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#033_iDeCoとは、じぶん年金orじぶん退職金

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#033_iDeCoとは 、じぶん年金orじぶん退職金

「非課税で投資ができて、税金が安くなるお得な制度」

iDeCoに対する多くの方のイメージは、このような受け止め方ではないでしょうか?

でもね。
iDeCoというものは、あくまでも年金制度の一部分なんです。
それを理解していると、iDeCoの仕組みが腹落ちしますし、今後どのような影響を受ける可能性があるのか・・・・ということが想像しやすくなります。

日本の年金制度は、「3階建て」というように表現されるのはご存じかと思います。
それでも、おさらいを兼ねて、改めて整理してみましょう。


1階、つまり土台に当たるのが、国民年金(基礎年金)。
20歳以上60歳位未満の方は、どんなお仕事をしていようが、無職であろうが、学生であろうが、とにかく誰もが加入する年金ですね。

会社員や公務員の方は、土台となる国民年金に加えて、厚生年金に加入します。
給与から天引きされているので、あまり意識していないかと思いますが、
土台と上乗せの両方に当たる部分の掛金を、まるっと払っているのだとお考えください。

土台への上乗せなので、2階部分と呼ばれています。
ただし、厚生年金の場合には、
掛金の半分を会社が負担してくれていますので、
上乗せはしているけれど、
月々の自己負担額は、国民年金だけの方よりも少ないです。

そして、3階に当たるのが・・・

  •  自営業者の方が加入できる「国民年金基金」

  •  企業が任意で設立する「企業年金」

  •  自分で出した掛金を自分で運用し、年金として受け取ることができる「iDeCo」

これらは、まとめて私的年金と呼ばれます。


このように、iDeCoは、土台となる年金制度があって、それに上乗せをする仕組み。
なので、例えば国民年金の未納者は、iDeCoに掛金を入れることはできません。
60歳以上になった場合も、国民年金の任意加入被保険者になったり、お勤め先で厚生年金に入っていないと、追加の掛金を入れることはできなくなります。

要は、何らかの形で年金を支払っている人が、じぶん年金として上乗せをすることができる。
そんな仕組みだと思っていただければOKです!


さて、皆さまが、国民年金や厚生年金を支払った場合、
その掛金の分は、まるまる所得控除を受けていますよね?
iDeCoも「じぶん年金」の掛金を支払っているということになるので、
厚生年金などと同じように、満額所得控除を受けられるという関係性です。

もう1つ、よく言われるのが、受取りの際の税金がお得になるというお話しですよね。
こちらは、受け取り方によって考え方が変わります。

まずは、分割して受け取る場合。
年に6回など、一定のスパンで受け取ると、「年金」として扱われます。
なので、税金のルールも、年金を受け取った場合のルールが適用されます。
iDeCo以外の公的年金も含めて、年金合算で課税額が決まります。

続いて、一括で受け取る場合。
一時金での受取りという表現になりますが、「じぶん退職金」という扱いになります。
なので、税金のルールも、退職金のルールが適用されます。

会社からも退職金をもらって、iDeCoでも一時金を受け取ると、
思った以上に控除が受けられない・・・なんてことが起こります。

これが、iDeCoの難しいところ。
効率よく受け取るためには、しっかりと作戦を立てる必要があるんですね。

そして・・・
私たちが受け取るころには、ルールが変わっている可能性も十分にあり得ます。

退職金や年金と紐づいているという、
大きな枠組みは変わらないでしょうから、
iDeCoをやるなら特に、年金や退職金の税制にはしっかりとアンテナを張っておきましょうね!


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#iDeCo #年金制度 #退職金制度



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