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<なつみの本紹介> #21 ハーレーじじいの背中/坂井希久子

あらすじ

 真理奈は高校三年生。自分が医学部を目指したばかりに、代々銭湯を営んでいた実家は廃業。大好きな祖母はぼけが進み、学校では友人との三角関係に巻き込まれてしまう。そんな時、祖父の晴じいがごついバイクに乗って現れた。ワイルドでセクシーな祖父と悩める孫娘、思いがけず旅に出たふたりは絆を深めてゆく笑いあり涙ありの傑作家族小説。

感想

  これは、ブックオフでうろうろしていた時に出会った本です。なんとなくおもしろそうだったので買ってみました。

 おもしろい!!この本めっちゃおもしろいです。笑いあり涙ありというフレーズはこのためにあるのかと思ってしまうほど素晴らしい作品です。ハーレーじじいの生き様もかっこいいし、真理奈がだんだん心を開いていく様子も、早く続きを読みたくて手が止まりませんでした。一人の女性を愛するかっこよさに触れられた気がします。

グッとワード

 シミュラクラ現象。人間の目には三つの点が集まった図形が人の顔に見えてしまう。

 これはただのメモです笑。そうなんだーと思って書いておきました。ぼくの家の寝室の天井は、木の目が剥き出しになっています。小さい頃はここで親と寝ていたので、よく三つの点を見つけて顔を作って顔を作っていました。こんな名前がついている現象とは知りませんでしたが。。

 それはきっと、有終の美ってやつじゃないかな。

 物事には必ず終わりがあります。この言葉は、過疎化が進んだ自然豊かな村を、きれいなところだと言われた村人の言葉です。若者がいなくなって、いつかは誰もいなくなるということを悟っている感じがします。そんな日本の美しい風景がぼくは好きです。こうやって人がいなくなって廃れていくところもあれば、大きなショッピングモールが作られてなくなる自然もあります。どちらかというと、後者の方が許せないです。いろんな意見があると思いますが、守れるものなら、大好きな景色は、守っていきたいです。

最近撮った、大好きな景色を貼っておきます。

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2021/10/8

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