<なつみの本紹介> #32 総理の夫 First Gentleman/原田マハ
あらすじ
20××年、相馬凛子は42歳の若さで第111代総理大臣に選出された。鳥類学者の夫・日和は、「ファースト・ジェントルマン」として妻を支えることを決意。妻の奮闘の日々を、後世に遺すべく日記に綴る。税制、原発、社会福祉。混迷の状況下、相馬内閣は高く支持されるが、陰謀を企てる者が現れ…。凜子の理想は実現するのか?感動の政界エンタメ!
感想
まず、この作品を読んで政治に興味を持った。原田マハの「本日は、お日柄もよく」も政治の話であったが、この二つを読んだことで、以前よりも政治について知りたいと思ったし、政治家のスピーチの動画を見るようになった。
相馬凜子のようなカリスマ性があって、本気で日本を変えようとする総理大臣がこの先現れるとは思わない。ただ、ここで挙げられている、女性の話、税金の話、エネルギーの話は日本国民が知っていなければならないことなのは間違いない。これは日本の問題ではなく世界の問題で、すでに日本は置いていかれている。それを変えるリーダーが存在しない現実の世界で、立ち上がるべきなのは国民一人一人なのだ。
日本を、いや世界を変えるリーダーが現れるのを願っている。
最後にアメリカのオバマ前大統領の言葉を紹介する
「本日は、お日柄もよく」と「総理の夫」を読んでからたくさんの著名人のスピーチを見てきたが、この人ほどぼくの心を惹きつけた人はいなかった。民衆の「静」をうまく使い、耳に残りやすいフレーズを繰り返し、抑揚をつけ、魂から溢れ出す言葉を紡いで訴えかける。久遠久美が伝説のスピーチライターなら、オバマは伝説のスピーカーであるということは誰もが認めるだろう。オバマの自叙伝でも読んでみようと思う。
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