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給料明細は情報の宝庫

ご自身の収入を把握していますか?分からないときは給与明細を確認してみましょう。給与明細は情報の宝庫です。

レシートをアプリにかざすだけで家計簿が作成できるアプリがあります。これは、情報を収集したい企業がスポンサーとなってサービスを無料で提供しています。利用者にとっても、支出内容を簡単に把握できるため、Win-Winの関係が築けます。給与明細に関しても同様で、給与明細のデータを自分にとって必要な情報としてカスタマイズすることで、利用方法が大きく変わります。例えば、有給休暇や残業代、基本給を把握することで、必要な保障やライフプランを立てやすくなります。

給与明細書は紙ベースと電子化での配布があります。未確認では振り込まれている金額に誤りがあっても、気がつかないこともあります。


給与明細書の確認ポイントは3つです。順番に見ていきましょう!

1.勤怠項目の確認

「出勤日数、欠勤日数、残業時間」が正確に記載されているかを確認します。特に有給休暇の扱いには注意が必要で、該当月の締め日後に使用した有給休暇は、その月の給与明細には反映されていない場合があります。パートタイマーやアルバイトの場合も有給休暇は付与されますので、必ずチェックしてください。
※詳しくは下記の表を参照してください。

厚生労働省:「年次有給休暇はどのような制度ですか。」をもとにFPめい作成


短時間労働者

2.支給項目の確認

支給項目には基本給(手当などを含まない給与のベースとなる賃金)、役職手当、資格手当、家族手当、通勤手当、残業手当、休日手当などが含まれ勤務先から支給される手当の一覧が記載されています。

残業手当や休日手当は時間や日数、割増額が適切に計算されているかをチェックしてください。

3. 控除の確認

給与から天引きされ支払われる健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、所得税などの金額が控除として記載されています。健康保険料や厚生年金保険料は所得に応じて控除されます。雇用保険料も被保険者負担率に基づき控除されています。所得税は源泉徴収制度に基づき控除され給与所得に応じて計算されます。

厚生年金保険料は公的年金の一部であり、年金といえば65歳以上の老齢年金を思い浮かべる方も多いかも知れませんが、障害年金なども含まれます。この控除(給与天引き)で健康保険や介護保険(40歳以上場合)、公的年金、失業保険にも保険料を納めているということです。

まとめ

給与明細は3つの側面があります。
1.差引支給額や年収(税金や社会保険料等の「控除」を差引く前の金額)を確認する書類です。
2.社会保険料や税金などを含めた自分が納めている金額を示す書類です。
3.将来の収入を予測する書類です。
目の前の事象だけでなく、着眼点を3つ持つことで給与明細は情報の宝庫となります。

したがって給与明細は最低でも3年間は保存しておくことをオススメします。

FPめいの名言(名言)


「虫の目、鳥の目、魚の目」という言葉があります。
虫の目:目の前のものを集中して見る目、鳥の目:空から俯瞰して全体を見る目、魚の目:流れを読んで未来を見とおす目のことです。広い視野で物事を多角的に捕らえれるといいですね。


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