見出し画像

誰でもすぐに3倍速で「速読」ができるようになる最も確実な方法

多くの方にとって「速読」は夢ののスキルです。弊社からも何冊か関連本が出ていますし、書店に行けばその手の本のコーナーができています。しかし、挑戦したものの挫折したという人は多いのではないでしょうか。
すると、「本当は速読なんて能力は存在しないのではないか」などと疑心暗鬼になるものです。
どっこい、速読をできる人は確実にいて、私も目の前でその曲芸を披露されたことがあります。
また、数年前にインターンとして短期間で仕事を手伝ってくれた学生が、やけに原稿を早く読み終えるのでビックリしたのですが、「公文で速読を習っていたんです」と。その仕事ぶりは正確でした(関係ないのですが、飯を食うのも異様に早かったことも印象に残っています)。
速読は疑いようもなく存在する技術ということです。
私は眼球運動系の速読術はまったくダメでしたが、フォトリーディングをアレンジした速読法(ほとんど飛ばし読み、斜め読み)はよく使います。
また、私が独自に開発した速読法もあります。
名付けて「縦スクロール速読法」。
横組みのワード文書を早く縦スクロールをしながらそれを目で追うという手法です。草稿に早く目を通して、おおよその全体像を理解するときに重宝しています。長文のネット記事を読むときにも使えます。

さて、前置きが長くなりました。
実は、上記で紹介した速読法よりも、確実に速読力を手にする方法があります。それが井上裕之『潜在能力が開花する速聴インプット術』に記された「速聴速読」という方法です。

飛ばし読みでもなく、眼球運動でもない、しかし内容をすべて理解できるという方法です。
紹介部分を本記事用に一部抜粋・改編してお届けしましょう。


最も確実に速読力を手に入れる方法

 速読の習得を試みたことがある人はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。書店に行けば関連本が何冊も所狭しと並んでおり、ベストセラーとなった書籍もたくさんあります。
 読みたいと思っている本が膨大にあるのに、読む時間がないという本好きにとっては、夢のようなスキルです。
 また、速読はビジネスにおいても重宝されます。ライバルよりもいち早く最新情報を入手できるので常にビジネスの最先端を走ることができます。短時間でさまざまな資料を読み込めるので、事務作業の効率も一気に上がりますし、資格取得などの勉強にも有利です。
 しかし、どれほどの人が速読を習得できたのでしょうか。
 私はフォトリーディングの講座を受けて、ある程度のスキルを得た自信があるものの、それ以外の速読法については試した経験がないのでピンときません。
 確かに、1ページを2秒くらいで読む人を見たことはあります。本当に理解して読んでいるのか疑ったのですが、その方はスラスラと内容を語ってくれました。芥川龍之介も速読ができたそうですが、世の中にはこのような達人・天才がいることは間違いありません。また、そこまで極端ではないにしろ、明らかに他の人よりも2倍以上のスピードで本を読み終える人もいます。
 しかし、こんなにもすばらしい能力にもかかわらず、学校の授業で採用されたという話は聞いたことがありません。子どもたちに速読を習得させれば、一気に学習効率も上がるはずなので、不思議に思っている人もいるでしょう。おそらく、再現性という面で個人差が大きく、また習得率も決して高くないからだと想像します。
 では、速読は特別な才能やセンスがある人しかできないスキルなのでしょうか? いえ、速聴によって速読力を上げることは誰にでもできるのです。

音声をペースメーカーにした「速聴速読」

「速聴によって速読力を上げる」には、2つの意味合いがあります。
 1つは「速聴速読」という方法のことです。読んで字のごとく、オーディオブックを2倍速、3倍速で聴きながら文章を目で追う方法です。音声がペースメーカーとなり、当然のこと、通常の2倍、3倍の速さで本が読めるようになるわけです。

 だったら、紙の本や電子書籍を読まず、オーディオブックだけ聴いていればいいではないか、という当然の疑問も出てくるでしょう。
 しかし、耳で音声を聴きながら、目で文章を追うというスタイルのほうが、確実に理解度は増します。音が文字という「形」として認識できるわけですから、より記憶に残りやすいですし、同音異義語などは音で聴くよりも目で見たほうが瞬時に判別できます。
 また、速聴速読では、音声という聴覚への情報が脳の聴覚野を刺激し、文字という視覚からの情報が脳の視覚野を刺激します。
 脳の異なる2カ所を刺激するので、どちらか一方の刺激を受けているときよりも、脳は活性化します。人が情報を受け取る際の認知特性には差があるので、「聴覚だけ」「視覚だけ」という感覚の使い方ではなく、その2つを同時に使ったほうが効率的といえるのです。
 こうした相乗効果があるため、私はオーディオブックだけ、紙の本や電子書籍だけ、という読み方よりも、耳と目の両方から情報をインプットする「速聴速読」をオススメしています。
 現在市販されているオーディオブックの多くは、図版などを除いてテキストと一緒には販売されていません。したがって速聴速読をするのであれば、オーディオブックと紙の本、あるいは電子書籍もセットで購入することになります。とても贅沢な読書方法ですので、すべての本で実践するのは難しいでしょう。しかし、「分厚いけど、この本だけはしっかり読んで、情報を吸収したい」という特別な本に出会ったときに、ぜひ試してください。

普通の速読とは根本的に違う意識の差

 ペースメーカーとしての音声といっしょに目で文章を追う「速聴速読」とは異なる意味で、速聴によって速読能力が上がる2つめの意味合いとは何でしょう?
 それは、速聴を習慣化することで、脳の高速情報処理が可能になることです。頭を速く回転させることに慣れることで、本を読むときもまた、その回転スピードに合わせるように文字情報を処理しようとするので、自然と速読力が上がるわけです。
 理屈はわかるものの、頭の中を見ることはできないから、いまいちピンとこないという人もいるかもしれません。
 そこで一度、オーディオブックを2倍速か3倍速で数十分間聴いたあと、今度は等倍速で聴いてみてください。イライラするくらい遅く感じます。頭はフル回転しようとしているのに、入ってくる情報は遅く、しかも少ないので、急ぎたいのに渋滞に巻き込まれたような焦りに似た心地がしてきます。
 速聴に慣れてからの読書も同じで、普段の自分の読書スピードだと遅く感じてしまうのです。
 普通、速読するときは「できるだけ速く読まなければ」と自分にプレッシャーをかけて行うものでしょう。しかし、速聴に慣れた人が本を読むとき、そんなプレッシャーをかけるまでもなく、頭のほうが勝手に「速く、速く」と読みたがるのです。


ご紹介した『潜在能力が開花する速聴インプット術』を購入すると、この本のオーディオブックがプレゼントされます。つまり、本書を使って「速聴速読」を試せるということ。
興味のある方は、ぜひ手にとってみてください。

(編集部 いしぐろ)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?