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■ 自粛前の騒ぎが戻って来ました。経済と自然は「両刃の剣」 二度とない機会・・・です。

二ホンアマガエルです。近くの田圃から夜になると光で集まる虫を捕獲しにやって来ます。一日500mも移動する・・・らしいです。強い吸盤でガラス窓にくっ付いて待ち構えています。

内側から見るとお腹が丸見え!とてもユーモラスです。

田圃も減反政策が2018年度に廃止され、不耕作のままになり「彼等」にとっても環境が悪化しています。

最盛期はサッシ窓に何匹も訪ねて来てくれる「夜の訪問者」は我が家の人気者でした。捕獲の上手い者、そうでない者と体形に顕著に現れます。にじり寄ってもう少しで、口(くち)パクッ! のところ足を延ばした別のカエルに取られます。

テレビより楽しっ!とここに越して来てテレビを処分しました。今は情報はチョイスできます。快適です。

しかし、ここ2~3年姿を消していましたアマガエルが、このところの自粛で戻ってきてくれました。しかも、今朝は物干しのパイプにしがみついて田圃に帰らないでズルしていました。 

よく見ると背中は大変傷も付いているのです。

初めて出会った時は2Fのベランダから下まで飛び降りました。慌てて骨折をしていないだろうか?と思ったものです。

周りの環境に合わせて色が変わることは子供でも知っていますが、皮膚が三層になっていてホルモンの働きで色が混ざり合って変わるそうです。

シルバー・茶・白などでピンクにはなりません。

うっとりとしたなかなか良い顔で、静かにしがみ付くさまはやはり愛嬌があって憎まれません。

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・秋になると野山で目立つ赤い実の「ガマズミ」 古い映画で恐縮ですが。芥川賞作家「村田喜代子氏」による恩知日出夫監督「蕨野行」(わらびのこう) 

豊かな自然溢れる山形を舞台に江戸中期の棄老伝説を現代風に描いた感動作。

ガマズミのような女」と表現されるシーンがありました。それ以来、忘れられません。蛇足ですがこの映画を見て以来、私は雑木林が怖くなりました。

そのガマズミが庭にあります。意識的に染材のために植えました。赤い実の色素ではなく枝・葉で茜色に近い色を貰います。

「強い赤の実」に似合わない優しい白い花に、今朝飛んできた蝶(ヒメジャノメ)、このチョウも羽が千切れていました。あゝ自然の中にいる昆虫も痛々しいものです。標本にするようなあるいは図鑑に出ているような美しい姿で生きているわけではないのです。


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ムラサキツユクサも今が美しい時期です。昨年の種が飛んで発芽します。改めて種を蒔くより好きな場所、好きな温度で・・・は一番自然のようです。この花はぐんぐん伸びて成長しますがやがて花が咲く時期は梅雨です。すると雨に打たれてスポンジ状の茎は倒れます。無理に起こすのも・・・そう思っているうちに倒れたままでも逞しく上を向いて咲いてくれました。

やはり種が飛んできて紫が数色あります。晴れた日は昼頃まで曇っていても夕方には花は枯れてしまいます。自然の中の梅雨時の紫色は辺りまで輝きます。

・自粛は世界人口の8割の人に影響を与えたそうです。産業革命以来、経済が止まることはありませんでした。止まった時のことを想像も出来ませんでした。

経済が戻るとまたカエルも居なくなる・・・どこまで戻ると自然は維持できるのか今しか真剣に測れないのではないのでは・・・

カエルや蝶やつゆ草に真の豊かさを考える一日でした。

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