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小売店が続けられなくなったこと

世の中、大変だ。


コロナとかいろいろ、大変なんだ。


もし、お店を続けていたらと思うとゾッとする。


2年前、辞めててよかった。辞めててよかったと思いたいだけなんだけど。


小売店(雑貨店)の需要を感じなくなって、


売りたいものがなくなって、


売れたら商品がなくなるから、また仕入れを考えないといけない、と


だんだん億劫になって、辞めた。


雑貨が好きだと思っていたけど、違った。


たぶん、人がアッと驚くような商品とか、美しい商品とか、

なかなか手に入らないような商品を仕入れて、

お客さんを驚かせたり、喜ばせることが好きだったんだろう。


インターネットの普及のおかげで、

誰でもなんでもどこでも手に入るようになった。


人々を驚かせるような商品を仕入れることが難しくなったと感じた。


あそこで売ってるから、自分たちが売る必要ないよね。と、取り扱い品を

少なくしていった。売れるものは、そりゃ無くなるよね。


作り手側、メーカー側は、だんだん自社で販売する方へ力を入れていった。


洒落た商品を、仲介するだけの仕事、雑貨の小売はそれは厳しくなるだろう。


大手が全部担うのだ。ロフトとか東急ハンズとか行ったら済むのだ。


なんでも、仲介する仕事が淘汰されていくのかな、と予想した。


半分、当たっていて、半分、不正解だと感じた。


まだ、小売店、仲介する店の必要性を感じる、なんとなく掴んでいる。


今は、ギャラリーとか古道具店は小売店として勝機がある気がする。


古道具は、ほぼ1点ものだから。

昔のものは、もう作ることができないものが多い。

大量生産品がなさそうだから、お客さんもオンリーワンなところに

惹かれたりするんだろう。


ギャラリーは、陶磁器作家のものを扱うお店をよく見ているが、

企画展と称して1週間とか期間限定でイベントを行う。

その間、その作家のものだけ取り扱い、企画展が終了すると、

また次の作家の企画展が始まる。

年間計画を立てて、企画を回している。

作家の欲しい商品を買い取ることもあるだろうが、

基本的に全て買い取らないので在庫リスクはなく、次々に新しい商品

新しい作家のものが店に並ぶ。お客さんもそれをめがけて来る。

お客さんも良し、お店も良し、作り手も良し、

いいことだらけだ。


素敵なギャラリーはこれからも残っていく気がする。

綺麗な、洗練された、競合のギャラリーとは差別化された撮り方で、

商品写真を撮って、インスタグラムにあげていく。

あと、名の売れた作家の商品、企画展を開催する。

名の売れた作家は、長年営業しているギャラリーが独占してるだろうから

あたらしい、若手の、いい器をつくる作家を見極めなければいけない。

綺麗な写真を撮る技術はあったほうがいい。

いつのまにか、ギャラリーを運営する人へのアドバイスのようになってしまった。


ただ、モノを売買するという分野でギャラリーは強いけど、

今はモノを売買するより情報、娯楽などの形ないものを

発信してお金を得る方がいいんだろう。

競争相手も多いだろうが、リスクが少なさそう。

それは、難しいことなんだろうけど、何かを続けることで

見えてくるのかなと思ってる。

note、とりあえず毎日書くだけやってみよう。






作る側は、作ることに集中したいのだ。




作り手だったら続けられたのでは、と何度も考えてはいたが、

作り手は同じものを朝から晩まで作ることができる人たちだ。

飽きっぽいわたしたちには不向きだろうと推測する。



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