VTuber界にVShojoという名の黒船がやってきた!

はい、言わずと知れたVShojoのことです。
海外では既に人気を獲得していましたが、いよいよ日本にも本格展開をしていくようです。
ビジネスとしてみますと海外勢が日本市場に参入するのは微妙だと思うのですが、Otaku文化の本家である日本市場に行くことが何かブランド化しているのでしょうか。

6月頃から広告を出す、イラストレーターを発表するなど動きを見せていましたが、これをきっかけに本格的に活動していくということでしょうか。
しかし、参加したメンバーがまさかの……ですかね?界隈ウォッチャー的には予定調和な感じでした。
ただ、二人目は大分予想外でした、これでスパチャ世界1位2位が揃い踏みしたと言われています……。

VShojoの強み

企業所属なのに個人勢ってのは流石に無理があると思うんですけど、規模が小さいうちはそういうことも言えるんでしょうか。
と思ったのですが、細かいところはわからないのですが運営方針と言いますか、そのあたりを見ると個人勢と言える理由が見えてきますね。

・スパチャは演者総取りで運営への配分はなし
・いわゆるVのガワは演者の物
・(多分)楽曲など、演者側が作成した創作物の権利も演者側
・企業案件や、運営企画のイベントの利益は運営と分配
・運営はマネジメント費を演者からもらう

お金の部分に加え最後の所がポイントで、あくまで活動のお手伝いをしているという建付けなので個人勢と言えるのだと思います。
いずれも日本の事務所と比べると破格の条件ではないでしょうか、もちろん運営のサポートレベルに違いはありそうですが、少なくとも外から見る限りでは国内のどの事務所もマネージメントレベルで演者に干渉している事例は見られないので、メリットしかない気がします。
運営会社のCEOが元Twitchの創業メンバーということで、縛りらしい縛りは活動の中心をTwitchにすることぐらいなんでしょう。
TwitchからVShojo側に何らかキックバックがあったりするんでしょうか、そうだとするとプラットフォーマーならではの強みですね。

今後の業界勢力図はどうなるのか

えにから上場の影響もあるのか、にじさんじからメリッサ・キンレンカさん、童田明治さんに続き黛灰さんと今年に入って3人目の卒業者が出ました。
上場企業なので運営方針が利益重視となった影響が出ている可能性もあります。
ホロライブからは元上位勢がVShojoに引き抜かれた形となりました。
ぶいすぽからデビューした猫汰つなさんも転生組と言われており、にじさんじからの人の流出が目立つ一方で、にじさんじで目立ったデビュー者は壱百満天原サロメさんのみに留まります。
結局のところ純粋な新人はサロメ嬢のみで、転生組が多いということで人材不足感が凄いです。
もちろんまだ見ぬ原石はたくさんいるでしょうし、なにより再生数や視聴者数で面白さが測れるものではないですが、大手事務所には星の数ほどの応募が来るでしょうから面白さを見極めるのが難しいんだと思います、今人気があればあるほど何か問題が起きた時のリスクも高いです。
そのリスクがあるから転生者が重宝されるのは理解できます。

VShojo

さて、VShojoですが条件が破格すぎるので今後も転生者の受け皿になっていくことが考えられますが、当面は特に大きな動きにはならない気がします。
スパチャランク1-2加入のインパクトは大きいですが、転生するにはハードルも高く、少なくとも今のところは新人がガンガン入ってくるような箱にはならなそうです。
なにより英語圏がメインですので、そもそも英語が話せないと立ち位置的に厳しい気がします。
ただ、将来的にはkson氏が中心となりそういった動きをしていく可能性がありそうな気がします、そうなると面白くなるかもしれません。

にじさんじ

上場して景気が良いですが、引退・卒業が増えるのは良い流れではないです。
箱としては最大規模の人数ですし、バーチャル・タレント・アカデミーを含む新人も定期的にデビューしており、特にサロメ嬢のデビューはとてつもないインパクトがありました。
えにから上場のIRにリスク事項にも記載されている通り特定の演者に利益構造が偏っていることは問題ですが、人気商売でもありますので仕方ない面もあると思います。
箱系のイベントや公式イベントも豊富で、これからも業界の中心であり続けると思います。

ホロライブ

個人的には一番厳しく見ています。
メンバーは少なく少数精鋭で皆それぞれに人気がありますが、人数が少ない影響でメンバーの体調不良が続きすぎています。
特定のメンバーを除き配信頻度も低くなりがちで、既に人気を獲得しているとはいえ配信者である以上配信は基礎体力のようなもので、基礎体力が落ちているのはいずれ問題になります。
かといって簡単に新人は増やせなさそうですし、メタバースの結果が出るかどうかもわかりませんし、今後の見通しが一番立ちづらいと感じます。
ただ、先日あった6期生のライブイベントは滅茶苦茶よかったです。
ホロライブってバーチャルなアイドル事務所だと思っているのですが5人でのアイドル活動って滅茶苦茶映えますね、ここまでとは思いませんでした。
6期生がholoXという枠組みの中でデザインされているのでデザインに統一性があり、狙ってかどうかはわかりませんがそれぞれの声の特徴がうまくまざっていて驚くほどよかったです。
会社としてメタバースに注力しているのはわかるのですが、こういったアイドル活動も増やしていただけると箱の色にも合っていますし、なんなら他社でもこういった動きが出てくると面白いなと思いました。

ぶいすぽっ!

最近私の一押しなのですが、ストリーマーやe-sportsシーンが伸びるにあたり、一番良いポジションにいると思っています。
ゲームが上手、得意というわかりやすい特徴で箱が纏まっており、新人の確保もしやすそうに思います。
もっと人が増えてくると箱内大会等も開けるようになりますし今後の展望がすごく見通しやすく、Bravegroupに買収されたことで3Dモデルの供給も期待され、あらゆる面でとても将来性のある箱ではないでしょうか。
ぜひみなさんも見てみてください。(宣伝)

もっと語りたいことがあるのですが、長くなってきたのでこのあたりで・・・・・・。
他にもたくさんの箱や有力な個人の方がおり、今後もV界隈は伸びていくと思いますが、競争も激しくなると思います。
また機会があればそういった内容についても言及してみたいと思います。

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