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「その本を選んだ理由」が読書感想文の書き出し?

難しく考えないでその具体例に当てはめるだけ・・・例が7つ紹介されています。さらに必要なら「読書感想文」のテンプレートもあり文字数まで指定しています。すでに書かれたものも価格が付いて売っています。読書感想文ビジネスです。

本は何故読むのでしょうか?

渡辺 葉 「樹のあるところに、住みたくなったから。」

オレゴン州ポートランドのゆるやか暮らし

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10年住んだニューヨークを離れ

選んだ町は、絹のような雨が降り,蜜の香りがあふれるポートランドに。

ここは空が近い街。夏の太陽はまじりけのない白い光をさんさんと注いでくれる。

そして秋から冬にかけては、真珠色の空から、

絹のような雨が舞い降りてくるーー


この本を手に取った情報はそれだけでした。変わっているのは、窓辺に座っている猫の画像の上にトレーシングペーパーの乳白色のカバーが掛っていました。2007/02/25初版発行

買ってしばらくそのまま置いていました。他に幾つも読む必要のある本がありました。夏の日が過ぎました。


強い雨が降った翌日、思い立って読んだ感想・・・です。

読後で知ったことです。渡辺 葉さんはあの「岳物語」を書いた椎名誠さんの長女。つまり”岳ちゃん“のお姉さん”でした。

椎名誠氏も今は”好々爺”グルリッと頭が二回転ほど通り過ぎました。

日本のエッセイスト・翻訳家・通訳・米国ニューヨーク州およびニュージャジー州の弁護士」以上が彼女の肩書です。日本語としたエッセイは数冊です。

237頁ほどの本の内容はモノクロ・カラーの写真や料理のレシピがお話をするように綴られています。しかし、さすがに父譲りの達者な文面です。躊躇することなくプライベートな話も含め語られ「爽やか」が感想です。

外国暮らしが長くなると、特有の日本人離れしたバタ臭さが付き物で母国語が舌足らずになりがちです。しかし、日本語も達者で「先日出かけた奥会津の○○と同じ味・・・」と国や言葉を選ばないところに好感が持てます。

田舎暮らしに憧れて連れ合いと共に、動物と一緒に移住します。気持ちよく暮らしますが幾つかの事情で暮らしを解体してし舞う。

移動して解体する。ここにエネルギーが必要です。

いつもどんな時も自己をもって自立していないと自由は獲得できません。

悶々とした気持ちを整理できるのは誰に頼ることも出来ません。作業をやりながらいつの間にか解決になります。これが長く続く場合もありますが先に頭に浮かんだことが優先しました。(私の場合は)

上手くなると「悶々」がやって来る!とわかるとかわす術も心得てきました。その後はきっと大きくなる!と呪文を掛けるのです。

本の中に、フランス語に「青の刻(とき)」という言葉がある。と記されています。昼と夜が交差する魔法の一刻 と書いてあります。

これは「プルキニェ現象」という19世紀にチェコの生理学者ヤン・エヴァンゲリウス・プルキニェが発見した現象です。

私も雪国で暮らす日、この現象に何回も助けられた記憶があります。美しくて何を悩んでいたか忘れて仕舞う・・・見逃さず固唾をのんで見とれます。

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さん(この名が素敵です)がおうちカフェ時間の充実を願って!お気に入りのレシピの紹介です。”おしおき”クッキーなぜオシオキか本を手に取ってください。

だから、ねっ。あなた(本を読んでいる人)と私も、きっと「つながって」いるのです。

彼女の結びです。




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