見出し画像

【2X歳、真冬の大冒険】雪やコンコン。コロナ時代の初外出。

寒いぞ!雪だ!!

今週の木曜日、コンの街にも雪が降りました。
降ったどころか、積もりました!

なんで、引きこもりニートのコンが、
雪の写真を撮れたの?
そう思っている方も多いでしょう。

なんと、雪の中、コンは外出していたのです。

理由は、スーパーの割引です。
コンの姉妹がよく使うスーパーでは、
雨の日はお米の、割引がされます。
そして、めったにない雪の日は、
雨の日よりも、さらにお得な割引がされます。

この日を逃すわけにはいかない!
と燃える妹ちゃん。
お米は1人で1袋まで。
お姉ちゃんは、お仕事で買いには来られない。
なるべく、この割引でたくさん買いたい!
という事で、コン出撃です。

妹ちゃんの放課後に合わせて、
夕方、一緒にスーパーへ行くことになりました。

集合場所は、妹ちゃんの学校の校門前。
学校は、家から少し歩いた所にあります。
コンは心配性なので、
約束の時間より、1時間以上は早く着く時間に出発。

歩き始めて数十分。
雪が強くなってきので、動画を撮ってきました。

Twitterに投稿した、その直後、
大問題が発生しました。
いえ、本当はもっと前から問題は起こっていました。

動画を撮った木のすぐそばに、コンビ二発見。
そういえば、ウマ娘グミって、
もう普通に売ってるのかなー。
まだ売り切れなのかなー。
確かめてみよう!
そんな気分になって、
コンビニの中へ…入れませんでした!

開いた自動ドアの向こうから
手で大きくバッテンを作った定員さんが、
こちらに小走りで向かってきます。

「ダメダメ!マスクのない方の、入店はできません!」

え?なに!ナニゴト!
マスクがないと、お店に入れない!?

たぶん、ちゃんと日常生活を送られている方々には、
当たり前の常識なのでしょう
この『マスクルール』。
でも、コンには良く知らないルールでした。

2年前の春、コンは内臓の病院で入院をしていました。
その途中から、コロナ対策なんて言葉を
よく聞くようになりました。
と言うことは、世界がコロナになってから、
もう2年くらい経つのでしょうけど…
その間、コンはほとんど外出せず生きてきました。
たまの外出も、必ずお姉ちゃんか妹ちゃんと、
一瞬も離れず一緒だったし、
出かける時の服も靴も、2人が選んでくれて
その時、自然とマスクも用意してくれていました。
なので、意識をしていなかったのですが…

マスクをつけていないと、出歩けない!
どこにもいけない!
そんな世界になっていたのです!

コロナ世界で、コンは初の1人外出をしたわけです。
お家の外に出る時は、服を着る、靴を履く、
それくらいの常識は持っていましたが、
マスクをつける
こんな新しい常識は知らなかったんです!

睨みつける店員さんに、
軽くパニックになりながら、時計を見る。
意外と約束の時間に近づいてる!

マスクを取りに帰る時間は、もうない。
マスクがないと、きっとスーパーにも入れない!
お米も買えない!

どうしよう!どうしよう!どうしよう!
オツカイどころか、買い物の参加すらできない!
ダメなお姉ちゃんだと思われる!
妹は待っているのに!
どうしよう!どうしよう!どうしよう!

わりとバッチリ、パニックの症状が出始め
真冬なのに…雪が降っているのに…
コンの顔から、汗がポタポタ、涙もポタポタ。

ハンカチ…なんて、持ってきてないや…
あぁ、恥ずかしい…
ハンカチ買いたい…どこかに売ってないかな…

あ!
コンビニなら、ハンカチとかあるかも!
あ!マスクないから、入れないんだった!
あぁ、もう気持ち悪くなってきた…
お茶飲みたい…
あ!コンビニならお茶ある!
あ!マスクないから、入れないんだった!

目の前では、勝手に入ってこないように
コンを見張るタメか、
まだ店員さんがドアの外で立っていました。

ここでコンは、閃きました。
コンビニには、きっとマスクがある!
汗涙鼻水、ドモリ、パニック。
最低のコンディションで絞り出した言葉。
「中には入らないので、ココでマスク売ってください!」

コンは閃いたのでした。
コンをブロックするために出てきた店員さんが
お店の外にいて声が届くのなら、
この人に、直接マスクを売ってもらえばいいんだ!
そしたら、買ったマスクをつけて、
改めてコンビニに入って、お茶とハンカチを買おう。
完璧な作戦だと思いました。
でも、作戦は大失敗でした。

「だから!マスクのない人には、何も売れません!
警察を呼びますよ!」

ひぃぃぃぃぃ!!!
たぶんほんとに、そんな声を出しました。

走って逃げてしまいました。
仕方ない、約束の校門に行こう。
妹ちゃんが、予備のマスクを持っているかも知れない。

よく考えたら、
コン、お金を何も持ってなった…
それに、少しでもお米を安く買うタメの外出なのに、
そのせいでマスクやハンカチを、買っていたら
余計に高くなってしまいます。
コレでよかったんだ。
買えなくて良かったんだ。
断られて正解だったんだ。
自分に言い聞かせながら、トボトボ歩く。

あれ?なぁに?
すれ違う人、追い抜く人がコンの顔を覗き込んできます
コンの顔に何かついてる?
ついてはいません。
着けてないんです、マスクを。
マスクを着けていないコンを、みんなが睨んでくる!
怖い!突然襲われるかも!
いったん、公園のすみっこに避難。

今、冷静に考えると
みんながコンの顔を見てきたのは、
コンが号泣しながらブツブツ1人で喋っていたせいで、
むしろ、心配をしてくれていたのだと思います。
だけど、この時のコンにはそんな冷静さはなくて、
口を隠す方法を探すことに一生懸命でした。
一応、マスクにできないかと思って、
落ち葉を拾ってみたりしました。

携帯で検索をしました。
『マスク 代用 アイデア』
出てきた案は、
ハンカチを顔に巻く方法。
ハンカチがない!買えない!
ペットボトルを切って、
キャッチャーマスクみたいにする方法。

ペットボトルがない!買えない!

色々見ているウチに、
海外のビックリマスク情報へ……
ドリアンの皮を使うお爺さん。
ドリアンなんて食べた事もないよ!
ブラジャーを顔に巻くオバサン。
変態じゃない!
あと冬で服が厚いし、コートだしで、
下着はつけていません!
カッコつけました、面倒でいつもつけない雑女です。
まぁ、あってもやらないですが!
生理用品ナプキンを顔に貼るオジサン。
ド変態じゃない!!!!

風が吹く。寒いっ。
コートのえりを伸ばして、ほっぺを覆う。
暖かい。そして、おぉ!おぉ!!!!
なんと口も隠れました!
コレでいいじゃん!
コレで妹ちゃんとの合流まで、隠し続ければいいじゃん!
コートで口を隠して、歩きを再開。
すれ違う人も、コンを変な目で見ません。
(泣き止んだからです)

そして、校門に到着。
まだ、妹ちゃんはいません。
ココでマスクをしていない事が、バレてしまうと、
妹ちゃんに迷惑がかかります。
さっきよりも、しっかり口を隠さないと!
首を縮めて、コートをなるべく上にずらして…
顔はあったか、でも逆に足が寒くなってきました。

この時、コンが着ていたコートは、
腰のあたりでベルトで縛る形のコートで、
丈が長くて、すそは、
膝の少し上くらいまで伸びていました。

コートイメージAmazon

口を隠すために、コートを上にずらしたせいで、
脚がけっこう出てしまい、寒くなってきました。

あれ?なんか、寒すぎないかな?
スースーするなぁ…
なんか、嫌な気がする……
おそるおそる、コートの中を覗き込むと……
ズボン履いてない!!!!!

なんと、コートの中、
スカートもズボンも履いてないんです!!!!

厚めのあったかストッキングを履いていたので、
気づかなかったのですが…
家から何十分も、
下半身が下着姿のままで、出歩いてしまったのです!!!

ヤバイ!ヤバイ!パンツ見えちゃう!
すそを引っ張って、しっかりガード。
でも、膝まで下ろすと、口が出てしまいます!
口を隠すと、超ミニスカ状態に!

よく考えると、今のコン。
コートの中は、ノーブラだし、パンツ丸出し。
もう、ちょっとした変質者です。
マスクをつけないマナー違反者ではなく、
露出狂だと思われてしまいます!

口は隠さないといけないけど、
パンツも出すわけにはいきません。
クチオアパンツ。マナーVS法律です。
これは、法律の勝ち。
パンツを隠すのが優先です。
でも、口も丸出しにするわけにもいきません…
仕方がないので、コートのすそを下ろして、
なるべく足が隠れるようにして、
壁に向かって立って、顔と口を隠しました。

壁を見続けて10分くらいで、
最後はちゃんと、妹ちゃんと合流できました!
ほんと、良かったです。
ズボンを履き忘れるコンと違って、
しっかり者の妹ちゃんは、予備のマスクも持っていて、
無事に口も、パンツも隠せました!
完璧です。
コロナ時代完全対応型コンの完成です。
相変わらず、コートの中は、プチ露出狂ですが。

マスク忘れちゃった、と伝えた時は、
驚きもしなかった妹ちゃんでしたが、
ズボン履き忘れるちゃった、と言ったら、
さすがにビックリしていました。

結局、この日は、
そのままスーパーに行きました。
雪の日割引きのお米も買えました。
めでたしめでたし。

実は、コートや、カッパの中に、
服やズボンを着るのを忘れてしまった経験は、
もう何度もしていて、
けっこうアルアルなミスだったりします。
まだまだ寒い日が続きます。
コートが必要な日も多いでしょう。
皆さんも、コートの内側が、
露出狂の人みたいにならないように、
お気をつけ下さい。

では、特にオチはありませんが、
雪の日のコンのお話でした。

おしまい。
ばいばい。またね。


サポートしてもいいよ。サポートしてあげたいな。そう思ってもらえる記事を書けるブロガーに、頑張ってなります!応援してください!