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私の00smusic#38

#371 B.Y.O.B. by System of a Down

カリフォルニアのアルメニア系アメリカ人メタルバンドの4作目Mezmerize。バックグラウンドにある民謡的メロディとメタル音楽との融合が印象的で、曲展開もユニーク、一度聴いたら、刺激的でクセになるテイスト。同年リリースのHypnotizeと分けてリリースされたが、それぞれ作品自体の歯切れの良さと共に、40分以内に気持ち良くサクッと終わるので、トゥーマッチにならない感じが好印象。ただこれ以降、新たな作品は出ていない。

#372 St. Anger by Metallica

ベーシストの交代劇、上手く方向性を見出だせないレコーディング、ジェイムスのアルコール問題、ナップスター問題等、バンドがどうにも上手く回らず、解散危機も見え隠れする時期の、起死回生の一作という個人的印象。ただ世間的には異色作で、賛否に割れている8作目。ギターソロは排除されて、ギターリフが続き、甲高いスネア音が鳴り渡って、徹底的にロウなバンドサウンド。これまでの作品の流れからすると、また飲み込めないリスナーが続出したわけですが。上手くは言えないですが、上手くいかないとか、モヤモヤした気分の時に、これがメチャクチャ刺さるんですよね。自分を保つ助けにもなるし、不思議と癒しにもなる。あのカンカン音は想像してなかったけど、派手なギターソロは、この際邪魔になる理屈もわかる。ただ聴いてるみんなに対して良いってことではなさそう。そんな感じ。

#373 My Plague by Slipknot

アイオワのヘビーメタルバンドのセカンドIowa。制作当時は憎しみの沼で、バンド内の空気はかなり悪かったようですが、逆にそれが功を奏したのか、ダークで緊張感があり、またエネルギーに溢れた作品が登場することに。結果、それが支持されることにも。どうしてもブラストビートを搭載した、刺激的なデスメタルテイストに耳が傾きがちですが、こうしたメロディックな楽曲もあって、こうしたところに個人的には良い驚きがありました。サマーソニックでライブも観て、開始と同時に、地面が揺れて、空気が歪む体験をしました。凄かった、、、

#374 Beautiful Morning by Machine Head

サンフランシスコのベイエリアのヘビーメタルバンドの6作目Blackening。タイトルが示す通り、かつてのメタリカの影響を受け、スラッシュメタル寄りの音楽性を持った作品。なかなか00年代のメタルバンドは、グルーヴ重視の傾向があって、馴染みがないと敬遠してしまいがちですが、これはそうした中でもオールドスクールな感じで、イケる人は結構多いんじゃないかと。8曲61分と尺長めの楽曲で聴き応え十分で、バンド史上最高傑作の呼び声も高い。加えて、アイアンメイデンのHollowed by Thy Name とメタリカのBatteryのカバーも収録。

#375 For Beyond Metal by Strapping Young Lad

デヴィン・タウンゼント率いるカナダのメタルバンドの5作目にしてラストアルバムThe New Black。このバンドをやってる時は、スーパーマンのような気分になれると、デヴィンが言っていたのがとても印象的だったのですが、加えて根っからのヘビーメタル愛の伝わりが凄くて、聴きながらメタルポーズしてしまうこと請け合い。馬鹿馬鹿しいくらいエクストリームな部分と、デヴィンらしいアレンジの味付けとユーモア。そして、純粋にメタルは楽しい。

#376 Permanence by Static-X

ミニストリーやナイン・インチ・ネイルズといった系譜のインダストリアルメタルバンドの2作目Machine。わかりやすいビートにヘビーロックを乗せて、ノリの良く格好良い感じになってるのが、今聴いても心地良い。トレードマークになってた髪の毛が逆立ったウェイン・スタティックのヴィジュアルも華があった。若くして亡くなったのは惜しい。

#377 Linchpin by Fear Factory

ロスのメタルバンドの4作目Degimortal。機械みたいに正確無比なダブルベースのドラムテクニックに衝撃を覚えた作品。前作に比べると、コンパクトにキャッチーでありながら、より洗練された雑味のない、無機質な感覚が印象的な感じ。

#378 Lovely Train by Black Stone Cherry

アメリカ・ケンタッキーのロックバンドのデビュー作から。70年代のレイナード・スキナードから、90年代のザック・ワイルドを通過して、現代のサザンロックを体現してるようなバンドって感じで、結構ツボを突いてきました。

#379 Ties That Blind by Alter Bridge

クリード解散後に、元メンバー3人と、後にスラッシュのソロバンドでも歌っているマイルス・ケネディを呼び寄せて結成したハードロックバンドの2作目Blackbird。適度に現代的なグルーヴとエッジが効いていて、適度に7、80年代ハードロック音楽にみられる派手なギタープレイがあって、適度に憂いの歌心を持った楽曲というバランスが、時代の境目を感じさせない聴きやすさを生んでいると思う。バカ売れしていたクリードの恩恵もあると思うけど、現在までに7作品、世界で500万枚以上売れているそう。

#380 One Last Breath by Creed

アメリカ本国では1000万枚以上のセールス、ダイヤモンドディスクを記録した前作Human Clayに続く、ポストグランジバンドの3作目Weatheredからのヒットシングル。当時は話を聞くに本当によく売れてたみたいで、きっとアメリカのラジオステーションから、ひっきりなしに曲がかかってたんだと思うけど、やっぱり歌詞と歌が刺さってたんですかねえ。そういう楽曲の印象と、いくつか良い曲があるっていう個人的なイメージです。


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