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前世の物語

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前世のお話をつづっています。 いかなる時にもそれぞれ人の数だけ物語がある。 そして大切な想い。置いてきた想い。忘れようとした想い。人は想いを守りながら生きています。正しくても正し…
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#前世の記憶

④今世ではもう、誰も傷つけたくない。

前回の続きです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 19歳の時にジャックは王子付きに任命され…

ひいろ
1か月前
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“共にあった”。それだけでも、生きた証拠。

《前世のお話です》 日本。 銃は知らない。 そんな時代。 私は、小さい村の出身であった。…

ひいろ
3か月前
19

今世ではもう、誰も傷つけたくない。

《前世のお話です》 最初に降り立ったのは、石畳の牢獄。 牢獄の中には自分しかいない。 外…

ひいろ
5か月前
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私は、未来を迎えに行く事にした。

未来を迎えに行く。 私は自分の未来についてあまり興味が持てなかった。何となく手近で周りも…

ひいろ
2年前
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⑧終「けど、知ってた?結局僕の命は僕のものなのにね。」

前回の続きです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 雪が降っている。 体にも少し積もってい…

ひいろ
10か月前
9

⑦「けど、知ってた?結局僕の命は僕のものなのにね。」

前回の続きです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 一ヶ月が過ぎた。 那留守(なるかみ)様…

ひいろ
10か月前
9

⑤「けど、知ってた?結局僕の命は僕のものなのにね。」

前回の続きです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 那留守(なるかみ)様の言葉は… 何の理解も出来なかった。 何一つ理解出来ない。 分からない。 呪ではない。 呪ではなく、中身(臓器)の衰え。 中身の衰えの意味もあまりわからない。 那留守様はまだ続ける。 「視えている者は分かっている。 これが呪いなのか、臓器の衰えなのか。 以前話しただろう。 私を守りたい者と私を殺したい者がいると。 もちろん呪いをかけてきている者はいる。しかし、その対処は今まで私を守りたい

②「けど、知ってた?結局僕の命は僕のものなのにね。」

前回の続きです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 私は三人兄弟の真ん中。 優秀な…

ひいろ
1年前
7

『こっちへおいで、エリザ』

《前世の物語》 頭のおかしい話かもしれませんが…、昔私は前世で一緒だったこの方を探してい…

ひいろ
1年前
9

「この人生も、愛して」

前回の記事を書くのは緊張した。 前世が見えると書いても、常にというわけではない。 人と関…

ひいろ
2年前
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『僕は、君を殺さない。』

《前世のお話です》 (このお話の続き…。) どれぐらい眠っていただろうか…。 痛みと、 …

ひいろ
1年前
6

『自分に罪をください』

《前世のお話を含みます。》 https://note.com/fowlight/n/n7388dcd8e112 この話の続き…。 …

ひいろ
1年前
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『俺は死んでもいい奴しか隣に置かない』

〈前世の物語〉 「俺は隣に死んでもいい奴しか置かない。」 戦場という戦場で、言われた言葉…

ひいろ
2年前
11

『夢は自分で見て、自分で掴む方が面白い!!』

《前世のお話です》 イタリア 8歳くらいの男の子 名前は「エリオ」 白い建物。 海は近く、人々は陽気で詩人も多く、常に町には音楽が流れていた。 都会という程でもないが、船着き場があるため、人々の交流も盛んであった。 エリオはその街で育っていた。 この街が大好きだった。 エリオの楽しみは、港に船が来る事。 船が来ると異国のものが見れたり、乗組員から話を聞けたりするので、いつも海を見ながら毎日明るく元気に過ごしていた。 海の近くには教会があり、持ち回りでそこの神