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<なつみの本紹介> #35 トワイライト/重松清

 あなたたちは今、幸せですか? あの頃思い描いていた21世紀を生きるぼくらは、何を求め、何を感じるのか。懐かしい”過去”と”未来”を詰め込んだタイムカプセルが、今、開けられる。


あらすじ

 小学生の卒業記念に埋めたタイムカプセルを開封するために、26年ぶりに母校で再開した同級生たち。夢と希望に満ちていたあのころ、未来が未来として輝いていたあの時代。しかし、大人になった彼らにとって、夢はしょせん夢に終わり、厳しい現実が立ちはだかる。人生の黄昏に生きる彼らの幸せへの問いかけとは?


感想

 素晴らしい作品だと思った。今まで読んできた作品の中で、5本の指に入るくらい気に入った。
 重松清が描き出す、あの頃の、懐かしい思い出が、まだ若者でたいした経験もしていないぼくにさえも、思い出される気がした。バブルの時代から、それが崩壊した不景気の時代も、あの頃はよかったなと思えた。その時代を生きたわけではないぼくがそんなことを言うのはおかしな話ではあるのだが。
 幸せとは何なのか、家族とは何なのか、自分とは何なのか。考えても考えても答えはわからない。みんな、今を生きるのに精一杯なのだ。あなたは一度きりの人生、どうやって生きたいですか?


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