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墨田区を訪ねてみました! #1 東京都墨田区周辺


墨田区探索

川上商店さんへ工場見学へ行った後、廣田硝子さんのすみだ和ガラス館、すみだ江戸切子館などものづくりが感じられる墨田区を探索してみました。

1970年をピークに迎えた墨田区の工場の数は、その後、工場拡大を目的とし、より広い土地を求めた企業の区外移転などが原因となり、減少し始めます。まちを代表する「ものづくり」を守るため、中小企業を支援する意思を表した条例を、全国で初めて墨田区が定めます(1979年)。そして、ものづくり事業者と区が一体となり、新たな視点でものづくりの価値を伝え、育てる動きが生まれていきます。

墨田区 「ものづくりのまち すみだ」の特徴・歩みをのぞく 墨田モノヅクリandカルチャーvol.2  墨田区産業観光部産業振興課 2023年 P2~4 (2023.0916)

JR錦糸町駅北口からスタートです。

まずはすみだ和ガラス館へ

すみだ和ガラス館

ここは廣田硝子さんの直営店です。廣田硝子さんは120年前の創業時から収蔵する資料を元に大正、昭和期の技法やデザインの研究を重ね独自の製品作りに挑戦されています。大量制作でのガラス製造が主流の現在でも「人の感性に訴えかけるぬくもりのあるガラスを届けたい」という思いからここ墨田で脈々と受け継がれてきた江戸切子や江戸ガラス職人による伝統製法を継承し一つ一つ手づくりで製品を作り続けています。すみだ和ガラス館には様々な色や形の和ガラスが並んでいます。

こちらは元祖すり口醤油差しです。1970年代に廣田硝子さんが実験用の点滴ビンの機能に着目し、本体のビンとガラス栓をしっかりすり合わせることにより外部へのモレを解消しガラス製醤油さしの普及に大きな貢献をしました。

元祖すり口醤油差し

こちらは復刻醤油差しで創業より生産していた醤油差しを従来のねじ式の醤油差しから今の生活に使いやすいすり口に改良しどこか懐かしさを感じる事ができます。

復刻醤油差し


錦糸公園に行ってみました

関東大震災の復興事業の一環として、1928年(昭和3年)に開園した面積約5.6万平方メートルの広さを有する区内有数の公園で、2009年(平成21年)から2011年(平成23年)に再整備を行いました。
 「ふれあい広場」や「ちびっこ広場」には子どもが楽しめる複合遊具等が充実し、噴水を囲んで芝生が広がる「水と緑と花の広場」は、自然と触れ合ったり、かけっこ等を楽しめます。
 春は桜、夏はドライミストや水が飛び出る施設もあり、四季折々を感じることができます。
 公共交通機関を利用して気軽に立ち寄れ、スカイツリーを眺められる公園としても子供連れのファミリーで常時賑わっているほか、墨田区総合体育館、テニスコート、野球場も公園内に設置されています。

墨田区 「錦糸公園(錦糸四丁目15番1号)」(2023.09.16)

ここでは先程の2種のしょう油差しをスカイツリーと共に撮ってみました。

元祖すり口醤油差し
復刻醤油差し

久米繊維工業さんのファクトリーショップへ

ここでは久米繊維の卓越した技術、文化を伝えるTシャツが購入できます。
半世紀にわたってTシャツを作り続けてきた久米繊維工業さんの経験をもとに「すべては幾久しくご愛用いただくために」と心を込めた一つ一つの工程の積み重ねが信頼の品質を作り上げています。店内では様々なTシャツ、カラーそしてそれぞれの仕様の違いが分かる展示がありました。

久米繊維工業

すみだ江戸切子館へ向かいます

すみだ江戸切子館

すみだ江戸切子館では次世代への継承を目的に江戸切子職人の育成と技の普及活動を行なっています。そしてここでは職人さんが実際に削っている姿を窓越しに見学ができます。そして江戸切子の歴史、制作工程などが展示されて切子体験も教えて頂きながらできます。

江戸切子のはじまりは江戸時代後期、江戸大伝馬町でビードロ問屋を営む加賀屋久兵衛らが南蛮人により持ち込まれた海外のガラス製品に切子細工を施したのがはじまりとされています。さっそくガラスをカットしている音が聞こえます。

ガラス越しに職人さんの作業を見ることができます

たくさんのグラスが並んでいます、館の方に色々と教えて頂きました。江戸切子グラスのガラスは2層になっていますので、まず2層のガラスを作っていきます。はじめに色ガラスを先に金型へ吹き込みその中に別の竿で巻き取った透明ガラスを流し込む事で色ガラスが透明ガラスに溶着し2層になります。そこからどこをカットするかを書いていきます。模様により砥石を変えながらカットしていきます。最後に全体に磨きをかけますと透き通ったガラスになります。この工程の中に伝統と技の数々があります。

江戸切子の出来るまで
模様により砥石を変えていきます

こちらの江戸切子はクリスタルガラスで鉛が入っていて重厚感があります。薩摩切子の特徴も教えて頂きました。
薩摩切子はカットする色ガラスを厚くし深くカットするのが特徴でたくさん削ることにより色ガラスの濃淡が出てきます。

クリスタルのガラスは酸づけという処理で完成させる事が多いそうですが江戸切子は手磨きをかけより丁寧な仕上げを行っています。丁寧にご説明頂きありがとうございました!

ありがとうございました!

魅力的な銭湯がありました

続いて歩いていると魅力的な佇まいの黄金湯さんが、隣にランドリーもありました。あまりの暑さで断念しましたが次回を楽しみに。オリジナルクラフトビール や、自家製ノンアルコールドリンクも飲めるそうです、またDJブースもあり店内BGMは全てアナログレコードによるもので湯上りもいい時間が流れそうです。

黄金湯は墨田区太平、オリナス錦糸町の近くにある銭湯であり、東京の下町エリアを代表する銭湯「⼤⿊湯」の姉妹店。
新しい銭湯のかたちを常に追い求めるオーナーの新保夫妻は、⼤⿊湯にて⽇本初のオールナイト営業や、スカイツリーを望む⼤型の露天⾵呂など、今までにない銭湯を⽣み出してきました。
⻩⾦湯では、⼤⿊湯とは違ったアプローチで新たな銭湯のあり⽅を⽬指します。

黄金湯 

こちらは大黒湯さん、こちらはまだ営業されていませんでしたがこちらも大いに気になります。

押上温泉 天然温泉 大黒湯

この辺りから急にスカイツリーが大きく見えてきました、この通りを歩いて行くとタワービュー通りとなっていました。

最後はアンリミテッドコーヒーバーさんへ

前回来たとき多くのお客さんが飲んでいた、
コールドブリュートニックを飲みとても暑い一日でしたが墨田区の「ものづくりのまち」を感じられる錦糸町駅から押上駅までの道のりとなりました。

UNLIMITED COFFEE BAR
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
暮らしと道具forumを運営する株式会社Search&Exploreは日々Search(検索)とExplore(探索)に励んでいます。

今度は銭湯に、そして廣田硝子さんの和ガラス美術館も行ってみたいと思います。
和ガラス美術館はすみだ和ガラス館にありますが完全予約制で月2回ぐらいの開館となっています。
ここでは廣田硝子さんの所蔵品が展示され1930年代頃より以降販売していた懐かしの製造品のほか、蒐集した和ガラスやヴィンテージガラスのほか、成形金型などの製作器具、専門書などの展示があるようです。