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かくれみや(秘教区)

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「生き残った人類」は、間もなくハイラーキーとの共生時代に入ります。 その時に必須になるのが「古代の叡智」と言われる秘教科学の教えです。 人とは何か、神とは何か・・・そして、ハイラ…
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第52回:超秘教入門14|Seventh Son of a Seventh Son カルマの神々

目には見えないエネルギーの世界 前回、前々回と二度に亘って、オカルティズムの基礎となるカルマについて書き綴ってきた。 それが以下の二つの記事である。 「第50回:超秘教入門12Sabbath Bloody Sabbath カルマは影の如く・・・」 「第51回:超秘教入門13|Neon Knights カルマの仕組みを学ぶ」 どちらの記事も読んで字の如くカルマについて説いており、内容としてはやたら重苦しいので、正直読んでいて楽しいものではない。 現在の人類は、近代西洋の

第51回:超秘教入門13|Neon Knights カルマの仕組みを学ぶ

私も人の子 前回の記事、第50回:超秘教入門12Sabbath Bloody Sabbath カルマは影の如く・・・では、日常生活の中で図らずもカルマを積んでしまった者に降りかかる災いの一例を挙げてみた。 それは人様から長年に亘る恨み辛みを買ってしまった場合に起こる、「念」の問題である。 即ち、「負の想念による呪い」ということになるが、それを一言で言えば、「生霊による霊障問題」ということになる。 これは大変陰気臭い話なので、「東洋の叡智」を伝える超秘教入門には相応しく

第50回:超秘教入門12|Sabbath Bloody Sabbath カルマは影の如く・・・

それは偶然の産物であった・・・ 前回の記事、「第49回:超秘教入門11 Pride And Joy『 秘教GO!GO!GO!』」では、やたら小難しい秘教の勉強でも、脳に刺激を与え『これは娯楽なんだっ!』と勘違いさせ、できるだけ楽に覚えられる勉強法「|Dr. Feelgood奏法」を紹介した。 実を言うと、この秘教とロックのコラボレーションは、「第39回:超秘教入門1 Livin' on A Prayer 資本主義末期に生まれたトミーとジーナ」の時だけで終わりのはずだっ

第49回:超秘教入門11 | Pride And Joy『 秘教GO!GO!GO!』

何故、ここでは秘教とROCKのコラボなのかっ! 超秘教入門を読まれていて、疑問に思われた方もいるのではないだろうか。 何故、ここでは秘教のことを説いているのに、巻末にロックの曲が紹介しているのか・・・? なるほど、これを読まれている方は誰もがそのように思うことであろう。 その疑問に答えれば、このような返答になる。 秘教の大系は「膨大且つ複雑なもの」である。 それを学ぶということは大変骨の折れるものだ。 しかし、それを学んだところで秘教の教えは宗教ではないので、心の拠

第48回:超秘教入門10|A Volte Un Istante Di Quiete 輪廻は四季の巡りのように

魂は地上界の船を必要とする アールデコが生んだフランスの画家、ルイ・イカールが描く見目麗しい女性達の姿は一際人目を引く。 冒頭に掲げた彼の作品、「ヨットレース」(1936年)の構図も、とても斬新だ。 今回は、このヨットレースの三人の女性達の姿を借りて、もう一度パーソナリティーについて振り返ってみよう。 (パーソナリティーについては、過去の記事、第46回:超秘教入門8二重人格 霊的文化の輸入に伴う言語変換の難しさを参照されたし。) 魂が地上界に転生して、より進化向上を目

第47回:超秘教入門9|Loving you Sunday Morning モナド & パーソナリティー

奴には見えているのか・・・。 「人は、死ねばそれで終わり・・・。」 世の中、そのように思っている方が殆どであろう。 けれど、私のように生まれた時から霊的体質を抱え、その責め苦から逃れるべく神智学などの霊学に辿り着いた者は、人の生は一代限りではないことを身をもって知っている。 もし、人々が皆高度な霊能力を持っていたなら、人の生が一代限りではないことを誰もが当たり前のこととして理解しているのだろうが、その霊能力が実学として使えるほど開花している人はごく稀である。 その霊

第46回:超秘教入門8|二重人格 霊的文化の輸入に伴う言語変換の難しさ 

超人の呼び方あれこれ この超秘教入門では、ここ数回に亘り、秘教の世界に伝わるイニシエーションについて説いてきた。 人間が受けることができるイニシエーションは四つであり、第一段階はソターパンナ、第二段階はサカダーガミ、第三段階はアナーガミ、第四段階はアルハットである。 第四段階のイニシエーションを超え第五段階のイニシエーション「アセカ」へ至ると、人間はカルマの法則から解放され超人へと昇華する。 神智学では、人間を超えた超人のことをマスターまたはアデプトと呼ぶが、インド

第45回:超秘教入門7|Another Day イエスの受難を辿るイニシエートたち

イニシエーションの課程 今回も、前回の記事 第44回:超秘教入門6Red 大師へ至る霊的なイニシエーションの概要の続きである。 前回の記事では、次のように締め括っている。 新約聖書を紐解き、イエスの生涯を追ってみれば、大まかに四つの部分に分けることができる。 それは「誕生、洗礼、変容、大いなる放棄」である。 秘教では、人間の霊格が上がりイニシエーションを受けることができる段階に達した時、第一段階から第四段階までイエスの辿った「誕生、洗礼、変容、大いなる放棄」の課程を経

第44回:超秘教入門6|Red 大師へ至る霊的なイニシエーションの概要

危機が生み出すもの 解脱。 人がこれを果たすことにより、大師になる。 大師になることにより、人は神の定めた物質界の法則に縛られなくなる。 即ち、カルマの法則からの解放である。 アセカ。 秘教の世界では、人が解脱し大師へと至る第五段階のイニシエーションをそのように呼ぶ。 前回の記事、第43回:超秘教入門5|Close to the Edge 現代科学 VS 多次元科学では、神智学で説かれている霊的な仕組みについて記してきた。 今回の記事も前回の趣旨の内容を延長し、人が

第43回:超秘教入門5|Close to the Edge 現代科学 VS 多次元科学

神智学を伝えた知恵の大師方 神智学について、H・P・ブラヴァツキーは以下のように主張している。 1875年、神智学協会は有名な三人のオカルティスト、H・P・ブラヴァツキー、H・S・オルコット、W・Q・ジャッジによってアメリカのニューヨークに設立されたが、ブラヴァツキーのこの言葉から、神智学自体は彼らによって作られた霊学ではないということが分かる。 即ち、神智学とは、H・P・ブラヴァツキーを背後から導いたヒマラヤの大師といわれる人間を超えた方々から伝えられた「太古から続

第42回:超秘教入門4|Allegro 神智学協会の設立とその後の展開

ブラヴァツキーとオルコットの邂逅 1875年、アメリカのニューヨークに神智学協会が設立された。 この協会を築いたのは、以下の三人の人物である。 ヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー (1831-1891) 4.0段階 ヘンリー・スティール・オルコット (1832-1907) 2.2段階 ウィリアム・クアン・ジャッジ (1851-1896) 2.0段階 この三人の設立者のうち、H・P・ブラヴァツキーは前回の記事(第41回:超秘教入門3|Trilogy 秘教の世界を伝えた三

第41回:超秘教入門3|Trilogy 秘教の世界を伝えた三人の女性たち  

秘教を学ぶに当たって ここでいう秘教とは、西洋でいうところの「神智学」のことである。 その秘教とは、「古代から東洋に伝えられた神聖な科学」をいう。 この「神聖な科学」を別の言葉に置き換えれば「神智」となる。 神智とは、より具体的に言えば「この宇宙に存在する生命の進化について解き明かす知恵」となるだろう。 そのような話を聞けば、誰もが「何だか小難しく感じる」かもしれないが、事実、秘教の世界を学ぶということは「本当に難しい」ものである。 「秘教」という言葉を漢字で記せば

第40回:超秘教入門2|CARPET CRAWLERS 抜け出すためには・・・

神の祝福・イニシエーション 精神世界・・・。 もし、私が順風満帆に人生を過ごす事ができていたならば、この世界には間違っても来ることはなかっただろう。 恐らくこの世界に足を踏み入れた人の殆どが、何かしら長い人生の中で行き詰まりを感じて踏み入ったものと思われる。 この行き詰まりという言葉を他の言葉に置き換えれば、「困難を体験して」ということになる。 言い換えれば、人間、真の人生の困難を体験しなければ、精神世界に意識を向けることは無いと言えるからである。 私もその例外に漏

第39回:超秘教入門1 Livin' on A Prayer 資本主義末期に生まれたトミーとジーナ

神智とは何か・・・ 神智とは、言うまでもなく日常生活の中で喘いでいる私達凡夫には想像することもできない「神の知恵」ということになろう。 しかし、敢えて凡夫がこの神智という命題を勇気を持って一言で表わすならば、次の言葉に集約することができるのではないか。 神智とは「この宇宙に存在する生命の進化について解き明かす知恵」であると。 それを改めて簡潔に言えば、神智とは「神の知恵そのもの」である。 現代資本主義羊たちの沈黙 だが、先のような話をしたところで、日常生活の中で