「好き」の無垢性という神話
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SNSなどを見ていると、昨今は「その人の好きなものを否定するな」というのが基本的なマナーであるらしい。
まあ、わからないでもない。自分の好きなものを否定されると嬉しくないのは確かだ。僕の大好きなChet Bakerをディスられると、「なんだこいつわかってないな」とか思うだろう。また、かつてとある知人のピアニストに、別の知人が「そんなピアニスト好きで追いかけてたって何も面白くないよ」と言ったという話を聞き、流石にそれは余計なお世話以外の何ものでもなかろうと思った記憶が