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かのこは“次の時代のあたらしいカタチをつくっている!?”


かのこの学び舎にて ののさん(奥)とくららちゃん(手前)

【かのこスタッフ対談・第2回】
私が昨年秋からかのこの活動に関わるようになって印象的なことのひとつが、スタッフの地域(かのこが活動する松平地区)への愛です。今回は里山を愛し、この地域でかのこを始め幅広い活動をしているかのこの副理事、野々山大輔(ののさん)の想いを聞きました。

聞き手:かのこ代表理事 安藤さち子(くらら)
 文章:かのこスタッフ 内田美穂子

くらら;ののさんがかのこに入ったきっかけって変わっていましたよね?

のの;スカウトされました(笑)
休職中の2021年6月頃、地元松平で生気を取り戻しつつある頃に、たまたまスープ会議※でくららさんに会って、前から気になっていたかのこに興味があるとくららさんに声をかけたんですよね。

くらら;そうでしたね。それで森の活動にお誘いしたら、見学に来てくれて、その帰りのあぜ道で、えみちゃん(副理事)が、「ののさんもスタッフに入ってよ」と突然言って、そしたらののさんが「ぜひ」と即答してましたね(笑)

のの;えっ!?即答してましたっけ(笑)

くらら;ののさんの人生の転機の時期と、かのこの子どもたちが学校というメインストリームから離れて自分を探していくという時期とがリンクして、ののさんが入ってきてくれたという印象ですが。

のの;休職から元の職場に戻るか戻らないのかを考えている時期と重なっていたかなあ。すでにその時の自分には戻るという気持ちよりも、自分がやりたいこと、里山でどういう生業で生きていくかを考えていましたね。ガラ紡、カエル谷、大給城・・ここはおもしろいフィールドがあると思っていたから。
「自分」「自立」「自給」「自治」「自然」「自ず(おのず)」という字がキーワードだった。
ある時に会った方が「自分で学校つくってしまおうかな」と言われた言葉が印象的で、自分のテーマの一つとして「教育の自給」「学びの自給」があり得るかなと思い、
かのこに関わってみようかなと思えたんですよね。
くららさんがそこにいたのも大きいですね。

くらら;子どもたちと関わってみて印象的だったことはありますか?

のの;当時の主治医にフリースクールのことを話したら、「あなたも同じですね」と言われたんです。ああそうか、自分もそうかと発見でしたね。
当時、定年まで働き続けるのが当たり前と思っていましたが、「当たり前」と思っていたものと違う生き方もあるかなぁと考えだして、かのこのメンバーがおかれている状況と似ていると感じたかなあ。 
普段はメンバーとは仲間と感じていて、一緒に楽しんで活動しています!

くらら;松平という地域での、かのことののさんの生業とのリンクについて、発展がありそうだと思うわくわくポイントは?

のの;ここ松平は次の時代への先見性があると思うんです。大給城をふくめた松平氏の発祥の地、つまりは江戸時代の発祥の地。そして幕末混乱期の一揆が起った地域。加茂一揆のリーダーは大給城のふもとに住んでいた松平辰蔵さんという方なんです。そして明治期から始まったガラ紡は、トヨタにつながる近代日本のモノづくりの始まりでもありました。
ここで生まれたものは次の時代につながっていくんですよね。
だから、かのこも私の生業も・・・。
これからの時代は、それぞれの個性が小さい単位で生まれてくる時代だと思うんです。小さい単位でオリジナルティあふれるもの。かのこは、次の時代の新しいかたちを作っているのではないかと思うなあ、それが私のわくわくポイントですね。
次の時代のありかたを作っている、“スモール” “オリジナル” “ローカル”!
グローバルでナンバーワンが求められるトヨタ自動車のお膝元で真逆なことを行っていることがポイントかな。

くらら;今のお話を聞いていて、沖縄の言葉でいう、マブイグミ(魂込め)を感じました!背中からかのこの活動を強く後押しされる感じです。ありがとうございました。

これから挑戦したい夢を熱く語るののさん

自分のやりたいこととかのこの活動がリンクしていて素敵でした。これからの展開が楽しみです!

※「スープ会議」とは、スープタウンのある松平・下山地区でやさしい未来に向かうためのアイデアをコトコト・グツグツ煮込んでいく㈱スマイリングさん主催の定例会だそうです。


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