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【全文公開】『新しい「男」のルール』仕事するように遊び、遊ぶように仕事をする(潮凪洋介)

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前ソデ

はじめに――これからの勝ちキーワード「衝動」「公私混同」

「ストレスゼロの生き方をしたい」
「好きなことを仕事にしたい」
「誰の制限も受けず、自由に生きていきたい」
「天職に出会い、稼ぎたい」
「いい女にモテたい」
 男ならそう考えるのは自然なことだ。最近の若い世代の人は、こういう欲望をあまり抱かないとメディアでは報道されているが、潜在的には必ず持っていると私は確信している。
 男とは、そういう生き物だから、これらの欲望から逃れることはできない。
 しかし、このような強い思いがあるにもかかわらず、多くの人は、満足できない人生を送って一生を終えてしまう。
 それは、学校教育や親からの教育で、他人と足並みを合わせないことに恐怖感を抱くように洗脳されているから当然だ。
 つまり、自分の思い通りの人生を実現するには、「周りに迷惑をかける」、しかも「突出した人生を送ることで孤独になるのではないか」と恐怖を感じるように教育されているということだ。
 しかし、実際は、逆である。

凡人でも「3つの自由」を手に入れられる!

 あなたが本当にやりたいことをすれば、多くの人にすばらしい価値を与えることができ、幸せにすることができる。そういう人の周りには、人も集まってくる。
 つまり、人生にいいスパイラルが生まれるのだ。
 だから、本書では、自分の好きなように生きて、満足いく収入を得て、あなたの可能性を広げてくれるパートナーに出会える方法を、具体的にわかりやすくお伝えしたい。
 現在の私は、好きなときに、好きなことだけをして、何不自由ない収入を得ることができている。
 実は、私は多くの失敗を繰り返し、数千万円の借金を背負ったこともある。会社員時代は、ストレスにまみれた生活を送って、成果を出せない人間だった経験もある。
 そんな中で、このような生活を打開する方法を模索し、紆余曲折を経て、ついに「満足のいく人生を送る男のルール」を見つけ出すことができた。
人は、自分の「衝動」に従って行動することで、「精神的自由」「時間的自由」「お金の自由」を手に入れることができる。
 これに気づいたのだ。
「そんなこと、常識的に無理でしょ……」
 こう思う人もいるだろう。しかし、私のような、失敗を繰り返したダメ人間でも、この3つの自由をつかむことができたのは、「衝動」的に行動したからだ。
 私にもできたことだから、あなたはもっと簡単に実践できるし、短期間で自由を手にすることができるのは間違いない。

「遊ぶように働き、働くように遊ぶ男」が勝つ 時代

 衝動に従うとは、どういうことか̶̶。
 それは、「心に浮かんだやりたいことをやる」という単純なことだ。
 しかし、多くの人がこうすることができない。
 満足のいく人生を送っている男の共通点は、これに限る。
 本当にやりたいことは、遊んでいるときのように没頭し、成果を出すことができる。また、いい男は遊びの中からビジネスをつくり出すこともできる。
 つらい努力などせずに、ストレスゼロで人生がうまく回っている。
 だからこそ、あなたの中にある本当の欲望を知ることが大切なのだ。
「今、好きなことをやれていますか?」
 私が定期的に行なっているワークショップの参加者に、こんな質問を投げかけてみると、驚くような返事が返ってくる。
「そもそも好きなこと、やりたいことがわかりません」
 何度も「本当か?」と聞き直すが、それが本音のようだ。
 こんなことを言う人もいた。
「好きなことが見つからない。そして、食うための労働に毎日毎日明け暮れている……」
 これが、今の日本の現実だ。この事実は否定のしようがない。
 自分の心の動きに耳を傾けることもしない。心の中の声を拾おうともしない。街中に、そんなアンドロイドのロボットがたくさんあふれている。
「あんな感じのことをしたい。こんな雰囲気のことをしたい。そんな感覚もないの?」と質問を続けても、考え込んでなかなか返答がこない。でも、「これがしたい!」という願望は、すでに消失しかかっている。
 あなたはどうだろう?
 もし、心の中でうごめく願望、欲望、希望、夢、目標があるのなら、それをどうか口にしてほしい。難しくても、面倒くさくても、なんとか言葉にしてほしい。
 それを、口にした瞬間から、あなたの本当の人生が始まる。口にするのをやめたら、5年後、10年後は目もあてられない状態になる。
 そうなれば、アンドロイドとして廃棄処分されるまで、稼働するだけの日々を過ごすことになる。
 もっと自分の心の声に耳を傾けてほしい。
 もっと心の感覚に耳をすましてほしい。
 麻痺(まひ)して何も感じなくなる前に、もっと自分の魂を大切に扱おう。私は、本書を通じて「あなたが何をしたいのか」を突き止める手伝いをしたいと思っている。
 大きなお世話かもしれないが、それが見つかったときに、あなたは今より数倍輝いていることを約束しよう。
 それは、今の仕事の中にすでに存在し、何かに隠れているのかもしれない。あるいは、趣味の延長の中にあるのかもしれない。つまり、仕事とプライベートの境界線がない生き方こそ、これからの時代を勝ち残る条件と言える。いわゆる「公私混同」の生き方である。
 魂を燃やし、命を使う場所は必ずある。人生が変わるおせっかいをとことん焼きたいと私は思っている。
うっとうしいかもしれないが、私につき合ってほしい。必ずや、あなたは目標を達成し、本書を手に取ったこの日のことを思い出すだろう。

今を生きる男ための新しい「男の教科書」

 本書の第1章では、これから先の不安定な時代に、確実に結果を出していくための仕事の哲学について書いた。仕事と遊びの境界線をなくすことで、あなたは驚くほど稼ぐ力が高まる。
 第2章では、お金の嗅覚を磨く方法を解説している。多額の借金から這(は)い上がって見えてきたことを基にしながら、お金の増やし方、リスクヘッジについて効果的な考え方や知識がわかるようにした。
 第3章では、あなたの可能性を最大限に高めてくれる女性との出会い方、オトし方を説いている。我々男たちが人生のステージを上げる上で、女性がどれだけ大切な存在か。そして、そのステージを上がるための女性との向き合い方を提示している。
 第4章では、その他大勢から抜け出すためのライフスタイルのつくり方を解説している。人生を軌道に乗せるために必要不可欠なことを厳選した内容になっている。
 第5章では、自己実現する男の美学について書いた。思考と行動をつなげ、自分の望みを叶える方法がわかる。
 本書をひと言であえていえば、「二枚目半」の男性論。もっと自分をさらけ出し、もっと自由に生きるための指南書である。
 私たちが生きているのは、昭和でも平成初期でもない。「今」を生きている。
 本書は、「今」の社会環境に合った、「男の生き方」の新しいルールをまとめたものだ。
 この本に書いてあることを実行すれば、今を生きるあなたの人生は、必ず輝き出す。
 ダメ人間だった私にもできたものばかりなのだから、あなたなら必ずできる。
 さあ、あなたの人生を大きく変える第一歩を踏み出そう!

新しい「男」のルール◉目次

はじめに

第1章 仕事と遊びの境界線をなくす働き方――不安定な時代で確実に結果を出す「仕事の哲学」

1 「仕事と遊びの境界線がない」男が勝つ 
2 社畜にならない人は「2:6:2」の法則で仕事を効率化させている 
3 人生の土台は「衝動」がつくる 
4 切るべき人脈、広げるべき人脈 
5 「デキる人」「デキない人」の区別は存在しない 
6 会社を辞めたくはないけれど、「会社が嫌い」な人のための戦い方 
7 疑似「自暴自棄」で、いったん自分をぶっ壊す
8 「無駄な努力」を自覚してからリスタート 
9 心のケガを防ぐ「怒りを消す」技術 
10 空振りし続けるイタい男の共通点 
11 業界のトップに立つための武器の見つけ方 
12 輝く男だけが知っている「いい会社、悪い会社」の条件 
13 なぜ、とにかく走り出したほうがいいのか? 
14 マーケティングやニーズの前に、「調子に乗らせる」 
15 「能力」よりも「オス」を重視する

第2章 お金の嗅覚を磨く男が勝ち残る
――冷静に博打を打ち、冷静にリスクヘッジする
16 お金をもらうことの抵抗感を消す技術
17 お金で足を引っ張られる男、人望を得る男 
18 あなたの情報をお金にする方法 
19 「極限の金欠」が成功の源泉をつくる 
20 ほんの少し赤字を出してみる 
21 ちょっと無理して「おもちゃ」を買う 
22 時間を買ってでも体を鍛える 
23 魅力的なコミュニティに入る必須条件「見た目」

第3章 デカくなる男はアゲマンをつかまえる――あなたの可能性を広げてくれる「いい女」のオトし方

24 目の前の女を口説いてはいけない
25 普通の男が「イケメン」「お金持ち」に勝つ秘策
26「あなたの可能性をジャマする」女の見抜き方 
27 女はあえて多少〝雑〞に扱う 
28 美人を引き寄せる3つの条件 
29 美人は「空間」で口説く 
30 女性に、ツッコませる、イジらせる 
31 やせ我慢が、男の価値を決める 
32 いい男は、快感のある恋愛だけをする 
33 女性の本音と建前を見抜く方法

第4章 突出する男はライフスタイルをデザインする――人生を120%成功させる日常の作法

34 2週間に1回はエスケープする
35「行かない自由」を行使する 
36「自分の才能を活かしたい!」と思ったら、まずやるべきこと 
37「努力しても成果につながらない」人に足りない重要キーワード 
38 自分に合った場所選びの基準 
39 音楽が「遊び筋」を鍛える 
40 あえて細かく筋を通す 
41「スグ行動する」ためのスイッチ 
42 言葉の選び方と本当のインテリジェンス 
43「やらないことリスト」で、創造的無責任になる 
44「場づくり力」があれば、お金も学歴もいらない 
45「人間関係のストレス」を消すために、新しい出会いを〝摂取〞する 
46「無帰宅クリエイティブデー」のススメ 
47 未来につなげる交友関係の切り方、残し方

第5章 最短で夢を叶える男の美学――「思考」を「行動」につなげる方法

48 怒りの方向性を変える 
49「まだ成功していない人」を進んで応援する 
50 今の失敗は、未来の最強の武器になる 
51 まずは、スイーツを食べてみる 
52 〝恥ずかしい夢〞を語れる場を見つける 
53「OFF」を「ON」に移植する 
54 俯瞰しながら一点にオールインする 
55 理想が脳を動かす

おわりに


第1章 仕事と遊びの境界線をなくす働き方

不安定な時代で確実に結果を出す「仕事の哲学」

1 「仕事と遊びの境界線がない」男が勝つ

 自分の天職に就ける人は少ない――。
 これは誰もが知る事実である。
 天職と出会い、天職に就くために必要なことがある。それは、「無理に現在の仕事を〝天職〞だと思い、自分を殻に押し込めない」ということだ。
 多くの人が「まあ、これが天職だったのかもしれない」と自分に言い聞かせ、長い年月をかけて自分の本当の心を殺していく。
 いつか自分の天職と巡り会い、そして天職で輝きたい。
 もし、心の底からそう思うのならば、「会社以外の仕事」を持つことだ。そうすることで、本当の自分を見つけ、それを表現できるようになる。だから、結果など自然に出せるようになる。
 とりあえず就職した会社にすべてを捧げ、バカ正直に時間を費やしてはならない。
「俺の人生はこんなもんじゃない!」「もっと本当にやりたいことがある!」という衝動を大切に育て、「天職と出会って輝く」のだ。
 このように生きる人は、必ず輝き始める。顔色や表情も、身のこなしも、声の質も、さらにはファッションまでもが変わる。
 雰囲気が変わり、いきいきと、はつらつとしつつも、適度に張りつめたストイックな存在感を醸(かも)し出す。そんな輝いた男になれる。
 男は、仕事で磨かれる部分が多い。好きな仕事を一生懸命やっている人はいい顔になり、魅力的な雰囲気を発するものだ。そんな男性は私の周囲には大勢いる。当然、彼らはいい女にモテるし、男性からも憧(あこが)れの的として見られている。
 そんな男性は「仕事で男を磨いている」のだ。
 輝く男は2種類――。
 ひとつ目は、天職に就き、その道で輝く男。2つ目は、普段の仕事は稼ぐ

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