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【鉄印帳】電気自動車COMSで巡る信楽高原鐵道沿線

信楽の見どころは焼き物だけじゃありません。鉄印目当てで来る人は、記帳だけしてとんぼ返りは実にもったいない

「正直観光には興味無い」「用が済んだらすぐ帰りたい」という僕みたいな人向けに、信楽高原鐵道の各駅を巡るオススメコースを紹介します!

満タン返し不要2000円ポッキリの駅レンタカー

免許持ちで、1人で来るなら断然オススメなのが、小型電気自動車「COMS」の駅レンタカー。

通常レンタカー借りたら満タン返しのガソリン代も別途かかりますが、電気自動車なので給油は不要。
「何時間○円」というのでもなく、2000円以上はかかりません。

レンタサイクルもありますが、圧倒的に行動範囲が広くなるのがCOMS。一日あれば信楽線の駅は全部見て回れます。(今回は時間の都合で見てませんが)

気分はマリカー

感覚としては「四輪のピザ屋のバイク」。運転席のみで左右のドアはなく、テントのようなファスナー式になっています。

原付よりもスピードがあり(最高速度60キロくらい)、アクセルペダルを離したときのエンジンブレーキがすごく効く感覚があります。

気分はマリオカートです。乗り物好きな人は絶対楽しいと思います。

…ということで、そろそろ本題の沿線紹介にいきます。

紫香楽宮跡駅

先に奥側(貴生川方)へ移動し、そこから信楽に戻りながら各駅を巡る、というルートを取ります。

紫香楽宮跡駅は、片面の簡易的なホームがあるだけの少し寂しい駅。まあ信楽以外全部こんな感じですが…

駅前の踏切も、警報機もなければ遮断機もありません。

地域の安全という観点で見れば危険でしかないですが、いかにもなローカル感があって雰囲気としては好きです。

雲井駅

こちらは立派な門構えです。

開業時の木造駅舎を改装を重ねて現在も使っており、隣にはどっちが駅舎か分からないようなトイレがあります。
玉木宏の映画のロケ地にも使われたようです。

玉桂寺前駅

間に勅使駅というかっこいい名前の駅があるのですが、今回はパスしました。

で、次は玉桂寺前駅ですが、車では行きづらい場所にあるのでこれまたパス…
ですが、前回電動自転車で立ち寄ったので、その様子を紹介します。

駅名になっている玉桂寺へは、列車で来た場合は対岸にある寺まで吊り橋を渡って行くことになります。
(⬆は橋から見た駅写真です)

幅は1メートルしかなく、ギシギシ揺れるのでスリル満点。
COMSや自転車だと、道路沿いの寺の駐車場から入ることができます。

玉桂寺には、天然記念物の高野槙の大木や13メートルの不動明王像があり、吊り橋のような迫力があります。(⬆インスタスライド画像あり)


戦前のコンクリート橋「大戸川橋梁」

玉桂寺前駅~信楽駅間に川を渡る橋があるのですが、これもまた大きな見どころ。

パンフレットによると、前身の国鉄が昭和29年に建設したコンクリート橋で、

"わが国初の本格的なポストテンション式・プレストレスト・コンクリート橋"

とのこと。

ウルトラスーパーアルティメット的な、なんかよく分からないけどすごそうな名前なので、どんなものかちょっと調べてみました。

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「プレストレスト・コンクリート」とは、あらかじめ圧力を与えたコンクリートで、弱点である引っ張る力やひび割れに対応できるものとなっています。

▼参考動画「プレストレスト・コンクリート」

「ポストテンション」とは……なんか難しくて長くなりそうなのでこの辺にしておきます。。

戦前から現在まで使われている、価値のあるコンクリート構造物であるということで、国の重要文化財に指定される見通しだそうです。

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とにかく、歴史的な貴重なコンクリート構造物だということですね。


信楽駅

15:30のレンタカーの返却時刻がせまっていたので、後半は駆け足の(走ってない)忙しない行程になってしまいました、、

電気自動車の利用時間は10:00~15:30で、一日乗っても2000円で変わりません。
信楽に来たのが昼過ぎだったので、思いのほか時間がなくて急ぎになりましたが、朝から乗れば十分回り切れると思います。

あともう1つ注意点として、貸出は2台のみで、予約ができません。早い者勝ちになるので10時に来るのが確実でしょう。


帰りには忍トレインの並びが見られて、皆いっせいにカメラを構えていました。


秋の涼しい時に、何か新しい鉄印が出たらまた乗りに来ようと思います!






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