1万字の効能 (6/28)江本
「雑談」が起こる条件はなんなんだろう、と人見知りのわたしは考える。しょうもない話にこそ、信頼に足る関係性が求められるから。
人生における思い出深い雑談は、留学先でフランス人の友達とだらだら話し続けられたこと。学んでいた言語でどうでもいい話ができた!というのが最高にうれしかった。しかし内容はさっぱり覚えていない。
あの時間を共有できた! という感じだけが残る。ある意味刹那的。
えもフェスの意図とか本音とか
先週の土曜日、初めての冠企画『えもフェス!〜さよなら池袋、こんにちはつくば〜』を開催しました。じぶんで送別会開いたって感じですね。名前負け感たっぷりですが、思いついちゃったんだからしょうがない。終わってみるとなんともわたし好みの展開が多かったです(そりゃそうだ)。
・トークライブ4本! といいつつひたすら雑談
(ずっと見ていた堀下、ひやひやしていたらしい。あまりの暴走に。)
・いろんな時期の友人知人が入り乱れすぎてわたしからみるとシュール
・いつの間にか場が自走し始め、主役(=わたし)、割とひとりになる。
総じて、AMラジオ感が出てたのでは…と。笑 EVERY DENIMなんてハガキ職人ですよ。
さて、「別れを言いに来てみんな!」という、えも得イベントだったため、チープながら唯一用意した目玉コンテンツがこちら。
参加者全員についての他己紹介冊子です。
絶対「えもとが他の誰かと話していて手持ち無沙汰かつ隣には知らないひと」的な気まずい状況、生まれるでしょ! 生まれる要因しかないわ。
というわけで、この冊子を隣の他人と開いて「そういうことされてるんですねー!」とか言い合いながら話してもらおう。お願い…それでどうにか楽しいまま乗り切って、みんな… という気持ちでいっぱいでした。笑
だってみんなを紹介しまくると、疲れるじゃないですか、わたし。場の主人は疲れてはいけない。と言いつつ結局紹介しまくるんですけど。結果的に疲れるのは当然だとしても。何事も「めんどくさい」と「疲れる」を防ぐためにどうすればいいか考えることが個人的な至上命題です。
そんな雑な思いがあったわけですが、単純計算で50名×200字=10000字
最後の方、半泣きでタイプしまくる前夜。
結果、わたしいなくても楽しそうだった。
1日みんなを観察したところ
・真ん中にお互いが知っているひとを挟む(他己紹介する)
・あだ名で紹介する
・ごはんを食べる/本の話をする
が揃うと雑談発生率高まる説。何かと言うと
・強制的な自己開示
・距離感を決めてあげる
・体験を共有する(昔のことでもよい)
実は「距離感」を決めてあげるのは重要なんじゃないかと。
「さん」から「くん」になったり、「ちゃん」から呼び捨てになる瞬間をこっちで決めちゃう。戸惑いだったり、微妙な攻防が繰り広げられる時間をばっさりなくす。
からの、いっしょにご飯食べたり本について語ったり、その場で起こったり、昔の時間と感情を共にする。「あー!この本読んだー!」という昔のことでも、とにかく大事なのは「時間」と「感情」がその場において共有されること。
その結果、場が自走し始める瞬間が。
ほうら、ほうーら。
もう、真ん中にわたし、いらないね! っていう、この瞬間がたまらないです。でも寝転んでるのはあれね、ハードの力ですね。笑
その後、#えもフェス を見ていると、それぞれの出逢いがあったようで。メッセでやりとりしてるよ〜の報告をもらうこともちらほら。もう、みんな報告とかいらないから!!勝手にやってくれ!完全にうれしいけど!
本当に、みなさまありがとうございました。
えもフェスは1回限りで終わろうかと思ったのですが、またやってほしい的な声をいただくのと、他己紹介するのおもしろすぎて、節目節目でやりたいなと画策中です。今度は小さくやりたいな。
おまけ
なにを思って準備していたかというと、上京したてのときに行ったイベント、恩人・中島明さんによる自身の誕生日会「なかじまつり」でした。なかじまつりでは参加者全員のスライドで中島さんが他己紹介する、という時間があり、それを思い出して冊子をつくったのでした。中島さん、ありがとう。つくばいってきます。
つくばにいらしてくださった方にコーヒーでもご馳走するために使います!