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家計診断 #8(親への贈与を勝手にしないで!)

ウマいFP山内による勝手に家計診断シリーズ8話です🐴
これは私個人にではなく掲示板にでている相談内容で、
私だったら、どのようにアドバイスをするかを書くものです。
今回はこちら

質問者様に相談しないで、配偶者様がその親御さんに援助をしているとのこと。いろんな危険性がはらんでいるので取り上げようと思いました。
みなさんも、是非一緒に考えてください🙇

相談内容


相談者様のデータ

〇結婚してまだ半年の夫婦で今回は女性の方が質問者様

〇結婚する前は配偶者様は関東の公務員で
手取18万円

〇質問者様は大都市の県で夜勤務で月収40万以上

〇結婚前は遠距離恋愛で月に2回のデートで、
交通費と交際費で20万程かかった

〇質問者様が「別れるか質問者様の家の土地に家を建てて住む」かの
選択肢を提案したところ、後者の選択肢を選んだとのことです。

〇結婚後は配偶者様の月収が40万円ほどになり、
質問者様は30万円前後(夜勤を減らしたため)になった

〇質問者様は車を買い、配偶者様は引っ越しでお金を使い、貯蓄が少ない

〇配偶者様の実家は家計が悪く、質問者様の実家は裕福

〇質問者様と何の相談もなく配偶者様は両親に20万円の援助をした
(帰省の際においてきた)

〇配偶者様は両親に援助をしたい

〇質問者様は将来にお金がもっと必要なの事と配偶者様が両親に援助をする事が不安とのこと

アドバイス


① お金の相談は夫婦できちんとやる事

今回の話で一番危険を感じたことは話し合いをしないで勝手に援助したことです。結婚をしたばかりのこの時期は本当にデリケートです。
今回のことを機にきちんとお金の話し合いをする必要があります。

② まずは貯蓄を!

両親の援助の前に、まずは倹約して半年分の貯蓄をするのが優先です。

③ 親援助は自分たちにゆとりが出てから検討を!

ゆとりのない人がゆとりのない人に援助するのはおかしいです。
資金ショートをして、カードローンを使うことになったら本末転倒です。

④ 20代の子から親への援助は慎重に!!

親に援助するという事は将来生まれる自分の子供にお金を使えないか、老後資金が少なくなるかのどちらかという事を認識する必要があります。

⑤ 贈与を甘く見ないで!

人間は一度お金をもらうとその人の残りのお金を自分のものだと錯覚する心理が働きます。何度もそういった人を見てきました。
また、援助を一回すると、された側はされて当然だと思うし、してる側は傲慢になります。関係がおかしくなりやすく、本当に気を付けるべきです。

⑥ 配偶者様の両親に生活保護に入ってもらう検討を!

配偶者様の両親の年齢がわかりませんが、年金で足りないなら生活保護の検討を先にするべきです。同居しているわけではないので可能です。

⑦ 援助をする際に理由を夫婦間で説明をする

援助をするならば、何で援助しないといけないのかを質問者様に説明する義務があるし、質問者様も知ってないといけません。
一時的にお金が必要なのか、慢性的にお金が足りないのか、借金があるのか、きちんと把握するべきです。

⑧ 親に贈与することは倫理上あまりよくない

パートナーがきちんと了解しているなら問題はないですが、

自分の稼いだお金だから問題ないといって、親への贈与をすると
のちのち夫婦間の溝が大きくなります。

質問者様の実家は裕福なため、キャッシュフロー上では、
将来質問者様の実家から贈与されるお金を、
前払いで配偶者様の両親に贈与している事になります。

よく話し合う必要があります。

⑨ 感謝が大事

そうは言っても、配偶者様が遠くから来てくれたのは事実です。
やはり感謝する事だと思います。
遠く離れてしまったので、両親の面倒が見れないと心配ですね。
せめてお金だけでもと思うのは無理のない話かもしれません。
配偶者様に感謝の気持ちを持って、
今後どうするかを決めたほうがいいと思います。

⑩ 贈与は金額と期間を決める事

贈与する場合は金額と期間を最初に言って、
それ以降の援助はしないと宣告してから行った方がいいと思います。
そうしないとずっと依存されてしまいます。


今日も読んでくれてありがとうございました🐴🙌

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