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地形図を眺めてみよう!_楽しい登山への第一歩④

前回の記事では、一般の書店で手に入れられる登山地図を眺めたり、実際に登山で活用することについて述べました。

登山地図をもって歩いてみよう_楽しい登山への第一歩 Extra02

その登山地図ですが、よーく目を凝らして見てもらえますでしょうか。

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写真は山と高原地図の奥多摩で、棒ノ嶺の付近の様子です。棒ノ嶺の文字の上あたり、濃い線薄い線がたくさんもじゃもじゃと、さならがらミミズが這った後のように描かれてあるのが分かりますでしょうか。

詳しくは今後の記事で触れますが、その線を等高線といいます。そして、登山で読図をするにあたって、この等高線がとても重要な意味を持ってきます。

☆等高線があらわしているもの☆

読んで字のごとく、高さが等しい場所を線で結んだものになります。そしてそれが幾重にも重なることで、地形がどんな形をしているかを表現しています。

富士山なんかは、分かりやすさの代表格かと思われます。

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上の画像が、富士山の様子を上空から等高線であらわしたものになります。茶色い細い線が、剣ヶ峯のあたりを中心として、キレイな円を描いて外側へと広がっているのが分かるかと思います。

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上の写真は、以前奥多摩のどこかの山で撮影した富士山の写真です。キレイな円錐の山体ですね(^^)
逆に言えば、これを等高線で表現すると、二つ上の画像のようなカンジになるということですね☆

これが奥多摩や秩父山域とかになると、いくつもの山、谷、尾根が複雑に入り乱れて、一目見ただけでもまるでジャミングのように映ります。
一例として、高尾山の周辺の様子を以下に掲載します。

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どうでしょうか。最初の富士山の例と比べて、もう何が何やら、どの線が何を表しているか、見慣れない方にとってはワケワカラン、という状態ではないかと思います(笑)

で、一足飛びの結論になってしまいますが、読図というのはこの等高線を読み解くことに終始すると言っても過言ではありません。

これを読み解くと何が分かるのかーーまず自分の現在地を特定できるようになります。そしてどっちの方向にどれだけ歩くとどういう場所に出るのかが分かります。
ひっくるめてGPSよろしく、自分の歩きを高い精度で把握することにつながります。
(それに付随して楽しい発見も出来るようになりますが、それは以降の記事で追々触れていきたいと思います)

※ 次回より、具体的な等高線の読み方について述べていきたいと思います
(^O^)

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