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犬だって腸活

全ての病気は腸から始まる

この考えは、何千年も前の東洋医学や中国の医学、そして古代ギリシャの哲学にまでさかのぼります。
皆さんも一度は聞いたことがあると思います。

実際、医学の父とも呼ばれるヒポクラテスは「すべての病気は腸から始まる」と述べてますよね。。

よく耳にするリーキーガット、腸内細菌群の状態、および腸脳軸が悪くなると、他も悪くなる。。この古代の哲学が真実であるという証拠ではないでしょうか?

リーキーガットって?


リーキーとは英語で漏れるという意味で、GUTは腸内という意味になります。
簡単に説明すると、お腹の内側が通常よりも透過性が高くなり、毒素、バクテリア、その他の異物が血液に漏れ出してしまい、下痢を起こしちゃう。

腸を壊すと、お腹の病気、皮膚の病気、関節の痛み、体が自分自身を攻撃する病気などが関連してるのでは?と言われてるので、腸を整え得ることが本当に大切なんです。

お腹の中には、小さな細胞でできた壁があり、この壁は、お腹の中の筒(管)と体の中を流れる血液を分けています。この壁は、体に必要な栄養を通して吸収するのを助ける役割があります。そして、それらは体に入らない方がいい、毒のあるものや他の小さな粒子を入れないように守る役割をしてるのです。さらに、この壁は細胞と細胞がしっかりと繋がっていて、免疫システムを守る役割や腸内細菌が健康でバランスよくいられるような役割も果たしています。最近のペットはこれらのバンラスが悪くなり、リーキーガットになりやすくなっています。

免疫システム

お腹の壁が破れると、免疫システムの多くがむき出しになることはをわかってください。なぜかというと、腸に関連したリンパ組織(GALT)が、細胞の薄い層のすぐ後ろにあるからです。GALT(腸関連リンパ組織)は、体を病気から守る大切な部分で、お腹の中にあります。GALTは、免疫細胞の層で、犬や猫の体を守るシステムの60%から70%を占めています。そして、その体を守る力(抗体)の80%がここから始まっています。

この免疫システムの部分が、外から来る異物、毒、またはいらない、小さな粒子にずっと直接触れ続けると、免疫システムは「オーバードライブ」になって、体の中で長く続く炎症の連鎖が始まります。
だから、「リーキーガット症候群」という状態は、さまざまな代謝の問題、免疫による病気、そしていろいろな炎症の病気の根本的な原因とされています。

お腹の炎症を起こすもの

ここでいくつか、お腹の炎症を起こすものをあげておきますね。

加工食品:高温でAGE(終末糖化産物)が作られ、これが炎症を引き起す原因になります

毒物:グリホサート(ラウンドアップ)や他の除草剤、殺虫剤;食品保存料のBPA/BHAなどがあります。ドライフードやカンフードを与えてる方は特に気をつけたほうがいいでしょう。
あと、公園の冬でも青々としてる芝生にはラウンドアップなどで殺虫されてる危険があるので、散歩の後に必ず足を拭いてあげることをおすすめします。

お薬:NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)、制酸剤、抗生物質、コルチコステロイドなどがあります。これらは腸の問題、免疫力をかなり下げます。

慢性的なストレス:副腎からコルチゾールを放出させます。これが続くと、腸の壁を傷つけることがあります。特に人混みの多い街中を無理やり歩かせたり、ドッグパークなどでストレスを感じる犬は多いので気をつけてください。

さらに、お腹の中の微生物は食事によって大きく影響を受けます。市販のフードには炭水化物が多いこと、十分な繊維(プレバイオティクス)がないことなどが、腸内の微生物の種類や機能に直接影響を与えます。

腸を改善する6つの方法

・食事は重要です。腸の健康は、新鮮または最小限に加工された成分で作られた食事をおすすめします。それらは炎症の反応を少しでも抑えられます。

・獣医と相談して、アレルギーのテストを行い、アレルギーが出る食事は全て省く。

・ストレスは消化器の問題を悪化させることがあるので、なるべく、ストレスのない、落ち着いた環境にすること。あとは、定期的な運動もすることが大事です。

・プレバイオティクスとプロバイオティクスを取り入れることで、腸内細菌の健康なバランスを促進し、全体的な消化機能を支援することができます。プロバイオティクスは交代で使用するか、断続的に使用し、発酵食品を取り入れることをお勧めします。

・コラーゲンには、プロリンやグリシンのようなアミノ酸の構成要素が含まれており、これらは腸の内壁の修復に役立ちます。骨のスープにはコラーゲン、プロリン、グリシン、グルタミンが含まれています。

・初乳は、体を守る力を持つ成分と成長を助ける成分を含んでいて、お腹の中の壁を守ったり、直したりするのに役立ちます。また、プロリンという成分がたくさん入っていて、体の中の小さな部品がお互いに上手に話をするように手伝い、体を守るシステムをうまく動かすのを助けます。

注意事項:

新しい、サプリメントやハーブを与える際は必ず専門家と話した上で行ってください。

これらの情報はDr.Katie Kangas の英語の資料を私なりにわかりやすく翻訳したものになります。

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