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メンタルコントローラー(4年 #7 土田 真平)

進学・就職を目前に最後の最後まで活動を続けた、今年の卒業生6人。
逆境を乗り越え、チームの軸としてFORZAを支え、卒業前最後の大会では、創部初となる大学日本一の達成に導く活躍を見せてくれました。
そんな彼らが、4年間の経験や思いについて綴りました。ぜひお読みください。
4人目は、#7 土田 真平(つちだ しんぺい)です。

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こんにちは。こんばんは。
お久しぶりです、土田真平です。

コロナから始まった大学生活があっという間に過ぎ、卒業noteを書く時期になりました。
入学当初、当時の4年生は車持ちが多く、荷物や自分を練習会場に乗せて行ってもらっていたことを、つい昨日のように感じます。

当時は「4年生は車を持っていて大人だなぁ」と感じていたのが、気づけば自分がチーム内で最年長となり、車で後輩を送り迎えしていました。
1年生達からは「大人だなぁ」と思われてるんでしょうか。(食って掛かってくる後輩ばかりですが、本当は心から尊敬していると信じています)

そんな入学から4年生まで、あっという間に終わった4年間で自分がどう成長したのか、何を感じたのかを書きました。

ぜひ最後まで、お読みください。


私は3歳からボールを蹴り始め、中学、高校とそこそこの強豪でプレーしてきた。
人よりもボールを蹴ってきた時間は長く、ボールを蹴る感覚や、相手との駆け引きは他の選手よりも上手い自信があった。

そんな中、大学生となり何となく長崎大学フットサル部FORZAに入部した。
初めての練習試合で、トップに混ざり1試合出させてもらった。

何もできなかった。
何も分からなかった。
何も見えなかった。

積み上げてきた自信が、一気に崩れた瞬間であった。
その時「サッカーとフットサルは違うんだ」と感じたと同時に、試合に出れるレベルでないことを実感した。

初めてのインカレ、メンバーには入ったもののベンチ外だった。
当時コロナの影響でベンチ外は体育館の中には入れず、諭くんと駐車場の車の中でインスタライブを見た。

しかし、悔しいとか悲しいという感情はなかった。試合に出れる自信もなかったし、試合に出ることが怖かった。
普段の練習でもパスがもらえない、ボールが回ってこず、セットに迷惑をかけている事を実感していた。
入学早々、かなり苦しい時期を過ごしていた。

そんな苦しい時期、練習帰りに自分の家近くのバス停で(なぜか諭くんの)バスを一緒に待たさせられる事があった。
ベンチに座ってバスを待ちながら談笑していると急に、
「俺まだ舞えるんよな、進化しよ」
と笑いながら言われた。

自分とは違うかもしれないが、当時は諭くんも試合に出れておらず苦しかったはずなのに、楽しそうだった。
結果的に、その何気ない会話が自分の苦しい現状を変えた。

ボールを蹴るのが楽しいことだと、思い出させてくれた。
自分が大切にしている「楽しむ」ことがフットサルで、部活で出来ていないと。

諭くんにとってはバス待ちの時間潰しだったかもしれないが、あの日を起点に、フットサルを楽しむよう努力し続けた。
試合に勝って楽しいとか、点を決めて楽しいのは当たり前で。
小さなプレー、1つのセッションでも楽しめるか。
ボールキープ、鳥籠、アップのような時間もほかに負けないようにや、一回も取られずに終わるようにとか。

気分が乗らん練習でも、何か楽しさを見つけられるか。
上手くいかなくても常に楽しむ。
1つのプレーに一喜一憂するようにしてきた。

たったこれだけを、やり続けた。
これだけで入学当初はあんなに通用しなかった選手が、今や全国大会で優勝を経験し、得点王を取るんだから説得力しかないよね。笑

上に行けば行くほど、みんなが楽しんでいる。

強い相手とやるのが楽しいとか、どんな大きな試合でも左アラでアイソレーションをさせろと、目をキラキラさせて言ってくる後輩もいる。
そんな後輩も、最初は試合でビビりまくって、相手にパスしてたようなやつだったのに、だ。

いかなる状況でも、心の持ちようで楽しめる。
人って楽しんでる時が1番伸びるし、より良いプレーができる。

『スポーツでもなんでも心の持ちよう』 

いわゆるメンタルゲーだ。
すごいシュートや無茶苦茶なゴールを決めるにも、足を振らないとゴールは生まれないわけで。
フットサルを怖がらずに楽しんでいないと、そんなプレーは生まれない。

同じプレーでも失敗を怖がってするプレーと、そうでないプレーでは大きな差が生じる。
特に、フットサルはボールを触る回数が多く、この分メンタルにより大きくパフォーマンスが異なる。

昨年度の夏のインカレは多摩大学に負けて、大会が終わった。
大会後1stセットで話していると、みんな反省とかよりも先に「楽しかったなぁ」と口々にしていたのを覚えている。
実際にそのメンツのセットは強かったし、負ける気がしなかった。
負けていても点を決めてくれそうだったと思う。

もちろんミスできない緊張や、負けられないという重圧はとても大きい。
でも、その緊張や圧力を上手くコントロールして楽しめる選手が試合で活躍できるのだと信じている。

自分は、こう言ったメンタルをコントロールする事(何事も楽しめる事)が人よりもちょっぴり上手かったから試合に出続ける事が出来たと思う。


少し、自分のメンタルコントロールについて。

メンバーは知ってると思うが、自分も緊張するし、震える。
全国大会の1日目なんて緊張しすぎて目眩がしていた。

そう言った時には、いつも通りのプレーをする為にとても小さな所からルーティーンを行う。あとは、大きい口を叩く。すると自信が出てくる。
よく同じセットの人たちには、

「迷ったら、前に蹴れ。今日は調子が良い、全部勝てる」
こういうことを言っていた。

これは味方への励ましの意味もあったが、自分を平常運転にする為でもあった。人それぞれメンタルコントロールの仕方はあるだろうが、やり方を知ってるのと知らないので大違いである。


プレーを楽しむ事(メンタル)は技術や知識と違って、変えようと思えば直ぐに変えられる。
こんなに直ぐに変えられて、リターンが大きいものは他にない。

noteを読んでる後輩達!一つ一つのプレーに一喜一憂してもっと騒がしくなろう。自分はキャラじゃない、とかじゃないよ!
楽しむために、目の前のプレーを本気で取り組もう。
それだけで大きく変わります。

私が部活に残せるのはこれくらいで、少しでもこのnoteが私にとっての諭くんの一言のような、みんなを変えるnoteになると嬉しいです。

とんでもなく苦しい思いをした、今シーズン。

どれだけ練習しても、プレー外を改善しても結果が付いてこなくて自分達がやっていることが正解ではないかのかもと思ったこともありました。

最後の最後で、大きな結果として報われました。
これだけは言えますね。やってきた事は間違いじゃなかった。

最後の最後に最高の景色を見させてくれて、笑って引退させてくれてありがとう。

どうせやるなら、笑顔で!強い相手と、最高の環境で!
今後の長崎大学の更なる進化を期待しています!

がんばれ。

VAMOS FORZA


ちょこっとメッセージ

監督
長崎には小出あり。他の大学が羨む程の指導や支援、ありがとうございました。
ポルセイドへの練習参加を提案して、送り出してくれたおかげで今の自分がいます。あの2週間ですごい変わる事ができました。あと2年は現役でプレーしましょう。

先輩方
OBの皆様、特に光稀君、M1ズ、和田君、麻生さん、ほっしー、楽しいフットサルを教えてくれてありがとうございました!最高な先輩方に囲まれたおかげで、フットサルにのめり込めました!また飲みましょう。

ピヴォの人たち
ピヴォはボールを触る回数は少ないし、守備でもいっぱい走らされる。
他のポジションを羨ましく思う事もあるかも知れません。
でも、1番ゴールが近くて、点を決めれる可能性が高いポジションです。
簡単でも難しくても、一発決めちゃえばヒーローです。決めなければただの存在感の薄い選手。
その一発を決め続ければエースになれるポジションです。
ピヴォの人達が、チームを救うエースになる事を願ってます。
頑張れ。

同期
卒業旅行行きたかったけど、全国制覇っていう海外旅行とかよりもっと良い経験ができたから良しやね。

父・母
いつも経済支援をしてくれて、ありがとうございました。
それが無ければ、こんなに楽しい学生生活を送れませんでした。まだあと2年、ご支援よろしくお願いします。


他にも研究室の方々や、バイトの方々、他大学の方々、たくさんの土田真平に関わって下さった全ての皆様、ありがとうございました。

これにて華の大学フットサルは終了です。
ありがとうございました!

#7  土田 真平
学年:4年
学部:水産学部
出身校 / 出身県:兵庫県立西宮高等学校 / 兵庫県



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