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メンエス起業に巻き込まれ、わずか1ヶ月半で廃業し100万円の負債を抱えることになった経緯

こんにちは。メタニキです。

このnoteでは他のコンサルタントとは違い、自分の成功エピソードを偉そうに語るものではなく、失敗の経験をシェアすることを目的に書いています。

今まで、メンエス起業に関するお役立ち系の内容をお届けしていましたが、そういえばプロフィール記事を公開していないと思い、今回お届けすることになりました。

一体どういった経緯で、1ヶ月半で廃業に追い込まれてしまったのか?

この点について赤裸々に暴露していますので、起業の際の参考にしてください。

メンズエステ経営に失敗し1ヶ月で廃業した経験談を共有します


メンエス経営を始める方へ

まず初めに、メンエス経営を始める方へ重要なお知らせがあります。

昨今、理不尽な摘発が増えており、その中で契約書の重要性が増しています。

お店がセラピストに違法行為を指示していない証拠として有効になりますので、こちらの業務委託契約書は必ず用意するようにしましょう。

メタニキの基本プロフィール

年齢:28歳
職業:セールスコピーライター
趣味:ヘヴィメタル鑑賞

私は今まで会社に属しながら副業としてネットビジネスを行い、それなりに成功を納めてきました。

昨年、副業のやりすぎで会社をクビになって以降、個人事業主としていくつかの事業や投資に取り組み、その中でメンズエステの起業を行うことになりました。

今回はそれに至った経緯について紹介したいと思います。

唐突にメンエス起業に誘われる

ことの発端は、ポーカーという低俗なギャンブルで知り合った友人からの誘いでした。

後輩が広告代理店で働いており、

今流行っているメンエスの経営をしないか?

と話しているようで、

私にも一緒にやらないか?と誘ってきたのが始まりです。

最初私は、地域や物件、投資金額やそれを誰が出すのか疑問だったため、ある程度の警戒をしていました。

一緒に組む相手が広告代理店となると、最初から我々をハメるつもりで、開業をそそのかしている可能性もあるからです。

おいしい儲け話をもちかけ、自分たちだけが稼ぐなんて手法は、ネットビジネスの世界では当たり前ですので、その経験もあって最初は警戒していたのです。

しかし、次のステップで、私の性格が災いし、破滅の道に進んでしまったのです。

カフェに呼び出され広告代理店と開業前提の打ち合わせが勝手に始まる

2021年の正月明け

打ち合わせをするということでカフェに呼び出されました。

そこには

最初に誘ってきたA氏
元々知り合いだったスカウトマンのB氏
A氏の後輩である広告代理店のC氏

がいました。

事前に話を全く聞いていない状況で、次々とメンエスは儲かるという話が行われました。

後々考えてみれば、これは完全に悪徳詐欺マルチ商法と同じやり方です(笑)

ABC手法といって、勧誘者、業者、客をカフェにセッティングし、儲け話を勧誘して契約をさせる手法です。

まさしくそんな状況で、私から投資金を引き出す目的で、3人でメンエス起業をもちかけてきたのです。

私は元々、人を信用しやすい、騙されやすい性質を少し持っており、少し油断するとすぐに相手を信用し、話に乗ってしまうこともあります。

誘ってきた友人2人は、元々何回も飲みに行ったり、それなりに仲が良かったこともあり、警戒心が溶けてしまいました。

それでも直接的な言及はなくとも、私が100%全額を出資する前提で話が進んでいることに違和感はありましたが、儲かれば良いという下心でそのまま乗り気になってしまったのです。

しかも、100%出資のオーナーとなると、常識的に考えれば、出資をしていない残りの2人が店舗業務を行うのが普通です。

オーナーというのはリスクを背負うが、ほとんど働かなくても利益を受け取れるというのが常識ですので、100万円の投資で何もしないで収益が出ればと夢を見てしまったのです。

その場で広告掲載の契約をしてしまう

そしてここからが悪夢の始まりでした。

話が乗り気に進み、広告代理店から、具体的な広告媒体の資料の提供がありました。

求人広告、集客広告のおすすめを紹介され、前提知識がないまま、そのまま契約してしまったのです。

ここがまず最初の過ちでしたね。

出店地域も他メンバーが決定し店舗名やコンセプトもその場で勝手に決まっていきました。

さらに、媒体のリサーチをすることなく、そのまま契約をしてしまいましたので、ビジネスとして最悪な選択をしてしまったと後悔しています。

そこは一旦家に持ち帰って、出店地域のライバル店舗数や媒体の評判等をみっちりリサーチし、その後に契約をすれば良かったのです。

当たり前の話ですが、その場の空気で話に乗ってしまったことを今でも後悔しています。

名義を借りて物件契約を試みるも審査落ちでオープンが遅れる

もう後には引けなくなりましたので、開業に向けて準備が始まりました。

最初に重要な物件の契約について話あったところ、A氏の知り合いに名義を貸してくれそうな人がいるので、話をつけるということになりました。

私は全く会ったこともない人物ですが、会社を経営し信用はあるので、マンション審査は通るだろうという見込み。

しかし、ここで最初の壁にぶつかります。

A氏が連れてきた自称会社経営者はレスポンスも悪く、なおかつ個人所得が低いがために、マンション審査に落ちてしまったのです。

代案として会社の確定申告書類を見せて再審査ということになりましたが、それも審査落ち。

マンション審査すら通れないポンコツ野郎をA氏が連れてきたがために、2月1日オープン予定が延期になりました。

結局私が物件契約をすることになり、さらに遅れが生じる

結局私が名義人になり、改めて物件を選定し契約することになりました。

だったら名義なんて借りずに最初から申し込めば良かったじゃんと思いつつ、そんなことを言っても仕方がないので、手続きを進めました。

結果、どんなに早くても入居は2月15日

オープンは2月1日と告知しており、予約も入ってきているのに、お詫びして延期です。

もちろんこの間にも、契約した集客広告が無駄に流れ続けています。

求人広告の方は閑古鳥状態で、全く女の子が集まらず。。。

オープン日になっても部屋作りが終わらず信用失墜

入居日が決まっていたので、オープン日はその2日後にすることになりました。

入居日に向け、私は備品や消耗品を全て発注し、自分の役目を全う。

で他の2人はというと、入居日まで特に事業活動はせず、相変わらずギャンブル三昧で遊んでいます。

2人は女の子を集めると言っていたものの、結局は1人も集まらず、全く役目を果たしてくれない状況でした。

そして入居日、いよいよ部屋作りが始まり、これからのオープンに向け、ポジティブに作業を進めました。

1日で終わらなかったので続きは明日やることに。

翌日、部屋作りについて言及したものの誰も応答なし。。。

明日オープンだっていうのに、部屋作りも終わっていない状況で、現場に来ない2人。

そしてオープン日に再び現場に集まり、部屋作りを完了させました。

しかし、オープン日はすでに告知しているため、予約の電話が何件も鳴ってきました。

当然準備が完了していませんのでお客さんには平謝り。

ここでお客さんからの信頼を失いました。

オープン日を決めておきながら、それに向けて業務を完了しない2人に対し、ここからかなりの苛立ちを抱えるようになりました。

厳しめに苦言をさしても、誤魔化されグダグダが続きます。

そう、私はオーナーとして完全にナメられているのです。

もしこんな失態を半グレの下っ端が行ったら、間違いなくリンチにされてボコボコにされますよね。

私にそんな力はありませんから、どれだけ無責任に仕事をしても下っ端は痛くも痒くもないでしょう。

このこともあり、結局は暴力で支配しない限り、こういう無責任な人を束ねることはできないのではないか?と思うようになりました。

結果1ヶ月分の集客広告費が水の泡に

そうこうしているうちに、1ヶ月が経ちました。

依然として出勤できるセラピストは0

いつになってもオープンできない地獄の期間が続きます。

広告は常に流れていますので、どんどん広告費が無駄に消えていきます。

そもそも物件も決まっていない状態で、集客広告の入金を急かす代理店もどうかしてると思いますがね(笑)

求人はちまちまくるものの、バッくれがほとんどで中々面接まで辿り着きません。

面接はスカウトマンのB氏担当で行ってくれていたのですが、満足のいく結果は出せず。

その場ですぐに契約をして、なんとしてでも面接に来た人を逃さないというやる気が見られませんでした。

結局、うまく女の子を管理することができず、出勤が決まりません。

元々はスカウトのB氏がすでに3人、働ける子がいるということで、メンエス起業を始めたのですが、それも全滅。

スカウトだから女の子の管理、扱いが上手く、人脈も多いので求人はなんとかなると思っていたのですが、それも期待外れ。。。

まさかスカウトで結果0人になるとは思いもしませんでした。

この点も私が犯した大きな誤算の一つです。

丸1ヶ月事業を放棄され何も進まず

このような状況が続き、私自身は自分に出来ることを精一杯模索して、改善に取り組みました。

Twitterで求人を募集したり、他の求人媒体で無料掲載可能なところには全て申し込みを行いました。

求人サイトの上位表示ボタンを押したり
スカウト機能を使って女の子を誘ったり
質問箱の回答に答えたり
求人内容の改善を試みたり

本来このような店舗業務は、他の2人が行うはずでしたが、結局はオーナー自らほとんどの業務を行なっている状態でした。

自分はオーナーだから働かないと決めたとしても、結局自分が動かないと、自分のお金を損するだけですので、やらざるを得ない状況だったのです。

一方その頃、他の2人は事業を放棄し、何もしていません。

女の子も集めませんし、ポーカーしながらでもできるツイートすら1件もしませんでした。

無責任に人を事業に誘い、お金だけ散々使わせ、自分たちは何もしない。

一切のリスクを背負わず利益が出たら配分をもらい
損をした時は知らんぷり

この状況で私のストレスはマックス状態でした。

もう人は信用しない
誘われた事業にお金は出さない
1人でしか事業はしない
出資するなら均等に出資する

様々なことをここで学びました。

女の子が集まらずお客さんを案内出来ない状況が続く

この手のビジネスで一番重要なのは、商品である女の子です。

当初はチームにスカウトがいるという点や、代理店から紹介された求人で、最低限は集まるであろうという見込みでしたが、それも叶いませんでした。

3月に入り、気持ち応募が増えて来たので、やっと真面目に出勤してくれる子が現れ、初出勤にまでこぎつけました。

しかし、その子がとんでもないブスで一同は絶望です。

美意識を全て放棄したような方で、意味不明な色のウィッグをつけ、さらに自撮りのセンスも皆無でした。

それでも出勤ゼロよりかはマシと思い出勤させましたが、当然予約はゼロ。

それが2日続き、待機時間の長さで女の子が挫折し辞退。

続いてそれなりに美人の子の入店が決まり喜んでいたのも束の間、研修の前日にいきなり辞退の連絡が入り終了。

A氏が連れてきたポーカーのディーラーは研修までしたもののその後バックれて終了。

またしてもポンコツ野郎を連れてきたのです。

もう1人、他店舗との掛け持ち前提で採用が決まった子がいましたが、結局一度もシフトを出さずに出勤ゼロ。

この時点で、予約を取りこぼした数は50件くらいはいっていたでしょう。

いつ電話をかけても女の子を案内出来ない店として、ある意味伝説になりましたね(笑)

広告掲載期限が切れ、代理店からの継続案内にブチギレ

そしてそんな中、2ヶ月の広告掲載期限が切れようとしていました。

当然、広告代理店は継続をさせるための営業をしてきたのですが、流石の私も我慢の限界で一喝しました。

地域や業種に応じて効果出やすい広告を過去の経験やデータに基づいて提案するのが広告代理店の本来の仕事

ただでさえ全く広告で効果が出ていないのに、さらに継続を促すなんて、信じられませんでした。

それを全くせず、ただ自分たちが扱える広告を斡旋してるだけの代理店とはもう付き合わないと申し出たのです。

そもそも代理店を通さなくても、各求人媒体は直接申し込めるので、有効なアドバイスがないのであれば、代理店を通す意味なんてないのです。

これ以上出資はしないと決め廃業確定

そして広告を継続したいのであれば、他の2人に請求してくださいと言い、それを2人は拒絶し、事業を辞めることが決定しました。

結局他の2人は、数万円のリスクすら払う気もなく、業務を私に丸投げし、あわよくば利益が出た時だけ、分配してもらおうというモチベーションだったようです。

これで完全にメンバーの活動が停止しました。

ただ、はい終わりで済まされる話ではありません。

結局私1人が100万円の負債、そして毎月家賃だけかかる物件を背負わされ終了した状態です。

私にも軽い考えで事業に乗ってしまったという落ち度はもちろんあります。

ですが、言い出しっぺが人にお金を出させて起業したものの、何もせずに廃業したことの責任は相当重いのではないでしょうか?

今までの活動で成果を残したどころか失態しか残りていません。

ポンコツ野郎を連れてきてマンション審査に落ちた件
ポンコツ代理店を連れてきて広告で大損した件
ポンコツスカウトをメンバーに入れ1人も女の子を集めなかった件
ポンコツ女を連れてきてバックれられた件
結局何も仕事してない件

その他、お客さんの予約をすっぽかしたり、オープンしたら連絡をする予定のお客さんへ連絡をしなかったりと、不手際は多数ありました。

やはり、1人の大人として、自分が犯した失態の落とし前はつけるべきだと思います。

損害の補填や売却先を見つけてくると言われたものの

もちろん全責任を追求して、100万円全部出せとは言いません。

私にも一定の責任があります。

ですが、最低でも均等割、私の気持ち的には70万くらいは弁済するべきと考えています。

そこで一度話し合い、物件の売却を行い、残りの損害について、最低均等割で補填するという話が決まりました。

そしてA氏は、知り合いに頼んで売却先を探すということになったのです。

これまで一切事業で成果を出さなかった彼ですが、最後には責任を取る姿勢を見せたので、ひとまずは安心しました。

しかし、これもまた期待外れに終わったのです。。。

M&Aサイトで売却交渉中

3月後半に廃業が決まり、それから1ヶ月、売却先を見つけてくるという言葉を信じ待っていました。

しかし、いつになっても売却先の連絡は来ず。。。

結局のところ、この1ヶ月何もしてなかったのです。

最初から最後まで何の役にも立たず、最後に期待した自分が馬鹿だったと改めて思いました。

そこで私は、もう自力で見つけるしかないと思い立ち、M&Aサイトに登録し売却の交渉に本腰を入れる結果になり、今に至ります。

A氏は1ヶ月かけて1人も交渉相手すら見つけてきませんでしたが、私が探したら3日で19人も交渉相手が見つかるという。。。

まだ売却は確定していませんが、1件内見まで進み、明日も2件内見を行い交渉してきます。

結局信用できるのは自分だけですので、理不尽に背負わされたこの負債を取り戻すために、何とか頑張っていきたいと思います。

このnoteもその一環ですので、引き続きフォローしていただき、応援していただければ嬉しいです。


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