特化しすぎると、内容や刺激度的に子供を連れて行きにくい。。、そんな場所もあると思います。

夢の国といったキラキラした側面も勿論あると思いますが、パーク側の包含体制やどんな人でもウェルカムなインクルージョンな面から、ますますファンが増える、そんな構図なのかなと感じました。

株式会社オリエンタルランドについて


ゲストへのリスペクトやインクルージョンについて 従業員にきっと熱心に教育しているのだろうなと思い 、株式会社オリエンタルランドのホームページを見てみました。

すると まさに 行動基準のページに THE 5 KEYとして その一つにインクルージョンが載っていたのです。

https://www.olc.co.jp/ja/sustainability/social/safety/scse.html


株式会社オリエンタルランド 行動指針より

ちなみに 他の4つはsafety、show、 そしてefficiencyでした。

日本の企業なども行動指針としてこのような分かりやすい単語で社員のあるべき姿を定めている会社は多いですが、絵に書いた餅と言いますか仕事中にそれらを体現している人は正直そこまで多くないのでは、というのが私の印象です(もちろんこれは自戒も込めて)。

またパークで働く従業員さんたちも常ににこやかに対応されていて、行動指針であるインクルージョンとか私の感じた包含といった要素は、従業員の働きやすさ向上にも有効な要素なのでは、と思いました。

世間では多様性がブームだけれども

会社によっては ダイバーシティという表現で多様性を推進しているところもあると思います。

ただ、多様性ということで闇雲にいろんな属性の方を入れても、そこで社員として多様な面を受け入れる価値観がないと本末転倒というか、意味ないよなというのが私の考えです。

もちろん多様性受け入れとは言っても、昔ながらの女性差別のような誰かを傷つけたり、閉じ込めるような思想は論外ですが、こうであるべきと言った思想を捨てて、こういった考えもあるんだな、こういう人もいるんだなと受け入れる価値観(インクルージョン・包含)が組織に広まれば従業員の働きやすさも向上し、従業員が生き生きと働くことで結果的にお客様からの好感度が上がる効果は無視できないように思います。

私は決して人事や組織開発のプロフェッショナルではないですが、東京ディズニーリゾートを訪問してそこでの従業員さんやパーク内から感じた『どんな人でもも受け入れるよ』という雰囲気は、他の職場・組織でも参考になると思います。

近年は労働力の供給制約が叫ばれていますので、優秀な人材を確保して彼らを離職させないためにも、まずは従業員の価値観から変えていく、そんな取り組みが必要ではないでしょうか。

それではまた!

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