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フォレストック制度とJクレジット制度の違いとは?

皆さんこんにちは。一般社団法人フォレストック協会事務局の川西です。

当協会の運営するフォレストック認定制度は、国の運営するJクレジットと並んで、民間では唯一の森林吸収系のクレジット認定制度としての運用実績があります。


フォレストック協会ロゴ


フォレストック制度
Jクレジット制度

「違いはなに?」

実は当協会の制度とJクレジット制度の違いについてのご質問をよくいただきます。
今日はこの違いを徹底解説いたします!

違い① 制度運営主体



フォレストック制度とJクレジット制度、どちらも環境保全活動に貢献するための制度という点は共通していますが、さまざまな違いがあります。

まず運営主体が異なる点です。

フォレストック制度は民間が運営するのに対して、Jクレジット制度は国(経済産業省・環境省・農林水産省)が運営しています。


Jクレジットは国の制度です


当協会のような民間事業者が発行するクレジットはボランタリークレジットと呼ばれます。

ですので、フォレストッククレジットはボランタリークレジットの一種ということになります。
ちなみに海外ではこのボランタリークレジットの取引が活発に行われており、主要なものにVCS、Gold Standardなどがあります。


違い② クレジットの種類


次にクレジットの種類の違いについてご説明します。

フォレストック制度が適切な森林管理に特化したクレジットであるのに対して、Jクレジット制度はクレジット創出の対象として、省エネ設備の導入、再生可能エネルギーの導入、適切な森林管理等の様々な活動が想定されています

Jクレジット制度→数種類のクレジットがある
例)再生可能エネルギー由来クレジット、省エネルギー由来クレジット、森林吸収由来クレジット、など

太陽光発電の電気でEV車を充電するひと

フォレストック制度→森林吸収系に特化!クレジットの種類はひとつ
フォレストッククレジット=森林吸収量クレジットとなります。

森林によるCO2吸収量をクレジット化


違い③ クレジット利用目的



両者の大きな違いがその利用目的です。

フォレストッククレジット利用の主な目的は、企業のCSR活動・戦略的CSVなど企業ブランディングです。

戦略的CSV


CSR活動の一環としては、フォレストッククレジットの購入を通じて森林保全活動を行っていることをステークホールダーへ発信、企業価値を向上させることができます。

戦略的CSVとしては、「この商品1つ当たり、●㎡の森が守られます」といった独自のメッセージを付けて、商品やサービスに付加価値をプラスできます。競合他社との差別化や、顧客参加型による顧客の満足感・充実感の向上など、さまざまな効果が期待できます。

クレジットの活用方法については、下記記事で詳しく書いておりますので、
是非ご覧ください。

また、フォレストッククレジットは自主的カーボンオフセットに利用することが可能ですが、あくまで自主的なオフセットへの利用のみとなります。
温対法への報告や国際的枠組みのCDPへの報告への利用はできません。

一方、Jクレジット利用の主な目的は、国の施策達成のため削減義務の課されている企業が温対法などへの報告のため義務を果たすためにカーボンオフセットすることです。

Jクレジットは国への報告へ使用されます

このようにクレジットの主な利用目的に違いがあるわけです!

さいごに



国からの削減義務があるわけじゃないけど、脱炭素社会への波が来て、環境問題への人々の意識がこれまでになく高まっている今、企業として何かできないかな・・・と思っている方!

フォレストッククレジットを活用することで、森林保全の支援を行いながら企業ブランディングをするという、社会貢献活動と企業価値向上の融合を実現させませんか?


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お読みいただきありがとうございました!
こちらの記事がフォレストック制度とJクレジット制度の違いについて知る機会となりましたら幸いです。

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