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【数理最適化】 超難解★ 水インフラ課題に挑む!アルゴリズム中心プロダクトの内情【Fracta Leap イベントレポート】

こんにちは。
Fracta Leap イベント実行委員会です。
今回は2024年4月10日に実施した、「【数理最適化】 超難解★ 水インフラ課題に挑む!アルゴリズム中心プロダクトの内情」の様子をイベントレポートとしてお届けいたします!

オープニング

開始時間には会場は満席状態。参加者のイベントへの期待度の高さが伺えました。
オープニングは人事の松木、会社紹介はCPO村井が行いました。

余談ですが、開始10分前まで参加者が1人も集まっていない状況でしたので、結構ハラハラしていました笑。残り5分くらいで一気に参加者が集まり、Fracta Leap社員一同ホッとしました。
(人事の松木は、送ったメールの日程を間違えていないか、何度もPCの画面を覗き込んでいたことは内緒です)

テーマ1:自動配置設計のアルゴリズム開発プロジェクトの理想と現実

最初は弊社創業時から参画している請川からのプレゼンテーション。

水処理プラントの自動配置設計で考えることは、単純に敷地のなかに収まる装置の配置ができれば良いわけではなく、装置間をつなぐ配管長さを最小にすることや、運用整備面での効率性、さらには「重力で流れる水の3次元的な構成」まで含めて計算しなくてはいけないという話をしました。

我々が取り組むプロダクト、また解決しようとしている課題の難易度の高さが伝わりました。

テーマ2:他スタートアップで経験したアルゴリズム開発との違いと共通点

2番手は、明治大学にてオペレーションズ・リサーチ(特に数理最適化)の研究や教育に従事され、弊社でも創業時からアルゴリズム開発を担当してくれている高澤さんのプレゼンテーション。

私たちの日常にあるアルゴリズムの話から引き込まれる導入から始まり、複数社で働いた経験談を交えての「企業フェーズにおける求められる役割/バリュー」のお話、そして弊社が今どのフェーズにいるかということを非常に明解にお話しいただきました。

Fracta Leapはビジネス力やソフトウェア力が重宝されるプロダクト立ち上げ期を乗り越え、まさにアルゴリズムの専門的な知見が価値を発揮するフェーズに至っているということです。

テーマ3:アルゴリズムに落とし込む際に考慮すべき設計思想の整理と伝え方

3番手は、親会社である栗田工業の社員であり、水処理プラント設計の専門家である林さんのプレゼンテーションです。

林さんは、本業で水処理プラントの設計を行う中、設計で使用する必要な機能の定義、プロダクトの評価など、一緒に自動配置設計のプロダクトを開発しています。

「現役講師の後でとても話しづらいですが...」と前置きがあり、少し緊張されていましたが、長年経験してきた水処理プラント設計の専門家にしか見えない図面情報※1など、設計者の暗黙知について、とても分かりやすくお話しいただきました。
※1 実際には記載されていない水処理プラント運転員が歩く動線が見えるそうです

初期はまだまだ粗々だったプロダクトも、直近は「プロの職人でもここまでの設計はできないだろう。しかも、ものの数時間で。」と、プロダクトに驚きの声をいただくことができました。

パネルディスカッション・質疑応答

当セミナー最後は、登壇者にアルゴリズムエンジニア1名も加わって、パネルディスカッションを実施しました。

内容は「アルゴリズムの可能性」ということで、これまで登壇者がアルゴリズムに関して印象に残っている具体事例を挙げていただき、それぞれの視点で効果的な活用方法について議論しました。

その後、質疑応答を行いましたが、セミナーの参加者から専門性の高い質問が次々と集まり、とても有意義なディスカッションの機会が生まれました。

イベント後の交流時間でも、終了時間ギリギリまで登壇者と参加者で議論が続き、かなり活発なセミナーになりました。

おわりに

Fracta Leapでは今回初めてセミナーを開催いたしました。

普段知り得ることができない水処理プラントの自動設計プロダクト開発について、興味をお持ちいただける方が多く、主催した立場としてもとても嬉しく思っていました。

大変好評だったため、また別テーマでのセミナー開催も予定しています。
ご都合があう方は、ぜひお気軽にご参加いただければと思います。

またFracta Leapでは、隔月で社外の方もお気軽にご参加いただけるイベント「懇水会(こんすいかい)」を開催しています。ご興味をお持ちいただける方は、ぜひこちらにもご参加ください。
『懇水会』とはなんぞや!?