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配当金で生活がしたいなら、いくら必要?FPシミュレーション

株式投資をやっていると受け取れる配当金。年間に受け取る配当金額から逆算して、いくら株式を保有すればいいかシミュレーションできるテンプレートをつくりました。

※写真は本人ですが、配当金で生活していません。堅実なサラリーマンです。


配当金で生活するには、株資産がいくら必要?

毎月20万円の生活費があれば暮らしていけると仮定します。
年間に必要な金額は240万円。毎年240万円の配当金(税引後)を利回り3%で得ようとすると、約1億40万円必要な計算になります。

もっと現実的に・・・お小遣い程度の配当所得を得るには?

1ヶ月1万円のお小遣いがあればいいなぁと考えると、平均配当利回り2.5%の株でポートフォリオを組んだ場合、約602万円の株式があれば良い計算になります。
 
「年間このくらいの配当金が欲しいな・・・」から株資産を計算したい方はエクセルファイルをダウンロードしてご活用ください。

配当所得3つの課税方法

①  総合課税
②  申告分離課税
③  申告不要制度

通常、証券会社で株式の口座を開設すると、デフォルトで②申告分離課税か③申告不要制度になっています。個人的には、一番手間がかからない③申告不要制度をおすすめします。金融機関が計算して勝手に税金を徴収してくれる方法です。

どれを選ぶといいの?

3つの制度はそれぞれメリットとデメリットがあります。
どの方法を選ぶのがいいの?と思った方に所得税の観点だけで結論をお伝えすると、

★所得が低い人は総合課税

所得が低い方は総合課税のメリットを受けられる可能性があります。所得税は超過累進課税なので、所得が低ければ5%や10%の所得税で済みますが、通常の配当金にかかる税金は20.315%です。なので、所得税が20%以下になる人は総合課税を選択して確定申告をし、配当控除を適応するメリットがあります。目安は課税総所得(収入ではありません。いろんな控除を引いた後の所得です)が695万円未満の場合です。

★配当金以外の所得が多い人は申告不要制度

配当金以外の所得が多い場合は③申告不要制度を選ぶとメリットがあります。課税総所得が695万円以上の人にかかる所得税は23%〜です。なので配当金以外の所得が高い人は源泉徴収される申告不要制度を選択した方が良い可能性が高いです。そもそも源泉徴収されるので確定申告のように何か手続きする必要がなく、この方法が一番手間がかかりません。
 
NISAは例外・・・
多くの人がやっているNISAですが、そもそもNISAは元々非課税で運用する制度です。損益通算も配当控除もできません。

ご参考になれば幸いです。

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