頭金がない場合の住宅ローンの組み方とは?
住宅購入を予定している方々の相談を日々受けていると、
中には頭金を準備できない方もいらっしゃいます。
今は、金融機関もどんどんお金を貸したいので、
頭金がなくても住宅ローンを組むことが可能です。
銀行が扱うローンの場合は、 そのまま10割借入れすることができますので、
今回は住宅金融支援機構が扱う
全期間固定金利型の住宅ローンである 「フラット35」
の組み方についてお伝えします。
ちなみに、住宅金融支援機構とは どういった機関なのかというと、
昔は銀行で住宅ローンを借りるには、
土地・建物の価格をあわせた金額の2割程度の頭金は必要でした。
頭金が準備できないと家を買えなかったわけですね。
それでは家を買える人が限られてくるので、
銀行で借入れできない方でも家を買いやすくする目的で
2007年に旧住宅金融公庫の業務を引き継がれて発足したのが、
この住宅金融支援機構です。
また、いくつかの金融機関では
この住宅金融支援機構の「フラット35」を扱っていますが、
これは簡単に言うと住宅金融支援機構の代理店として
この「フラット35」を販売しているイメージになります。
頭金が準備できない場合のフラット35の組み方
では、頭金が準備できない場合のフラット35の組み方はというと、
以下の2つのパターンになります。
①フラット35(10割融資)
②フラット35(9割以下融資)+変動金利(1割融資)
これは、どういうことかというと、 フラット35は物件価格の融資の割合によって金利が異なっています。
例えば、2020年10月の金利で比較すると
10割の融資を受けた場合の金利は1.56%、
融資を9割以下に抑えた場合の金利は1.30%となっています。
頭金を1割以上入れることができれば
有利な金利が適用されることになるということです。
ただし、今回のパターンは10割融資ですので、
フラット35の融資を9割以下に抑えても
残り1割を借入れする必要があります。
各金融機関では この1割を借入れするためのローンを用意しています。
このローンの金利は若干高くなっており、
だいたい2%~3%前後が一般的です。
(この他に借入する際の融資手数料もかかる場合があります。)
では、問題はどちらの方が有利になるかです。
結論から言うと、それは
「②フラット35(9割以下融資)+変動金利(1割融資)」
の方です。
1割を金利が高いローンで組んでも、
9割以下の金利がかなり低く抑えられているので
35年などの長期的なスパンで考えた
「トータルの金額」では有利になるのです。
借入価格によりますが、 この違いだけで
100万円以上支払うお金が変わってくることになります。
100万円は決して少ない金額ではないので、
この差は馬鹿にできないですね。
やはり、比較することは重要だと感じます。
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