戦争がはじまってしまいました
2020年1月2日、今年の欧米市場開場初日に戦争がはじまりました。
大げさには言いたくないけど、これがまさに序章だとしたら、今後何が起きても驚きはしません。
トランプは(このサイコパスは呼び捨てでいいですか?)空爆で喧嘩を吹っ掛けておいて「戦争ではなく対話がしたい」とツイート。
イラン側は「必ず報復をする」と反論。
事実上戦争状態に入ったといえる発言です。
日本ではどうですか、ヤフーニュースを見るとまぁのんきなニュースばかりで目が点。如何に日本のメディアが馬鹿で島国的な目線でしか見ていないかが露呈しています。ヤフーニュースの見出しの9割が無駄なものしかないですから、皆さん踊らされないように。時間を無駄にしないことです。
あれは大衆の思考停止を助長するだけの無駄サイトです。
さて、NY Postなどは2001年同時多発テロ事件の首謀者をその当時のイランはファンディングなどをしていた、という関係者の証言をベースに記事を掲載。Post自体は信用できる媒体ではないので話半分で聞いておくとして、問題はこれだ。
「自分から殴っておいてお前が悪いんだからな」と小学生が言いそうなことを普通にやっている米国は「間違っていない」と正当化する言論がまことしやかに語られることだ。
この「ふっかけ戦争」を正当化すること、武力行使をして最終的に価値を宣言してしまえば(湾岸戦争のブッシュアホ大統領もそうであったように)トランプの選挙運動としては再選に必要な票数はほぼ確約できるだろう。
民主党に可能性のある候補がいないという現実もあるが、政治なんてものはすべて裏できっちり筋書きがあるので、共和党・民主党、赤・青とわかれていても、全員「一つの輪の中にいる」と考える方が無難。
わかりますか?これが「政治」なんです。
話をもどしますよ。
選挙戦ですが、特に白人の低所得者階級(ラストベルトの労働者階級)からの支持は絶大で、サイコパス君2016年の勝利につながった大きな理由です。
そもそもこのレベルの白人層は選挙にいくことはなく、30年間一度もいったことがないし興味もないが、トランプには投票したね!なんていうオジサンがいたりするんですよ。怒りを煽り、移民をけなし、アンタラの仕事を奪ったのは何を隠そうヒスパニックの連中なんだよ!とメキシコを名指しにしたりとやりたい放題のキャンペーンでしたよね。
戦争、暴言、Tweet政治、利下げ、自社株煽り、QE、すべては今年の再選が目的です。彼の意図は非常に明確です。これ以上これ以外これ以下なし。
ということで、手段を択ばない陣営の2020年最初の一手は「戦争」ってことです。
この結果どうなったか?マーケットは以下のように反応した。
・WTI原油先物が一瞬ではあるが1バレル64ドルまで暴騰(1月3日午前10時・米国は2日の20時EST)その後高値に推移し現在63ドル。
・円高はもちろんだが、GOLDも買われまくる=リスクオフ
・株が下がる
油が高騰すればどうなるか?本来ならばNYダウが爆上げするはず。ドル高になり強いアメリカが誇示できる。
しかしどうだろう、陣営の思惑とは裏腹に昨晩(1月3日)のダウは233ドルマイナスの結果。
これは織り込み済みの調整なのか?それとも?
FRBが認めないQE4、あからさまなREPOマーケットへの資金還流で株価つり上げによる株価大バブルが起きている中「戦争」はマイナス要因だったことは、果たして陣営はわかっていたのだろうか?
戦争は金になる。これは間違いない。歴史が証明している。米国の中心は製造業それも軍需産業だ。日本にも大量の武器を輸出し、買わせている。
サイコパス大統領は安保条約の見直しをしたいと言いながらも、友達のふりをして擦り寄り、日本の金(あなたの税金ですからね)で武器を高額で買わせる狡猾なビジネスマンだ。
これまでサイトやメルマガでも何度もお伝えしているが、株価バブルはまだ続きます。NYダウは3万ドルをヒットするだろうし、日経だって日銀が日経ETFを量的緩和で得たじゃぶじゃぶのお金で買い上げて(実態より30%増)経済の実態とはかけ離れた株価上昇を実現するでしょう。
しかし戦争が始まった閉まった事で、今後テロが起きる可能性が上昇、地政学的リスクによる予測不能な事態は不安を煽り、市場はそれに敏感に反応する。
株価暴落のきっかけとなるのか注視したいところです。ちなみに、メジャーな投資かさんたち(ロジャース、バフェット、ダリオなど)は自身のポジションを現金化したり、中にはNYダウをショートしているなんて噂が飛び交うほど、既に暴落直前ではないか、と予感させるような報道もある。
何が真実なのかは誰もわからないし、報道もあてにするものじゃない。金融リテラシーだけでなくFAKEではびこるメインストリームメディアをしっかりと受け止め判断できる報道リテラシーも習得する必要があるだろう。
Twitterのトレンドには「第三次世界大戦」という恐ろしい文字が目に入る。もしこれがその始まりだとしたら、どうすればよいのか途方に暮れる。
米国を中心とした日本やフランス、イギリスやドイツなどの連合軍に対して相対する敵は?
ロシア・中国・イラン。
分が悪すぎだろ。勝てるわけがないんだ、と米国が多分一番知っているはずだ。だから、経済戦争だけでおさめてくれ、と私は願う。
戦争はいかん、話したくもない、て戦争体験者であったじーちゃんばーちゃんたちは口をそろえて言う。戦争が教科書の中の世代にとっちゃひとごとなんだろうけど、今の世の中何がおきてもおかしくない。
今年来るであろうリセッションからの経済破綻、マーケットクラッシュが及ぼす社会的インパクト、世界経済が混乱に陥ってしまうときに、私たち個人投資家はどう立ち振る舞うべきか、いま考えた方が良いと思う。
心の備え、物理的な準備を怠らずに。
少なくとも働いている会社や仕事にしがみつくことなく、それが無ければ生きていけない状況ではなく、PC1台・スマホ1台さえあれば食べていかれるような「技術と知識」は身につけておくべきだろう。
これは最低限のレベルの話です。
ローンがある、払わなきゃいけない請求書が毎月ある、だから仕事をやめられないという呪縛から解き放たれない限り、アナタやあなたが大切にする命を失いかねない事態に陥る可能性は、現代社会ではもはや否定しようがない。
戦争がおきているいま、私たちはただ途方にくれて指をくわえて待つのではなく、いま出来ることをすべきではないか?
しっかりと勉強をすること、使える知識をみにつけること、トレードで稼ぐ方法を習得すること、これに尽きると私は思う。
皆さんの考えがい知りたい。ぜひコメントください。
危機感がなくなったら常に搾取される側にしかいられませんよ。自分のみは自分で守る。自分の家族はあなた自身が命をかけて守るしかないんですよ。
国も人も頼れませんからね。
一度きりの人生、笑顔で暮らせる日を1日でも多く作ることが大事なんじゃないですか?
そのためには、勉強です。興味がある方はご連絡ください。
追記:1月5日
戦争を吹っ掛けておいて戦争はしたくない、と声明した大統領ですが、これで実質的な戦争状態に入ったイランと米国ですが、今日までの要人発言をチェックします。
1月3日の段階でペンタゴンは「バグダッドにおいてイラン軍高官であるソレイマニ司令官とイラクのイスラム教シーア派組織・カタイブ・ヒスボラの指導者であるアルムハンディス容疑者を標的として攻撃を実施」の声明。
シーア派武装勢力「人民動員隊」の報道官が「米国とイスラエルが2名を殺害した」と表明。
ここでイスラエルが入ってくるところに中東の問題が根深いものと感じます。
さらにイラン外相であるザリフ氏が「イラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官の殺害は愚かな行為であり、米国は紛争の激化に責任を負うべき」と声明。
そしてこの米国の攻撃についてイランの最高指導者であるハメネイ氏が
「ソレイマニ司令官の殺害に対して容赦ない報復措置をとる」
と非常に強烈な反論を声明。もちろん米国も応援します。
ポンペイオ米国務長官は
「ソレイマニ(イラン司令官)に対する米国の攻撃は完全に合法」
「我々はイランとの戦争は求めていない」
トランプ大統領はツイートで
「米国はテロリストを探し出し排除する」
「イラン司令官は米外交官攻撃を計画した」
「米国は必要ならいかなる行動も躊躇しない」
その後「戦争ではなく対話を求めている」とも言っていますが、前述したとおり戦争をふっかけておいてそれはないだろうと、感じざるをえません。
米国政府の見解として攻撃をした理由は「戦争したくないから」「テロを排除るするため」として実際に言葉にしているのは「米国民の命を守るために行った」という理屈なのですが、このnarrativeはこれまでも何度も使い古されてきたclicheです。
攻撃の意図は明白です。戦争で金を稼ぐ良い道具でしかない。株価バブルを維持するための理由、そしてその手段がほぼ皆無の状態、いわゆる「弾切れ」の状態ですから、ほかのファクターで埋め合わせをするしかない。
政府の選んだ方法は「戦争」だったということです。
この後更なる爆撃、空爆がおきるでしょう。それに対しイラン側がどのような報復をするのか注視していきたいと思います。
2019年は対話路線だった
イランと米国はずっともめているのだけど、二国間の関係を紐解きます。
イランは核開発中といわれている(やってないっていってますが)
2015年、米国、EU、イランと核合意成立するも2018年にアメリカは離脱。この背景にはイランが核開発をやめないことがあり、だったらお前らに経済制裁するぞと対話で脅す。
イランはこれを受けてホルムズ海峡封鎖するぞ、お前ら困るやろ、油の輸送大変になるで、と脅し返し。
米国はイランへの空爆を企てるが2019年6月に直前に中止
2019年9月に何者かによってサウジアラビアの石油施設が攻撃されたのだが、これを「お前らやろ、イラン!」と名指しに言った米国に対して「俺らちゃうわ、ぼけ!」と返した経緯がある。
トランプは北朝鮮問題も含めて対イラン強硬派のボルトン氏をこの時期に解雇してるので、対話路線を維持するというイメージはあったんですが、
結局今回の空爆は一つのメッセージとしてやったのではといわれてます。
しかし、やっぱり対話で継続しこの時期に戦争はしちゃいかんだろと思いますが、これもまた金儲けの道具としてはもってこいって感じなんでしょうね。
相場にむかうものとしては
世界経済のお金の流れを読むうえで大事なファクターのひとつである「地政学的リスク」ですが、
投資家マインドに立って考えてみると、一番大事なことはなんでしょうか?
①資産が減らない事
②資産を少しでも有利に増やす事
この2点です。非常にシンプルです。
次回はファンダメンタルを踏まえて、どのようにトレードに活かすべきかについてお話をしたいとおもいます。
最後に
米国 VS イランの戦争については今後も話題になるでしょう。
大事なのは原油価格です。如何に原油価格が高値を維持するかによってNYダウの価格に直結します。
この視点でチャートとファンダメンタルを見るようにすれば、おのずと勝つチャンスが訪れ、優位性の高いエントリーポイントが増えてくると思いますよw