苦悩と感謝（4年 #5 久保田 諒）

4年の春、進学・就職を目前に本当に最後の最後まで、大半が活動を続けた、今年の卒業生9人。
最後の1年では、史上初となる3つの全国大会出場を勝ち取りました。
そんな彼らが過ごした4年間を、ぜひお読みください。

6人目は、 #5 久保田 諒（くぼた りょう） です。

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どうも、お久しぶりです。
9月に引退した久保田諒です。
これまでのFORZAでの活動を通じて、どのように思っていたかを述べようと思います。

入学時は気楽にボールを蹴れたらいいなと思っていましたが、入ってみると自分が思っていた以上にガチガチの部活だったFORZA。
たぶん2年か3年になったら辞めてるだろうなと思いながらも、いつの間にか4年になり9月まで続けました。

約3年半を振り返ってみると、1割が楽、9割が苦。
3年から4年に関しては、苦でしかなかった。

入部当初はフットサルが分からず、思うようにプレーができない。怪我もあり試合にどのくらい出たか記憶も曖昧なほど。試合も負け続きで、何が楽しくてフットサルをしているのか分からなくなりました。
2年の頃は試合に出られて、試合も勝つことが多くなりました。
しかしそれは圭祐（#14 窪田）や真平（#7 土田）、陣内（R3.5退部）がいたからこそであって、自分が何か役割を果たしていたかと言われると正直微妙だなと今になって思います。

3年ではサテライトからトップに上がり、チームが2つのタイトルを取るもなかなか試合に出られず、途中からフィクソからピヴォになるもコツがつかめず、どうしたらいいかと悩んだ1年でした。

そして1番苦労したのは、4年になってから。
公務員試験の勉強で、1次試験が終わる6月末まで奏太さんにお願いして週3～4の練習のうち平日の週2回に練習を限定し、試合や遠征も全て不参加。
その間、他のメンバーは自分より練習や試合をしている分上手くなっていて、全てにおいて差が開いていきました。
少し焦りを感じ、メンタル的に追い込まれ始めたところに公務員試験や模試が追い打ちをかけてきました。
模試ではＣ判定が続き、本番は微妙な点数。
同じ試験や模試を受けた友達は自分より点数が高かったり判定がよかったりと、余計に焦ってしまい鬱みたいになっていました。
6月に関しては1番病んでいたかもしれません。

1次試験が終わってからは本格的に練習に復帰し、1週間後にはインカレの九州大会。試合には少ししか出られませんでしたが、カズ（#11 宮本）のおかげで点を決めることはできたしチームとして優勝もできましたが自分自身を振り返ってみると大して役割を果たせなかった印象が強い大会でした。
それから2週間してGiNGAとの九州リーグ。危うく失点になるミスを何回かしてしまうし、チームも負けました。

そして8月末のインカレの全国大会。
試合に出るどころかベンチにも入れず、スタンドから試合を見ていました。
すごく悔しい思いをしたと同時に自分が使えないプレイヤーなんだなと実感しました。
そんなことを考えながら試合を見ていたら、他のメンバーには申し訳ないけどつまらなく見えてしまい1回戦の甲南大学戦で勝った時や、多摩大学戦で1点を決めた時も素直に喜べなくなっていました。
多摩大学に負けた次の日、シュライカー大阪サテライトと練習試合をしましたが、気分もなかなか乗らずフットサルをしていても楽しさを感じなくなっていました。
こんな末期な状態でやっていても仕方ないと思いこの時に引退を決意しました。振り返ってみると苦がほとんどだし、引退した理由も自分勝手だなと思います。

ここでは苦労したことやそれに対してどう乗り越えたかについて書いてと言われましたが、このように苦労はあるものの乗り越えられたのかどうかわかりません。
苦労が多すぎて、乗り越えた気がしていなかったと思っています。
しかし苦労がほとんどでいつか辞めるだろうと思っていたフットサルを4年まで続けられたのは間違いなく最高のメンバーがいたからだと思います。
特に他の4年生には感謝しています。
試合で活躍して結果を残したり、自分の仕事を全うしたりなどフットサルに真摯に向き合う姿が、自分もやらないといけないと奮い立たせてくれました。

キャプテンだし上手いしついていこうと思える光稀、普段ふざけているのにフットサルになると凄いし、結果も残すカズや愉や裕介、しっかり文武両道をしている健太、本番に強い雄大、何よりもチームのために貢献するあきや拓真。8人のおかげでフットサルを続けることができたと思っています。

4年生だけでなく後輩たちにも感謝しています。
1人1人真剣にフットサルに向き合っている姿が刺激になっていたし、みんなポテンシャルが高いから負けてたまるかと思いながら練習や試合に取り組むことができました。
みんなのおかげでフットサルに本気になれたし、高校生まで全くしていなかった反省や目標づくり動画を見直すといったことをするようにもなれました。これまでにしなかった、これからもするのだろうかというような様々な経験ができました。

そして奏太さんと健さん、フットサルを1から教えていただきありがとうございました。奏太さんに関しては休部しようとした時も引退する時も自分の意見を尊重して話を聞いてくれてありがとうございました。

本当にFORZAのみんなには感謝しかありません。本当にありがとうございました。

FORZAでも普通の選手だし、別に面白いわけでも頼れるわけでもなかった自分と仲良くしてくれてありがとうございました。かけがえのない一生の財産です。
いつか必ず全国のタイトルを獲ってください。必ずできると思っています。
試合も見に行けるときがあったら密かに見に行こうと思います。

それでは、さようなら。

#5 　久保田 諒（くぼた りょう）
学年：4年
学部：経済学部
出身地 / 出身高：鹿児島県 / 鹿児島中央高等学校