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[感想]金融庁登壇 公的保険アドバイザー協会のセミナーを受講して

昨晩19時の、金融庁の現場担当者の方もパネリストをされていた
公的保険アドバイザー協会のセミナーを受講しておりました。

私の所属する保険代理店ホロスプランニングの堀井会長と
'22年現在私も講師を勤めさせていただいている公的保険アドバイザー協会の
代表理事の𡈽川さんも登壇されるという事ですから、
これは見ないわけには行きません。

帰宅して夕食を手短に済ませ、セミナー開始早々は妻と娘が

「え!この映ってる人金融庁※の人なの!?やばいじゃん!
 キン!ユーチョー!ケンサ!(半沢直樹:黒崎風)されちゃうじゃん!」

などとはしゃいでおりましたが、
それ以降は静かに視聴する事が出来ました。
(保険代理店に監査に入るのは財務局だよと伝えようかと思いましたが、
「財務局って何?」という質問が来ると面倒なのでスルーしました)
※金融庁 監督局保険課 課長補佐(総括) 西沖 悠(にしおき ゆう)氏

『捨てられる銀行』シリーズで有名な橋本卓典さんも
何年か前の弊社のカンファレンスでお話しいただいたことがありますが、
その際にもキーワードとして挙げられていた

「ルールベースからプリンシプルベース」という言葉が
何度も飛び交っておりましたね。

ルールを守っていればそれ以外何をやっても良いと解釈されかねないので、
プリンシプル=原理原則を大事に、顧客本位の業務運営を行いましょう。
その枠組みを金融庁が決めるのではなく、当事者(保険会社・保険代理店)が
それぞれ創意工夫しながら取り組みましょう。

という主旨のお話がメインだったかと思います。

とはいえ、今まで諸々のルール文化に馴染んでいる業界としては
「指標」「具体例」「方針(ガイドライン)」が無いとどう対応していいか
苦心せざるを得ませんし、

現場の一募集人レベルでいうと
「いまさら公的保険の解説など当たり前な事を…」という意見があったり
そういった教育を受けてこなかった方たちからすれば
「はぁー?」「国がやるべき事でしょ!?」
「公的保険は変化するし、その変化の説明責任を募集人に負わせるの?」
と感じることもあるでしょう。

マネジメント層レベルでいうと
「既に自分のスタイルを持ってるベテラン層に教育したり、
 ツールを使う様説明するのは大変だぞ…」
「総論プリンシプルベースに共感しても、
 各論現場での浸透にルールは必要なのでは?」と感じたり、
凄い困惑が広がっている事を痛感しました。

顧客本位の保険募集の根幹にある公的保険の教育を行うべきなのは
国か?保険会社か?代理店か?募集人一人一人の自学自習か…?

そんな所については、
はっきりせずちょっともやっとした雰囲気でしたね。

私自身の実体験でいうと、この保険業界に最初に飛び込んだ会社が
アヒルがトレードマークで有名な保険会社のアソシエイツ(代理店)
だったのですが、そこで
「これからの保険募集は公的保険の解説が必須です」
「弊社ではこれを4つの保障と呼び、医療・大病・死亡・老後、
 それぞれ相対する公的保険を学び、お客様に説明し、
 必要保障を提案していきましょう」
と教わりました。
丁度10年前の話です。2012年6月に一般課程試験でしたから。

非常にすっきりと理解できましたし、
ただ販売(セールス)するのではなく、しっかりと
そこにコンサルティングがあるんだなと感じました。

…なぜその3か月後にそこを辞め、'12年10月からホロスプランニングに
転職したかと言うと、見込み客開拓方法が
「一日200件個人宅を飛び込みしましょう!」だったからですね…。

コンサルセールスにたどり着くまでの、ド根性炎天下
個人宅ローラー飛び込み作戦の前に私の精神は崩壊しましたし、
その勢いで飛び込んだ玄関先の方に
いきなり公的保険の話をしても驚かれるだけですからね…。
同期入社の方たちも凄い勢いで挫折していたと記憶してます。

縁あって(?)私が当時飛び込みをした地域に
私は今住んでるんですけど、逆にそんな飛び込み保険営業が
我が家に来たら私自身玄関のドア開けないですよ。
思い出すと多少胃が痛くなるぞ…。

保険の現場は、かくもところ変われば何もかも違う世界なので
今回の業法改正も受け止め方は千差万別
であろうと思います。

2012年頃には、まだねんきん定期便を用いたコンサル手法は
黎明期で、殆ど知名度が無い状態でしたが、
その当時既にそれを取り入れてコンサルする代理店があって、
私はその代理店さんの情報商材を1万円位で買って
定期便の見方とか計算方法を勉強していたんですけど、
2014年に公的保険アドバイザー協会に出会って
「やっぱりこれですよね」ととても共感したのを覚えています。

公的保険を目の前の方に合わせて解説し、
保険のコンサルを行う事がこれからスタンダードにしていきたい
という意向を改めて感じ取れたので、
私もまたこの流れに沿って研修等やっていこうと思います。

源泉徴収票、ねんきん定期便、健康保険証を
既契約の保険証券に加えて確認するのが
保険業界のスタンダードになればいいなと考えています。

ねんきん定期便の書式も毎年少しずつ変化していきますので、
たまに見ておかないと、「なんじゃこれ」と思う事があるかなと。


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