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【TikTokエフェクト】Effect Houseの新機能Dynamic Chainを使ったAR

みなさん、こんにちは!株式会社FORKのfutoです🌸
今回は3Dが生きている?!ような動きをつけられるDynamic Chainを使ったARエフェクトby.Effect Houseを作ってみました🌱
なぜこの機能を選んだかというと社内では各月にテーマを決めた投稿を行なっており、3月は『ワクワクする動き』でした!
最近ARの中で注目していた"動き"Dynamic Chainを使った作り方を紹介することにしました。私も調べながら挫折した部分も多々あり悔しかったです💦

言語での理解が難しい(英語で展開される)ARエフェクト制作において全体の流れを理解し、つながりを意識することが何より重要です。つながりを理解することで素材の書き出し方や、容量を意識した調整にも気を配って作業できます🤝 
今回はそんなプロセスのつながりを説明しながら記事を進めています。
一つの参考として見てもらえるとありがたいです📝


1. コンセプト

2023A/W~2024S/SにかけてSNSを中心に流行っていたバレエコアをコンセプトにしました!
バレエコアとはBALLETとCOREの造語で、バレリーナを意識したファッションを指します🩰
バレエのレオタードのフリフリ、リボン、コルセットなどを取り入れた柔らかく儚い印象のスタイルです。

この世界観の中にヘルシーな印象のあるカラーやメイクをミックスして仕上げたいと思います🍎

2. 3D制作

今回私はnomadというタブレットで3Dが作れるアプリで制作しました。
3D初心者やPC版3Dソフトが難しくて諦めかけている方にもおすすめしたいです!←私もそうだったのですが、nomadに出会ってから3Dを作ることに苦手意識がなくなった気がします💭
⚠️注意点としてはnomadでは3D書き出し時の容量削減(ポリゴンを削除)ができないため、ARツールに取り込む時はPC版3Dソフトにて調整が必須というところです⚠️

今回のリボンは厚みがない軽さを感じる3Dをイメージして...
\ Nomadでリボンの作り方 /

この動画を参考に形を作っていきました🎀

形状自体にひねりを加えることで、ガーリー感がポイントです!
リボンの表と裏の両面を見せるようにするとリアルなので3Dとしてとてもいい仕上がりになりました📝
データを書き出す時はglTFファイルで書き出すと色(テクスチャ)も引き継げるのでおすすめです!

3. Blenderで書き出し時の軽量化(&動きをつけるアーマチュア設定)

ARツールでは基本的に容量5MB~8MBの間で作る必要があり、3D素材の中で軽量化できる部分はしていく必要があります。具体的にはポリゴン数を減らしながら、軽量化を進めるイメージです🔸

精度は落ちてしまうデシメート機能を使ったのですが、今回は3MB→43KBまで大幅に容量削減できました📝

次にアーマチュア(=ボーン)を組んでいきました🦴
名前の通り3Dモデルの骨格を作ることで、予測した動かし方をすることが可能です。

...がここで問題発生⚠️
何故かボーンを設定しモデルと引っ付けて動かしてみても別々で動いてしまう💦💦
こういうトラブルは多いみたいでたくさんの記事が出てきましたが...Blender初心者の私は手こずってしまって解決できませんでした。

もっと単純で重心のある3Dモデルでボーンの組み方を練習したいと思います😭
今回はボーンを入れなくても(予測しない動かし方にはなる)ARエフェクトにはできるので軽量化だけ行いました!

4. Effect HouseでDynamic Chainを設定

ARツールの中では恐らく唯一?!な機能Effect House(TikTokエフェクト)にあるDynamic Chainを使っていきます!
早速Dynamic Chainの説明をすると...オブジェクトに生命が宿ったようなリアルなモーションをつけることが可能です🌱
Effect House公式の説明書なのですが、簡単なチュートリアルもあってわかりやすいです🔍

この機能は先ほど設定できなかったアーマチュア(=ボーン)がなくても動かすことができます。
アーマチュアを設定してBlender内でアニメーションをつければ、Spark AR(Instagramエフェクト)にも流用できます💃

\ Effect House /

✔まずAdd objectからHead Trackerを選択
✔3DモデルをHead Trackerに入れて、好きな位置に配置
✔INSPECTORパネルからDynamic Chainを設定!値を調整…
✔最後に世界観にあったメイクやフィルターを入れると...

完成✨

このように体の動きに合わせてリボンがゆらゆら動くのがDynamic Chainのおかげです⛓

以上Dynamic Chainの機能を使用したARエフェクトを作ってみました!
ボーン設定をマスターできればよりもっとしなやかなリボンの動きが可能なので...今後の課題として解決したいと思います💪
Dynamic Chainの機能は簡単に3Dを用いたARをリッチにすることができ、体験としてより楽しめるのが魅力的です!
私もこの機能を知ってから意識的に3DのARを試したりするのですが、よく見ると動きがついているものが本当に多いです🔍
今トレンドで優秀なDynamic Chainを使って是非ARエフェクト制作を楽しんでくださいねっ✨

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