fragrance

香料会社で調香師をしています。 香水の調香を主に、スキンケアやヘアケア、エアゾール製品…

fragrance

香料会社で調香師をしています。 香水の調香を主に、スキンケアやヘアケア、エアゾール製品などの調香も担当しています。 香料業界に興味がある方やこれから就職を目指されてる方に暇つぶしになる程度のタメになるノートを作成していこうと思っています。

最近の記事

狭き門

近年のフレグランスブームの影響で、調香師になりたい人が年々増えているように思う。 結論から言うと、香料会社の調香師になるのは不可能に近いのが現状だ。 学歴社会、男女差別、年功序列、倍率、配属先の相違など様々な要因で、調香師を目指すことは極めて難しく、狭き門と形容されるほどである。 僕は運良く今の香料会社に調香師として拾って頂けたが、それもまた険しい道のりとある意味賭けであった。 どの組織の調香師になりたいのかを、目指されている方は一度整理して頂きたい。 ①香料会社 ②

    • 久しぶりに

      およそ2年ぶりの投稿になるのかな。 この2年間の間に、たくさん色んなことがあった。 姉が出産したり、仲違いしていた友達と仲直りしたり。 仕事では、取引先からのご指名で、仕事(調香)をすることがほとんどになった。 大手日系化粧品メーカーや大手外資化粧品メーカーに新規香り提案をする際も、社内コンペで勝ち残ることが格段に増えた。 良い香りを調香、創香しようとすると、どうしても処方が複雑になる。他社から簡単にイミテーションされないよう、大きな依頼によってはフォーミュラロッカーも

      • 調香師になるまで

        調香師になるまでにどんなことを勉強するか今回は解説していきます。 ➀コモディティ(汎用的香料)の香りを全て覚える&嗅ぎ分けを出来るようになる。 すごい数になりますがこの地道な努力が後々処方を作成するときやヒラメキなどのセンスに関係してきます。 (例)Rose P、α-Hexyl cinnamic aldehyde、Hexanolなど ➁基本的な香料の香りを覚えると同時に有機化学を勉強する。 香料は化学物質なので有機化学を勉強していなかった方は是非この機会に勉強してみ

        • 嫌いな香り

          こんばんは。 みなさんは嫌いな香りありますか? うんちの香り、キュウリの香り、ワキガの人の香り。 味と一緒で人によって好きな香り嫌いな香りってバラバラですよね。 だけど香料業界を目指す人には、嫌いな香りだから嗅ぎたくないとは思わないでほしいなって思っています。 嫌いな香りや自分にとって臭い香りこそ香料の世界では重要になってくるからです。 うんちに含まれる香気成分のインドールとスカトール、これらは濃度が濃い状態だと悪臭を放ちますが濃度が薄い状態だと多くの花に含まれる