繊細な歌詞とのびやかな歌声で、あたたかくも切ない音楽を創り出すピアノ弾き語りシンガーソングライターの素顔とは?(後半)
#17 さのめいみ。
インタビュー前半では、さのめいみ。さんがシンガーソングライターとして活動するに至るまでの半生や、彼女の音楽性について語ってもらいました!
後半となる今回は、音楽活動をする中での苦悩と決意、そしてこれからの展望についてお聞きしました。最後に本人オススメの1曲も視聴できるので、ぜひ聴いて行ってくださいね!
↓前半の記事
やめたいって思った時に、絶対に「やめたい」と言わない。
音楽を初めて約4年が経った今(2020年2月現在)、さのめいみ。が振り返る音楽活動の中での苦悩を聞いた。
さの「ライブのノルマを達成できずに財布も口座も空っぽになって、1月の寒空の中ライブハウスから5時間かけてトボトボ家まで帰ったりしていたのは辛かったですね。
音楽をやっている中で大変なことっていっぱいあるじゃないですか。それで幾度か音楽をやめたいと思ったことはあったけれど、やめたいと思った時には周りの人には言わないと決めていました。
言ってしまったら簡単に叶ってしまうので。」
彼女が、絶対に『やめたい』と言わないと決めているのには、高校時代、”言葉の重み”というものを目の当たりにしていたからだった。
さの「やめたいと思った時に周りに言わないって決めていたのは、もちろん自分が純粋に音楽が好きでやめたくないっていう気持ちがガッツリあったからなんですけど、
高校の合唱部がかなり厳しい部活だったので、やめていく後輩が多くて、でも人手が足りないからと顧問に言われ連れ戻そうとしたんです。けど一度『やめる』って言った子は絶対に戻ってこなかったし、戻ってくるような素振りを見せても結局やる気がないので。
自分でやり始めたことを『やめる』って口に出すのは、自分や他人が思っているよりも大きなことなのかもしれないなって思いまして。
その経験から、大事なお客さんもいるし、続けていきたいし、いろんなものを崩したくない気持ちで『やめたいって言わないぞ』って思っていましたね。」
音楽は、特別なことをしなくても心地のいい人のような存在
さのめいみ。は音楽をどのように捉えているのか。
さの「私にとっては、”あったらいいな”っていう存在ですかね。すごく好きだし、ずっと続けていきたいと思っているけれど、特別大きな使命感があるわけではないというか。
なにか特別なことをするわけでもないけど、ただ一緒にいるだけで心地いいみたいな人いるじゃないですか。大きな喧嘩でもしない限りずっとこの人と一緒にいて、たまに会って、遊んで飲んで、語っていられたらいいな、みたいな。
そんな感覚で音楽があるかもしれないです。」
聴いてくれる人の想像に追いつき追い越せるように、大きなステージで。
音楽活動開始当初は長く続けるつもりはなかったと語る彼女は今、どんな未来を見据えているのだろうか。
さの「はじめの頃は”ただ続けていくこと”に必死だったし、今も一番の大きな目標は”ただ続けていくこと”ですけど、
活動をしている中で何が嬉しいって、自分が大きいライブハウスで頑張ってワンマンした後に、それを喜んでくれる人たちがいて、その喜んでくれている人たちがさらに大きいステージで歌う自分を想像してくれているのが、すごく嬉しくて
だからその人たちの想像にどんどん自分が追いついていきたいし、それを追い越すくらいの勢いでやっていきたいなと思いますね。
今私の音楽を聴いてくれている人に、『やっぱり自分の好きな音楽のセンス、間違ってなかったわ〜』って思ってもらえるように、聴く人の感性に認めてもらった私が、もっと認められるような活躍ができたらいいなと思っています。」
聴く人の心を一瞬で虜にし、その歌う姿からアーティストとしての未来を見せてくれる彼女。
そんな彼女の音楽をはじめて聴く人のために、オススメの1曲を聞いた。
はじめての さのめいみ。必聴ソング!
試行錯誤をしながら沢山の曲をつくってきた中で、是非聴いてもらいたいと教えてくれたのは『ライト』という曲。
楽しんでもらいたいポイントを聞いた。
さの「『ライト』に限った話ではないんですが、物語の面白いところって、読んだ人が自由に想像できる余白があることだと思っていて、曲は特に伝えられる言葉が少ないから、色んなシチュエーションが想像できて自分の経験にも当てはめられるのが面白いなって思っています。
『ライト』の歌詞でもいろんなストーリーを想像して楽しんでほしいですね。そしたら何回でも楽しめますしね。
あとは純粋にいい曲で、メロディーだけを聞いていても楽しいと思います。バイオリンとチェロも入っていて、美しいアレンジをしていただきました。」
”余白を楽しむ”という音楽の楽しみ方、まずはぜひ『ライト』で試してみてほしい。
本人からのメッセージ
さの「記事越しではありますがこれも一つのご縁ですので、ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。」
さのめいみ。さんの言葉の端々から、彼女の思考こそがその繊細な音楽や言葉の美しさに現れているのだなと感じるインタビューでした!一度聞いたらハマらずにはいられない、心に染み込むようなさのめいみ。さんの音楽、聞かない理由がありませんね!
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次回スポットライトを当てるアーティストもお楽しみに✨
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