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#318【フリートーク】お金持ちになりたきゃ、本を読め。

このnoteは2022年1月28日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。

今井:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティを務める今井佐和です。今回は「お金持ちになりたきゃ、本を読め」をテーマに、編集部の寺崎さんとフリートークでお伝えしていきたいと思います。寺崎さん、よろしくお願いいたします。

寺崎:よろしくお願いします。


「目的」を持って本を読む

今井:早速ですが、「お金持ちになりたきゃ、本を読め」ということで、「えっ!?」っていうような(笑)。

寺崎:いきなり命令口調で、すみません(笑)。佐和さんって毎年、年始に抱負を掲げるタイプの人ですか?

今井:はい。年始は気合が入るので、なんとなく掲げたりしますね。

寺崎:僕はあんまりしないんですけど、今年に限っては1つ抱負として掲げたのが、「目的をもって本を読む」。しかもそれは「お金持ちになるため」。

今井:お金持ちになるために本を読もうってことですか?

寺崎:そう。それは、今年絶対やろうと思っていて、なんでそんな気持ちになったかと言うと、勝間和代さん。勝間さんの新刊で、『勝間式 金持ちになる読書法』っていうのが、宝島社さんから出たでたんですよ。今まで「金持ちになる読書法」っていう、割り切った読書術ってなかったなと思って。

今井:攻めていますね。

寺崎:そう。早速ポチって取り寄せたんですけど、これがまた、すごく刺激になったんですよ。

今井:どんなお話だったんですか?

富裕層ほど圧倒的に本を読んでいる

寺崎:まず、冒頭から突き付けられるのが、お金持ち、いわゆる「富裕層ほど圧倒的に本を読んでいる」という事実です。

今井:それは聞いたことがあるんですけど、どれくらい富裕層の方は読んでらっしゃるんですかね?

寺崎:国内外で、読書量と年収の相関関係の分析が多数報告されているんですけども、例えば、アメリカの「Business Management degree」に掲載された研究データによると、「富裕層の88%が1日30分以上ビジネス書などの本を読んでいるが、年収300万円以下の人はわずか2%しか読んでいない」

今井:9割ほどの富裕層の人は、30分以上読んでいるということなんですね。

寺崎:そうなんです。日本でも「YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)」の記事によると、「30代で年収3000万円を実現した人の毎月の平均読書量は9.88冊」。つまり約10冊。

今井:月に10冊!

寺崎:これは同年代の普通の社会人と比べると、38倍です。

今井:38倍ですか!?

寺崎:そう。「こんなに読んでいるんだ!」って感じですよね。

今井:はい。

寺崎:で、「そういえば!」と思ったのが、僕が担当した中尾隆一郎さんの『最高の成果を生み出す ビジネススキル・プリンシプル』っていう本があるんですけど、ここにも似たような話が出てきて、中尾さんはリクルートワークス研究所というところにいらっしゃったんですけど、そこで社員1万3000人の調査をしたんですよ。で、その調査結果によると、1カ月以内に仕事に関する新たなインプットをした人は17%で、およそ6人に1人。インプットっていうのは、講演会に参加するとか、本を読むとか。で、その6人のうちの1人と、残りの5人を比較すると、17%の層は給料が高くて、仕事への満足度も高いということがわかったんですよ。

今井:そうすると、インプットをしている人ほど給料も高いし、仕事もガンガンやり切っているぞみたいな感じなんですかね。

寺崎:そうなんですよね。インプットの習慣が年収につながっている。こうした相関関係は因果関係ではなく、一直線の関係にはないと思うんだけど、勝間さんはこのように言っていて、「先祖代々の遺産によって生まれながらの資産家である人でない限り、本を読むこと、つまり読書量の累積が、お金持ちになるための、簡単でいちばん手っ取り早い方法のひとつだ」と。つまり、なぜならば、「さまざまな本には、直接的・間接的な、お金持ちになるための方法とそのヒントが含まれているから」と。

今井:そうなんですね。本をお金持ちになるツールとして考えたことがありませんでした。

寺崎:そうですよね。僕もそうなんですよ。知識を高めるみたいな、見識を高めるみたいな感じなんですけど。なので、僕は今年は「お金持ちになるために読書をする」、これを決めました。

今井:楽しむとかではなくて、ちゃんと目的を持ってお金持ちになるっていうところなんですね(笑)。

なぜ、私たちは「お金持ちになる方法」を教わっていないのか?

寺崎:そうです(笑)。ところで佐和さん、お金を稼ぐ方法とか、お金持ちになる方法って学校とか親に教わりましたか?

今井:教わってないですね。

寺崎:教わらないですよね?なんで教えてくれないんだろうって思うんだけど。でも親自身も教わってないんですよ、きっと。で、これはちょっと陰謀論的な見方になっちゃうんだけど、権力による人民の奴隷化なんじゃないかなって、僕は思っちゃうんですよ(笑)。

今井:権力による人民の奴隷化!なんだかかっこいいですね!

寺崎:(笑)。だから「お前らなんて稼ぐ必要はない」と。「ただ雇われて働いて税金を納めるマシーンになればいいんだ」みたいな教育。

今井:あー、なるほど。

お金持ちが持っている「お金持ちマインド」の正体とは?

寺崎:勝間さんは、そこまでは言っていないんですけど、私はそんなメッセージに変換してしまったんですよ。ただ、それに近い話が出ていて、ちょっと難しい話なんですけど、「受動意識仮説」っていうのがあって。

今井:受動意識仮説?

寺崎:これは慶應義塾大学大学院の前野隆司教授が提唱しているそうなんですけど、今みたいに、佐和ちゃんが「私」がって、主語で言っている時って、普通は自分が意思決定をしている、自分が能動的に主体だと思っているでしょ?

今井:はい。

寺崎:実は、その意識主体自体が、受動的な何かではないかって言うんですよ。つまり、意識的ではなくて、無意識的に決定されているものであって、これが「受動意識仮説」っていう仮説なんですよ。

今井:自分が意識的に決めていると思っていることも、実は意識的じゃなくて、受動的だっていうこと?

寺崎:そう。つまり無意識なんだけど、無意識っていうのは、これまでの知識とか経験の蓄積によって形成されていて、自動的にそれに導かれちゃう。つまり意識は傍観者に過ぎず、本当の選択や決定は意識の働かないところ、つまり無意識に行われているんじゃないかっていう。

今井:それはありますね。

寺崎:勝間さんは、お金持ちになっている人の多くは、“お金持ちになる方法”をほとんど無意識に知っている人だと。一番分かりやすいのは家庭環境で、勝間さんって中学から慶應義塾大学附属らしいんですけど、附属の小学校の慶応幼稚舎から上がってくる同級生達は、本当に桁違いのお金持ちの子弟がたくさんいたんですって。その同級生たちはもうびっくりするほど頭の中がお金持ちマインド。

今井:お金持ちマインド!

寺崎:まず無駄遣いをしない。お金をかけるときは必要なところだけにかける。そして、なんといってもお金を稼ぐ時は、誰かに雇われて働くんじゃなくて、どんな小さいことであっても自分で起業して稼ぐってことを実践しているそうですよ。つまりその親もみんな経営者とかだから、自分の親の家業を継がない場合であっても、そういうお金持ちマインドを自然に持っている。お金持ちマインドを持っている親の姿を見て育って、自分もお金持ちマインドを自然に無意識に持っている。だから、先ほどの「受動意識仮説」で言うと、お金持ちはすでにお金持ちとして生まれて、お金持ちに育てられる。結構そういうことってあるでしょ?お金持ちの人って。

今井:よく聞くのがユダヤ人のご家庭って、宗教でここはどういうふうに解釈するのかっていうような意見の交わし合いっていうのを家族内でも、教会でもやるそうなんですけど、その頭の使い方っていうのが、すごくお金を増やす時のロジックみたいなものと似ているっていうようなっていう話があったりして、宗教と言うか、その環境ですよね。それで、もうお金持ちマインドが築かれていくんだなんて思ったことがあります。

貧乏人の再生産から抜け出す手段こそが「読書」である

寺崎:ユダヤ人の方とかそうだよね、確かに。でも、そうなると僕なんかは結局、金持ちは永遠に再生産されて、貧乏人も永遠に再生産されるのかって思っちゃうんですよね(笑)、無意識が違うとかって言われたらね。

今井:でも、そこから抜け出すのが、読書法ってことなんですよね?

寺崎:そういうことなんです。だから、我々一般庶民も、無意識を読書によってどんどん変えていくことで、お金持ちマインドを自分の中で成長させることができるということを書かれているのが、この勝間和代さんの『勝間式金持ちになる読書法』。

今井:なるほど。下克上なんですね。

寺崎:実際に勝間さん自身が世に出てきたきっかけっていうのがあって。これがすごく我々としてはうれしいことなんですけど、神田昌典さんの『非常識な成功法則』っていうフォレスト出版の本があって、これは僕が入社するずいぶん前の本で、担当編集者さんも伝説の人なんですけど、これを勝間さんが33歳の時に買って読んで、あることを4つ、愚直に実行したと。この本の中には他にも色んなことが書かれているんだけど、勝間さんが当時しっくりきたのがこの4つの行動で、それを愚直にやったら、なんと1年後には給料がアップして、転職もして、さらに4年後に自分で起業して、独立する。そして今や勝間和代っていう存在に至るっていうね。

今井:へー。その実行したことが気になります。

寺崎:実行したことはね、noteに書きましたので、読んでください(笑)。これ、大事なことは、「読んで学んだことを実践する」っていうところ。勝間さんは「読書と行動はセット」って、この本に書いています。

今井:うんうんうんうん!

寺崎:で、僕みたいな自己啓発書を作っている人間からすると、ちょっと悲しいのが、自己啓発書を馬鹿にする人って、たまにいらっしゃるじゃないですか。

今井:はい。

寺崎:ここでそういう方に言いたいのは、自己啓発は馬鹿にしないでと。「行動がセットではない自己啓発」を馬鹿にしてくれと言いたいんですよ。

今井:それはわかります。私も色々と担当していて思うのが、いい話を聞くと、すごくいい気分になって、それで終わりになってしまうことが多いんですよね。そこでやっぱり結果が出る人と出ない人の違いって、愚直にやるか、やらないかっていうシンプルな違いなんですよね。

寺崎:そうなんですよね。自分自身も言っていることなんですけど、結局自分も読んで行動しないばっかりなので、本当に今年はちゃんと読んで行動したい。具体的に読む量を勝間さんは年間300~500と言っていて。

今井:年間300~500!1日1冊以上!

寺崎:そう(笑)。しかも翻訳書が8割って言っていますね。

今井:翻訳書多めなんですね。

寺崎:翻訳書多め。で、どういうふうにそれを読んでいくかっていう、読み方とかも書かれていて、300冊とか、500冊になると1冊をじっくり読むってことは無理なので、塊で読んでいくみたいな読み方があるんですけど、そういった解説も入っています。ということで、自社本じゃない、他社の宣伝になるんで、他社本研究という【出版の舞台裏】になると思うんですけど、今回は勝間さんの本を紹介しました。

今井:はい。先ほど年間300~500冊、しかも翻訳書を8割ぐらい読むといいよなんていうお話があったんですけれども、フォレストからも読書に関するおすすめの本とかって出ていたりするんですか?

寺崎:そうですね。読書法は何冊か出ていると思うんですけど、自分は担当していなくてわからないので、私が担当した書籍の話で言うと、脳科学の苫米地英人博士が『15歳若返る脳の磨き方』っていう本を出しているんですけども、この本の中でも別のアプローチで「読書がいい」って話が出てくるんですが、どういいかと言うと、「読書はIQを高める」。で、結果、「脳のアンチエイジングが進む」。で、はっきり言っているんですけど、「IQの高さというのは、実は読んだ本の数にほぼ正比例している」そうです。

今井:なるほど。

寺崎:なぜかっていうところは結構、脳科学的な話でややこしいので、ちょっとここでは省きますが、もし関心を持たれた方はこちらの『15歳若返る脳の磨き方』も勝間さんの本と併せてお読みいただけると、本を読むことがどれだけ頭にいいのか、そして人生効くかっていうことがわかるかなと思います。

今井:ありがとうございます。こちらにリンクを貼っておきますので、ぜひお読みいただけたらと思います。私もついつい読書する時は、なんの目的もなしに面白いなあって読んだりとか、好きなところだけだらだらと読んでしまったりするんですけれども、今年は目的意識だったりとか、読むことによってIQが高まるんだなんてことを、頭に置きながら読んでみたいなと思いました。

寺崎:うん。で、この勝間さんの本には、他社本の宣伝みたいで変な話なんですけど、「お金持ちになるための最強15選」っていう、とじ込み付録が付いているので、これも結構価値があるかなと思います。

今井:kindle版には付録は付いていないのでご注意ください。ということで、本日は「お金持ちになりたきゃ、本を読め」ということでお伝えしてきました。寺崎さん、どうもありがとうございました。

寺崎:ありがとうございました。

(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)


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