見出し画像

5日間のインターンシップ体験記

2024年8月、静岡市女性会館へインターンシップに来てくれた大学生の体験記です。「アイセル女性カレッジ」や防災講座に関する企画に携わってくれました。

**********************************

1日目

1日目は、アイセル女性カレッジの防災講座で運営補助を行いました。講座前は、防災に関することは力仕事であるため男性が主体となり、女性は受け入れてもらえないのではと考えていましたが、女性だからこそできる活動が沢山あるということを知ることができ、「話し合いのマナー」についてのお話では、「受け入れる」のではなく「受け止める」ことが大切という言葉が印象に残りました。受講者の方々は熱心にメモを取っており、講座で学んだことを地域の方に伝えたいとお話されていた方が多く、防災に対する意識の高さを実感することが出来ました。
今回は運営の補助だけでなく、グループワークにも参加させていただき、女性会館の職員の方が様々な点に配慮をしながら講座を進行されている様子を見て多くのことを学びました。また、受講者の方の生の声を聞くことが出来た点や防災・災害支援を行っている市役所、社会福祉協議会、災害ボランティアネットワークの方々もグループワークに参加することで、多くの正しい知識を身に付けることができ、より内容の濃いものになったと感じた点から、今回の講座とグループワークの必要性が分かりました。

2日目

2日目は、午前中に女性会館についての説明と館内案内をしていただき、午後は防災講座のアンケート集計を行った後、図書コーナーについての説明をしていただき、実際にクリッピングという作業と返却図書の片付けを行いました。
静岡市女性会館は静岡市内のいくつもの女性団体が行政に働きかけたことで実現した施設であり、また指定管理者制度によって専門性の高い事業が提供できるという魅力があります。                                             館内は講座を実施する際に使用する場所や軽い運動ができる部屋、合唱・ダンスの練習ができる防音の部屋など、利用者の多様なニーズに対応した構造になっていると感じました。
図書コーナーでは、返却された本は利用者の方が気になる本なのかと考え、目立つように配置されているということや利用者の方が本を見つけやすいように色分けや前出しを行っているということ、さらに、絵本に関しては子どもたちが読んで怖いという感情になってしまわないように専門のものだけでなく、普通の絵本も置いているということなど、利用者側の視点で考え、様々な工夫がされていることを知ることが出来ました。

3日目

3日目は、最終日に発表を行う防災に関する講座の企画をしました。
大学生で一人暮らしをしている身として感じていることや、初日の防災講座で受講者の方がお話しされていたマンション・アパートに住んでいる方は自治会に入っていないため情報共有が難しいという現状から、災害時に大学生が地域のコミュニティに参加しづらいという課題を見つけました。
そして、ターゲットを大学生に絞り、大学生のスマホに強いという特性を活かすことで地域のコミュニティに参加することが出来ないかを考えながら、講座の大まかな内容を決めました。
防災講座に男女共同参画の視点をどのように入れるか考えるのが難しかったですが、女性会館職員の方々の意見を聞きながら、企画を進めることが出来ました。

4日目

4日目は、初日に行った防災講座の振り返りと食工房での備品点検を行いました。 振り返りでは、アンケートを見て受講者の満足度が高かったことや職員の方の対応の仕方が良かったということに加えて、受付業務や時間配分、空調などの環境面といった改善点について話し合いました。次の講座をより良いものにするために振り返りがかなり重要であるということを教えていただき、私も過程を大事にしながら様々なことに取り組んでいきたいと感じました。                               女性会館ではきれいな状態で利用してもらいたいため、設備を維持するために備品点検を定期的に行っており、その業務の一つとして食工房での食器の枚数と汚れ・ひび割れがないかの確認、食器棚の掃除を体験させていただきました。食器の枚数が多く、一部の点検だけでもかなり時間がかかったので、利用者のことを第一に考えてこの業務を定期的に行っている職員の方々の凄さを体感しました。

5日目

5日目は、午前中に自分が企画した防災講座に対して職員の方々にアドバイスをしていただき、それを踏まえて内容を修正し、発表を行いました。                             初めは、災害時に大学生が地域のコミュニティに参加できるようにすることを目的として考えていましたが、講座を受けて知識を身に付けたとしてもいきなりコミュニティに参加するのはハードルが高いと思い、災害が起きた際に、近くに頼れる人がいなくても一人で冷静に対処できるよう自助の観点から大学生として今できることを考えるという方向に変えました。そして、実際にあった困りごとの事例、あったらいい防災グッズ、防災に役立つSNSツールなどの紹介をし、受講者の方には避難所で起こりそうな性別特有の困りごとや対策をグループで話し合って最終的には全員で共有してもらうという内容の企画を考えました。                                               午前中に職員の方にアドバイスをしていただいた際には、グループワークについて、1回目は男女別グループワークで個人の意見として話し合ってもらい、ここで出た意見を2回目の男女混合グループワークで男性・女性たちの意見として話し合うほうが受講者が意見を言いやすいのではないかという点が非常に勉強になりました。発表後にも多くのアドバイスをしていただき、自助の他にも、もっと色んな視点で企画を考えることが出来たことに気付きました。また、受講者にこの講座を受けることでどうなってもらいたいかを考えることが大切だと知ることが出来ました。

最後に

業務の体験や実際に企画を考えることができただけでなく、ジェンダーに関する知識が身に付き、かつ自分が今後どういう人になりたいかを考える良い機会にもなり、学ぶことばかりでとても有意義な時間でした。インターンシップ全体を通して、周りの方と意見を出し合いながら様々な目線で物事を考えていることを実感することができました。                                                  今回学んだことを企画立案時や日常生活に活かしていきたいと思います。                                             5日間インターンシップに参加させていただき、本当にありがとうございました。
 
 


いいなと思ったら応援しよう!