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ぐんぐん逞しく!

こどもたちが「かのこメンバーズ」であれば
お家の方たちは大きな鹿で「おおしかさん」という愛称が
ついています。
そんなおおしかさんのお一人、なつさんの声を今回はお届します。
                      聞き手:くらら
                      話し手:なつ

くらら:次男くんはいつ頃から、かのこに来ているんだったかしら?
   
なつ:1年生?2年生?
いや違うじゃん、1年生の秋に森の活動日で、お芋からこんにゃく作る時に参加して。あの時が初めて。

くらら:あ、印象に残っていることがある!
通うのが遠くて大変かもと話していたんだけど、
「この笑顔が見られるなら頑張って送る!」って言ってくれていて。

なつ:思ってた!ちゃんと伝えてたんですね、よかった。
そう思いましたもん。

くらら:かのこの印象の変化。ぜひ正直ベースで!

なつ:こんなにも、なんというか・・心のこととか、なんだろう、学び?!
知的なことも含めて、学べると思わなかった。
居場所と仲間がほしいという想いだけだったところに、
思っていた以上に、
教科書に載っているようなことを体験として学ぶ機会を得られた。
心のこと、
寄り添ってもらえるとか、
待ってもらえるとか、
そういうことが期待以上だった。
次男くんの行きたいって気持ちが溢れ出ている。 

くらら:そこから、「おぉ!」となったというか変化を感じたことは?

なつ:距離が遠い、送れない、物理的に無理ってなった時、
自分で行くってなって、逞しさを感じた。
一緒に利用したことのない交通機関だったから、
「行く」って言ったからっていうのもあったけど、
“信頼した人が待っていてくれている”と私が思えたのも、私の変化。
あの子の勇気と。
そこからぐっと変わった気がする。
2年生の冬。8歳になったばかりでまさか、そんなね。

くらら:行くって言ったけど、半信半疑?

なつ:私も(電車のこと)聞かれてもわからないし、
でも、わからなかったら聴いて行っておいで!って 
そこからぐんぐん逞しく。

くらら:みんなも、電車とバスで来てるって聞いてすごいすごい!言っていて。それも本人に伝わっていて相乗効果だったかも。

なつ:嬉しいんだと思う。顔が違う。小躍りしている感じ。


学び舎から歩いていける市の体育館

くらら:何やら聞くところによると、次男くんバシッと素敵なことを言い切ってくれたんだとか!?

なつ:wiscの検査を受けて、
その時に、なんでかのこが好きなのか?とかを聞かれ、
「とにかく意見を聴いてくれる」
「意見を言ったらそれをやってくれようとするんだ」
「早い者勝ちもない」と言っていて。
さらに先生からそれについて質問があって、どんなことがあったの?と。

「流しそうめんがあった時に、
上の方の人がたくさん取っちゃうと下の子が取れない。
そうしたら、流しそうめんのスタートポイントを3つ作ってくれたんだ」って。

くらら:なんでしょう!何を(こどもたちは)拾ってくれるかわからないね、びっくり!何が響くのか。


流しそうめんは本当に楽しい!

なつ:ずるするのがダメだとか、騙しうちするのが嫌いとか話していて、
そういうのがないんだっていう言い方を時間かけてすごく言っていた。
情報処理能力のところで、考えながらしゃべっているので、
ゆっくりですけども、力強く。

くらら:それを聴いてなつさんはどう感じた?

なつ:正直、日常的にあんまりない。
言葉が重いから、みんなの中で言えると思ってなかったから、
場所が安心すると言えるんだって思った。
どっちでもいいとか、意見ないとかよく言っているのを聴いていたので・・・。

くらら:最後に・・・「かのこ」こうなっていったらいいんじゃない?とかご意見ありますか?

なつ:今もそうなんじゃないかと思うんだけど、
こども一人ひとりの、一人ひとりに、
うーん、なんかね、ありきたりな言葉になっちゃうかもだけど、
個性とかペースとかいろんなものを大事にしてくれていると思うので、
これからもしてもらえたら、という想い。

スタッフさんのあり方がこどもに反映していると思うので・・・
そんな大人の方に囲まれるこどもが増えてほしい。
体験として学べることが多いから、
外からみると、今のようなあり方が続くと良い。

くらら:わぁ、ありがとうございます!
2学期からもまたどうぞよろしくお願いします✨

(文責:くらら)


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