三日間の春
家族と桜のイルミネーションを観に行ったことがあって、空一面の星が 降りてきたみたいで本当に綺麗だった。夜に見上げる桜は春の花火みたいだし、私と同じように桜を見上げる周りの人たちの瞳が小宇宙になって輝いているのが本当に綺麗で、今度は好きな人や親友とここへ来て、 もっと近くでその小さな宇宙を見つめたいと思った。
出かけた先で幼い子どもを見ると、この子が大きくなって過去を思い返す時に、この日の栞がその子にとってのお守りになるくらい、素敵な1日であってほしいと祈る。子どもに限らず、みんながそうであってほしい。
私は旅行先での三日間、ふとした時に寂しくなることが多かった。一秒一秒が過去になるたびに、自分が感じている"今"の濃度がだんだん薄れてきちゃうことが切なくて。過ごした直後は濃度が濃いけど、次の日になればもうその濃度は薄まっていて、一つ一つを鮮明に思い出せな くなってしまう。一日一日が過去として遠のいていくのが悲しい。いつか思い出せなくなってしまったら、そう考えると怖くなる。
それでも、家族との三日間のおかげで、私にとっての春がより一層特別 なものになった。この三日間で私の心の奥に咲いた花の香りが蒸発する 前に言葉にしておきたいと思った。
【余談🍡】
写真は今年の春に一人で見た夜桜です。
遠くまでお散歩した帰りに、偶然見かけたので立ち寄って写真をたくさん撮ってきました。
お家の近くの中学校の桜の木が、葉桜になり始めていたので振り返りを兼ねて今年撮った桜の写真をここでも載せておきます🌸
ここまで読んでくださりありがとうございました!
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