入籍10ヶ月で適応障害になった話 〈15〉


「Nanaは結局どうなりたいの?
 Nanaが何に悩んでるのかわからないから、
 俺はどうやって慰めていいのかわかんないよ。」

旦那さんがそう言いましたが
私は涙を流すことしか出来ませんでした。

「私だってわからないよ。
 ただなんだか今の自分が好きじゃなくって
 何が出来るのかわからなくって
 何が悲しいのかわからなくって。」

そう思っていましたが、
旦那さんには伝えることが出来ませんでした。

幸い(なのか?)翌日は長男家族の家に
泊まりに行くことが決まっていたので、
旦那さんとほんの少し不穏なまま
外出しました。

久しぶりに長男家族と会い、
いつもと違う空間にいることで
少しずつ私の心はほぐれていきました。

可愛い姪っ子達が寝静まったあと
長男夫婦とお酒を飲みながら
ぽつりぽつりと自分の悩んでいる事
悲しかったことを話してみました。

きっと自分の死期を悟っていたであろう父に
退院したら何したいなんて質問は
本当に酷だっただろうと悔やんでいる事

なぜもっと早く父の病に気付かなかったのか

もっと愛を伝えたかった
会って話をしたかった

そして今の自分の現状についてもです。

Nana.N



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