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数字で可視化されない”1”を求めて

毎日あれこれ色んなことを非常に
理性的に考えている、つもりなんですが
それも何周かすると最終的にいつも

「まぁ色々こう消費についてやファッション業界を取り巻く環境の変化なんかを考えてるけど、
最後にそして一番大切なのはお客さんにとっては
僕らが作る服が心躍らせるギュンかわかどうかだよな、それブレちゃダメだよな」という着地に至る。
(何度もそうなる)
そしてこのようにパソコンをパチパチしながら文章にしている(これも何度目)

でも、それはこれを見てくれてる人にも知っておいてもらいたいことなんだ。

よく誤解されるのは「なぜ購入してくださる方がいるのか」という問いに
「ECでの直販で中間マージンがかからないため価格を通常のブランドより抑えることができる」だの
「健康的な消費という考え方に共感している人が集まっている」というイメージを持たれるけど、
もちろんそれは要素として大切なんだけど

やっぱり最後は僕らが作ってるプロダクトって置物とかじゃないんで、
「着たら美しくなれる」と思われるかなんだよな。

そして僕自身も、やっぱり物そのものに惹かれて買ってもらえたら嬉しいんだよな。
もちろん考え方やコスト的構造を支持してくれることも嬉しいけれどね。

だから僕は今年、「非合理的に見えるけど僕が美しいと思うこと」をたくさんやるよ。
例えば、もう決まってるけど地方での試着会。

時間をかけて用意をしてお金をかけて遠くまで行くってのは合理的じゃない。
だって僕はECで商売ができるんだから。

合理的に考えれば広告費的な部分にお金をかけたりすれば、目先の数字は伸びるかもしれない。
でも僕が伸ばしたいのはそんな積み上がっていく目先の売り上げじゃないわけだ。

数字上は同じ「1人」の売り上げなのかもしれない。
ただそこには色んな感情を経てきた「1」がある。

数字で可視化されない、
人と人の関係性で作られる、
より意味のある「1」を、
より濃度の高い「1」を目指している。


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