見出し画像

樺沢紫苑氏推薦!新刊『働く50代の快眠法則』まえがき全文公開

フォレスト出版編集部の寺崎です。

みなさん最近よく眠れていますか?

日本人は睡眠がよくない傾向があり、2021年版の経済協力開発機構(OECD)の調査では、33カ国中、日本人の平均睡眠時間は7時間22分と最短だったそうです。しかも男性より女性のほうが13分短かいことが明らかになっています。

厚生労働省の調査では、20歳以上の1日の平均睡眠時間は男女ともに「6時間以上7時間未満」の割合が最も高く、6時間未満の人は男性37.5%、女性40.6%。なかでも「50代の女性」では5割を超えています。

つまり、世界一寝ていないのは「日本の50代女性」というわけです。

スリープコーチの角谷リョウさんによれば、50代は何もしていないのに睡眠が悪化する年代だそうです。

そこで、そんな「50代の男女」に絞った快眠指南本がいよいよ出版されました!

角谷リョウ『働く50代の快眠法則』

今日は発売を記念して、こちらの新刊『働く50代の快眠法則』の「はじめに」を全文公開します。

はじめに「50代は誰でも睡眠が劇的に悪くなる世代」全文

 最近こんなことはありませんか?
 
 ◎夜のトイレで目が覚めるようになった。
 ◎朝起きたときにあまり疲れが取れていない。
 ◎朝かなり早い時間に目が覚めてしまう。
 ◎夕方や食後に眠くなってしまう。

 
 もし、特に今までと生活が変わっていないのに、このようなことがあったとしたら……あなたの睡眠はかなり悪くなっている可能性が高いです。

 はじめまして。
 快眠コーチの角谷リョウと申します。
 毎日数十人から数百人のビジネスパーソンの睡眠改善をサポートしています。今までに約8万人の睡眠改善をしており、今回の想定読者層である50
代の方々も、少なくとも1万人はサポートしてきた実績を持っています。対象のほとんどが企業にいらっしゃる「睡眠が十分取れていない」という20代から50代の睡眠不調者です。
 企業の睡眠改善サポートに入ると、まずは社員の方々の睡眠状態をリサーチするのですが、10年前は40代の睡眠不調者が最も多かったです。
 ところが、近年は傾向がかなり変わってきて、特にコロナ以降は20
代と50代に最も睡眠不調者が多くなってきました。

 20代の睡眠不調は、そのほとんどが「リズム障害」と呼ばれるもので、睡眠が夜型にシフトしているため、朝起きられなくなっていくタイプで、深刻度にもよりますが、比較的簡単に改善することが可能です。
 ところが、50代の睡眠改善のほうはというと、20代の睡眠改善の数倍は難しいのです。本書で詳しくお伝えしていきますが、基本的に50代の睡眠不調の大きな原因が「老化」「マンネリ化した日常」のため、そもそも今の睡眠不調は言ってみれば「普通の状態」なわけなのです。
 もう少し具体的な事例を挙げましょう。
 50代になると60%の人が夜中にトイレで起きるようになります。
 60%は10人に6人ですから、もう半分より多いわけです。
 さらに50代は人生で最も精神が不安定になる時期です。50 代の睡眠不調で最も多いのが「不眠」「なかなか眠れない」「途中で目が覚めてしまう」「朝早く目が覚めてしまう」などの症状です。
 これらは睡眠が浅いという部分もありますが、50代をカウンセリングすると「夜や朝に人生に思い悩んでしまう」という回答が多く返ってきます。
 これは「ミドルエイジクライシス」といって、50代の8割が経験する「人生への絶望」「死への意識」です。
 私も50代になるまで多少人生に思い悩むことも、死を身近に感じることもあったのですが、50代になってからのその感覚は40代までとは比較にならないものでした。
  具体的にいうと、いったん仕事や家庭でさまざまなことが落ち着き、「今の人生は自分の思い描いた人生だったのか?」「今後の自分の人生は大丈夫だろうか?」という正解のない漠然とした悩みのループに入ってしまうのです。
 このループに入ってしまうと、当然のごとく、睡眠もメンタルも不調になっていき、ひどいときには日常にまで悪影響を及ぼしてしまいます。
 そして、体も老化して回復力も低下し、今までと同じ睡眠を取っていても朝までに疲れが取れなくなります。
 内臓も老化して、食事に気を使っていても、体重や血液の数値が悪化したり、アルコールが翌日に残ったりするようになります。
 今、挙げたもの以外にも、まだまだ50代の心と体に関する不調はあります。
 年代ごとに人生の幸福度を調査した統計データがあるのですが、その統計によると50代が最も人生の幸福度が低いそうです。
 話はかなり脱線しましたが、さまざまな事情により50代は、睡眠に関して特に悪いことをしていなくても、ほとんどの人が睡眠不調になってしまうのです。
 そしてその睡眠不調の対応策が「これが当たり前」と思ってあきらめるか、睡眠薬に頼るかの二択しかないのが現状です。
 でも、ご安心ください。
 この本でお伝えするメソッドは、50代の睡眠不調者のおよそ80%が「睡眠で休養が十分取れている」という睡眠健常者に回復したという誇るべき実績があります。
 私自身も実はこの本を書くにあたり、マインドフルネスなどを学び直し、再発した不眠症や以前からあった依存症を克服することに成功しました。そのノウハウをベースに実践レベルに徹底的に落とし込んでいます。
 私自身がこの1年間、自分自身を含めた50代向けに特化したノウハウを実践したうえ、改良された知恵が詰まっています。
 ぜひ、睡眠に悩む50代の方には睡眠を改善する第三の選択肢として、できれば本書のメソッドにチャレンジしてみることを強くおすすめします。
 50代のリアルな睡眠の問題を、ここまで高確率で改善させる本は他にないと自負しております。
 それではぜひ、お付き合いいただけると幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?