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繋ぎとしての尾根と谷の見方_見える登山への第一歩⑦

前回記事では、各場所における目印の選定とその訳について書きました。

谷・沢における目印の選定について_見える登山への第一歩⑥

前回の予告の通り、尾根での谷、その逆の谷での尾根の活用について、書いてみたいと思います。

結論から言いますと、、、

1.尾根における谷は支尾根と支尾根のつなぎ 
2.谷における尾根は谷と谷のつなぎ

という風に見ると、読図はぐっと楽になる感じがします。

まず1の尾根における谷の利用について以下に図を書いてみました。

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稲村岩尾根を例として引用です。四角部分を現在地とした場合、向かって右側(北)の青枠の谷を越えた先に、赤線で示した支尾根が見えます。
どんどん進行方向へ登ってゆき、右側(北)を見続けていると尾根が迫ってくる様子を見ることが出来ます。
馴れてくると、その支尾根との距離の目測から、大体の現在地を導き出すことが出来るようになります。

もっとマニアックな見方になると...もし見ている支尾根に一部で急な傾斜が認められる場合、その急傾斜に向かってBPCをかざしてみてください。
そしてそのまま針とカプセルの向きを一致させたら、今度は地図でその支尾根の上に等高線が詰まっている場所がないか探します。見つかったら地図の方角とカプセルの方角を合わせたままBPCのto側をそこにあてます。
で、今歩いている尾根のラインと、BPCのfrom側が交わっているところが現在地である可能性があります。
(そこまでする必要あるの?と言われればないかもしれませんが(笑))

この他、谷をつなぎとして見る方法、過去の以下の記事も参考になるのではないかと思うのでリンクを貼ります♪
(私の下手な図で紹介しています(笑))

地形図で拾える沢山の特徴_見える登山への第一歩③

さて、1が長くなってしまいましたが最後に2について書いていきます。

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上図は裏高尾の日影沢林道です。沢筋に沿って小仏城山を目指すルートです。赤の矢印が進行方向で、青い曲線は地形の沢筋方向への出っ張りを表しています。緑の線が四本並んでいるのは、進むにつれて出っ張りが自分に向かってせり出してくる様子を表しています。

支沢と支沢の間には、必ず尾根や尾根とは言えないような出っ張りが挟まっています(程度の大小はありますが)。そこで、歩きながら地形が自分の方へ迫っているか、それとも遠ざかっているか、で、そのせり出しの手前か奥側にいるか、という判断材料とします。

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あまりに単純な話なので、わざわざ言及する必要もないかなとも思いましたが、これも立派に一つの見方なので書いておこうと思いました^^

勿論、このような見方をする必要性は?と言われればまあそこまでしなくても、とは私でも思います(笑)

ここ何回かの記事では、人によっては相互の関連性が薄く感じられるかもしれません。基本的な方法を一通り把握出来た後は、個別のケースを地道に潰していく以外にないとの考えで、ここ最近の流れになっています。

これらをひとつの参考として、是非「分かった!」という時の楽しさを味わってほしいなと思っています☆
(^O^)

※ 次回は、一応いまのところ、トラバース道での読図について書こうと考えています。

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