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消滅危機の地方クラブを"斜め上"から再建したい話

〜始め有るものは必ず終わり有り〜

揚子法言

「今年度、今いる生徒達を送り出したら辞めざるをえないと思っとる。」

15年振りに会話する中で恩師から出てきた、想定外の言葉
私が在籍していた当時は、小学生から中学生まで合わせて100名を超える規模のサッカークラブだった。

少子化の煽りも受けてか、気付けばわずか数名の規模になっていると聞いた。

(監督も還暦手前だし、さすがに疲れただろうし引退するのも妥当なタイミングだよなぁ)
そう思いながら、当時の"鬼軍曹"に対して失礼な質問を投げかけてみた。

「今の状況を抜きにして、監督はどうしたいんですか?サッカーに対してこだわりなく、老後まで何かあてが作れれば安心します?」

「できることならサッカーに携わっていたい、もっと言うと"日の丸を背負う"選手を輩出したい、これは昔から今でも変わらん。」

トーンがガチだった。"鬼軍曹"に対してよくもこんな失礼な質問できたもんだと自分を叱責しつつも、私の少年時代の柱になる経験をくれた監督の言葉で、何かスイッチが入った。



チーム紹介

フォルテFC熊本

1997年創立、熊本県熊本市で活動する少年サッカークラブ。
監督は緒方光彦。
サンフレッチェ広島のOBで、現日本代表の森保一監督と同期入団。
インスタに最近の2ショットも。もっとアピールして良いと思う)

クラブOBには現役Jリーガーの藤嶋栄介(モンテディオ山形)、江﨑巧朗(ロアッソ熊本)らがいる。

筆者自己紹介

11期生(2008卒団)のOBです。
東京でしがないサラリーマンをやっている31歳です。


本題。ほぼ無理ゲーに向き合ってみる。

本プロジェクトについて

まず結論から。
クラブとは直接関係なく、OB主導で"勝手に"収益の大半をクラブの活動資金に還元するためのアパレルブランドを設立しました。
※本プロジェクトに関して、監督から賛同はいただいていますのでご安心を

(この記事を読んでいただいていて、プロジェクトを知っていただいた皆様には、ぜひ商品を手に取っていただきたいと言うのが唐突でありつつ切実なお願いとなります。)

プロジェクト第1弾商品紹介

全4デザイン、一部キッズサイズも展開します!
クーポンコードもぜひご利用ください👉「forte_coupon」


経緯はかなり端折ることになりますが、可能な限り"サステナブル"な形をサッカークラブ運営だけに依存しない形で編み出さないといけないと考えてこの形態に着地しました。

日常のクラブ運営と並行し、より多くの消費接点を創出できるのか…

以下、色々悩んだ結果取らなかった選択肢の一部

①OBやクラブ関係者を中心に、再建に向けた資金援助を募る
 →既に協賛金は得てクラブ運営がされている上で、持続可能性に懸念
②クラウドファンディングで資金を募る
 →賛同者次第で短期的な解決策になり得るが、資金問題が解決されても本質的なクラブ運営の問題解決に目を背ける引力が働く
③オンライン集客の改善から着手する
 →調査の結果、認知獲得の課題感は薄く地域内での検索率も著しく低い

筆者調べ、所感

なぜアパレル、Tシャツなのか?

取り繕わずにお伝えすると、応援や支援に対して最低限適切な対価を用意し、可能な限りフェアでありたいと思ったからです。

誰かの夢を応援する」「共感したから頑張って欲しい」当然その気持ちを少しでも多くの方に抱いて欲しいですが、"サステナブルなクラブ運営"を見据える以上、中長期に対しての期待に甘んじるのではなく、応援の気持ちに対しての"お礼を形に残しておく"ことをできるやり方、かつ苦しい状況でも取り得る選択肢ということで今回のプロジェクトの形となりました。

簡単なまとめですが、少しでも応援したいと思ってくださった皆様、単純にTシャツを買おうと思っていたタイミングだった皆様、デザインが可愛いから気に入ってくださった皆様、様々な方の購入により得られる収益が、"結果的に"クラブ運営及び今後の再建施策に充てられることになります。

今後の展望

まず、ここまで読んでいただきありがとうございます。
縁もゆかりもない方もいるかと思いますが、ぜひ"未来の日本サッカー"のためにも、ご協力をお願いいたします。

今後については、本プロジェクトの収益次第にはなりますが、以下の施策等に取り組んでいけたらと考えています。
(※監督及び保護者の皆様への許諾はまだ取っておりません、勝手案です)

1. クラブHP開設
2. 活動拠点近隣での臨時イベント開催
3. 練習環境の向上、練習時間の最適化
3. 現役生徒、OBの協力を得てクラブ支援関係の強化
etc.

大前提、本プロジェクトが残念な結果になった場合でも、原資が不要な施策は継続して頭を捻りつつ取りんでいく予定です。

また中長期的には、フォルテFC熊本やその他の少年サッカークラブに限らず、共通する問題を抱えている様々な領域で転用できるような学びに昇華できたらと願っています。

そのため、今回のプロジェクトでは「 #夢を繋ぐTシャツ 」というハッシュタグを活用していきます。(青臭いワーディングですが、ストレートに。)
ぜひ拡散のご協力もお願いできればと思います。

監督の想いを繋いでいきたい

前後半でトーンが変わってまとまりがないnoteとなり恐縮です、ぜひ応援よろしくお願いいたします!
(随時結果のご報告などもさせていただければと考えております)


おまけ。プロジェクトメンバー回想記

筆者コメント:

エンタメ、スポーツに対しては本業のサラリーマンとしても、プライベートでも自然と少しだけ向き合ってきた人生でした。
そんな中、急に余命宣告をされつつも死ぬ気は無い監督(比喩です)と久々にお話することができて、本当に、言葉選ばず言うとワクワクしました。

無理ゲーとか保険かけて書いてますが、自分もいい歳して結果何にもならなければ後悔します。
想像以上の熱を持った監督の火を未来へ繋ぐこと、そこに尽力したプロジェクトです。

筆者:11期OB 跡部

発起人コメント:

「熱あるところに、人あり、価値あり」の信条で生きている筆者と同じ11期生のOBです。

「想い」という熱は絶大です。少しの残り火でもあれば、大きな炎を生み、大きな熱を生むことが出来ると信じています。
私自身も起業家として、何度も苦難に見舞われた経験をして参りましたが、決して消えることのない「想い」と、どんな困難にも立ち向かえるようになった対峙力だけで、これまで生きて来られたと感じています。
この対峙力は、フォルテで培われたものであると日々感じます。

私の人生に貢献して頂いたフォルテ、そして監督の「想い」に、少しでも貢献出来たらと、今回のプロジェクトを進めて参りました。
サッカー界の発展と、サッカーを通じて人生の豊かさを得られる人々が増えていくことを、心より願います。

発起人:11期OB 吉澤

デザイナーコメント:

今回の依頼を受け、打ち合わせをする中で、デザインは普遍的な70s - 80sカレッジ風のロゴにしよう!と決まりました。OBの皆様がどこか懐かしさを感じたり、学生時代の思い出に浸れるようなイメージと、老若男女問わず気に入っていただけるデザインを目指しました。
シンプルなのでフォントのリズムは特に慎重に、普遍的でありながら古めかしい感じがでないよう注意して最終調整いたしました。

世の中に多様にあるプリントTのなか、大切なのはストーリーだと思ってます。
発起人含め皆さんの熱い想いが伝わるのと同時に、日本サッカーの未来が少しでも明るくなれば幸いです。

デザイナー:J.I


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