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“Asa715” 「疲れた」って歌って、また頑張る。

毎日やってくる朝に、
どこか心がついていかない。

少し立ち止まる時間が欲しいけど、
取り残されるのが怖くて、

また1日を繰り返す。

それを繰り返してる内に、
どこか感覚が麻痺してきたりして。。

生活のリアルを歌って、
ネガティブをポジティブに変えたかった曲、

“Asa715”。
FOUR LEAF SOUNDの代表的な曲の1つ。


こちらは2018年に撮ったライブ動画。


Broken beatsのガツンと感と、
コーラス歌詞の
“Tired, tired, 疲れた...” のインパクトで、

今までで1番反響が大きかった曲。

イギリスのSupPeeps Recordsからもリリースしてもらってるけど、

ウケを狙って、このフレーズを書いた訳ではなく、

大好きな黒人音楽の精神性を、
自分の文化に置き換えた感じで、

リアルを歌って、
難しい日々も、
同志仲間と励まし合う。。みたいな。。

20歳で渡米、バークリー音大に入って、
3年目くらいかな。。

ちょっと「立ち止まりたい」って
思い始めた時期があって、

朝起きて、学校行って、
放課後もずっと学校でいろいろやって、
遅く帰って来て、寝て、また起きて。。

「小さい時から教会で歌ってました」
みたいな生徒たちについていくのに、
もう必死で。。

自分はやる気は一流だったけど、
シンガーとしては、かなり底辺の方にいたし、

英語や文化的知識の面でも、
エクストラな作業が多かったりして、

落ちこぼれないように、
ストイックな毎日を送っていた。

「頑張らないと」って思いが強くて、

少しの「余白」も、
「何かのため」に使いたいと、

色んなものを詰め込みすぎていた。

そんな時に生まれたのがこの曲。

“Tired, tired, 疲れた...”

「生産性」とか
「効率」が重んじられる現代で、

私たちは「ある程度」
心を殺して毎日を送らないと、

なかなか、流れに乗り続けることが
難しい。

でも、私たちは人間だから。。

良い時も悪い時もあるし、

心を置き去りにして生きるなんて、
絶対にいつかどこかで崩れてしまう。

そんな事、本当はできない。

休息をとって、
また頑張れるように、
リチャージする時間が不可欠。

そのために、
世の中から少し身を引くことが、
必要な時もある。

“Tired, tired, 疲れた...”

って歌うことで、
何かどこかふっきれて、
また頑張れる感じがするなって思って、

同じ思いでいる人に、

「休んで良いんだよ」って
伝えたいし、

「疲れた!」って言っちゃっていいんだよ。と。。

忙しく働き続けることが、
正義ではないよね。

タイトルの “Asa715”は、
朝7:15に起きるっていう意味で、

どんなに前日が遅くなっても、
起きる時間は一緒、
そしてそれは毎日やってくる。。

多くの現代人が、
そういう生活を送っているけど、

人間の性質を考えると、
すごくアイロニックだなぁ。。と思う。

<制作あれこれ>
自分が書いた時点では、テンポが57くらいのスローで柔らかい雰囲気にしてたけど、

「だるい事を歌ってる曲を、だるいテンポですると暗くなるから」と、
FLSの相棒、金坂征広が、雰囲気をガラッと変えてきた。

詩を読むグルーブ感もだいぶ変わって、
Spoken wordsがすごく生き生きとした。

FLSを面白く味づけしてくれる良い料理人、
相棒の金坂あってのfourleafです。


<作品案内>
フルアルバムCD、ダウンロード、ストリーミング(サブスク)にて取り扱っています。

CD:こちら公式ECショップにて

ダウンロード:BandCamp, Amazon, iTunes

ストリーミング/サブスク:AppleMusic, Spotify, その他サブスクで配信中です!




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