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春の色見つけた

こんにちは!
3月も今日で終わり、季節はあっという間に春ですね。

春は、暖かくて散歩にもちょうどいい季節です。
少しずつ暖かくなってきた気温に、ふと昔のことを思い出しました。

小さな頃、春が近づくと『春探し』という名前の散歩をよくしていました。
虫取り網と小さなデジカメを持って外に連れて行ってもらっては、
蝶々を捕まえたり、つくしや花を撮ったりと散歩を楽しむのです。

家は田舎だったので、外に出れば畑や田んぼばかりで
子供の頃はよく駆け回っていたのを思い出します。

虫取り網はさすがに持てませんが、
大人になった今でもカメラ一つ持って散歩に出れば、
さまざまなものを見つけられそうな気がします。

ということで、今回は春をテーマに、
ぶらりと街を散歩して春の魅力を探してみました。

01. 春といえば…

歩いていると、色々な場所に桜が咲いており、
ついつい上を見上げてしまいまいました。

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桜は春を象徴する花であり、短く限定的な花でもあるため
やはり特別なものに感じられます。
開花宣言がされるほど、みんなが待ち望んでいる花なのだなと思うと
なんだか素敵ですよね。

春といえば桜、これは共感する人が多いのではないでしょうか。


02.色から感じる春


桜の魅力とはなんでしょうか?

桜の花びらは白色や淡紅色でとても淡く繊細で綺麗な色をしています。
日本の伝統色にも桜の花弁をイメージした「桜色」という色があります。

桜は、平安時代から花見などで観賞されるなど、
長く親しまれ愛されてきたようです。

遠くから桜の木を見ると、淡いピンクがふわっと広がていて
とても可愛いんですよね。
空の水色と相まって、パステルで可愛らしい印象も受けます。

綺麗な桜の花びらが満開に咲く様子は、少し非日常的な光景でもあり、
春の大きな魅力だと思います。

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また、春は生活が変わる人が多い季節でもあります。

寂しい別れもあれば新しい出会いもあり、
短い季節のなかで大きな変化がある様子が、咲いてから散るまでが短い桜のようだったり、綺麗で明るくもどこか淡く消えてしまいそうな桜色のイメージとも合うように感じられるのです。

春をイメージするとき、ピンク色が使われることが多いと思いますが、
特に桜色は、ほんのりと暖かく、かつ刹那的な「春」という季節を
よく表しているような色だと思います。


03. 桜は散ってこそ美しい

花が散ってしまうのはとても寂しいことです。
ですが、桜が風で散る様子や、散った花びらが道を覆う様子も
美しく魅力的なのですよね。

こぢんまりとした淡い小さな花びら故、
散ること自体にも好感を持てる人が多いのではないかと思います。

伊勢物語の第82段「渚の院」に

散ればこそ いとど桜は めでたけれ
浮き世になにか 久しかるべき 


という歌があり、この歌には

散るからこそいっそう桜は素晴らしいのだ
このつらい世にいったい何が長く変わらず
にあることが出来ようか


という意味があります。

これが短く変化の多い春という季節の中で咲く桜が持つ
人々を惹きつける魅力なのかなと思います。

言ってしまえば、桜が咲いてやっと春が来たことを実感するような気さえします。

みんなでお花見が心置きなく楽しめる時がまた来るといいなと願いつつ、
まだ散らないでとも思いながら、今年の桜ももう少しだけ楽しみたいと思います。


とは言っても、四季にはそれぞれ魅力があるので
実際はどの季節も待ち遠しいものです…

また夏になったら、夏の魅力を探す散歩に出てみたいなと思います。

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