『手前味噌』の材料はシンプルです。大豆➕麦(米)麹➕塩➕熟成
「手前味噌」は、一般的に自分で自分のことをほめることを指します。 「自慢する」を言い換えた言葉。
味噌は仕込む人と菌の恩恵で時間をかけて仕上がっていきます。自慢とはチト違う気がする…
以前は家族の野菜を自給していました。有機農家が近くにあり恵まれた環境が整っていました。
赤紫蘇や人参の葉などの野菜を植物染料に利用していました。
紫蘇は美しい青磁色が染まる。人参の葉のレモンイエローが好きだし…
話がそれます。
その時、味噌豆を作っていた。
やや小粒の大豆です。秋に収穫して冬にサヤから外して、選別する作業は想像するより大変でした。
ストゥブの前でしばらく乾燥させて外す。豆を買うのは簡単ですがいつも、この作業を思い"ありがとう"と感謝。
麦麹が手に入って家族も少なくなり麦味噌を作った。
米麹も量が多いと作る楽しみが増します。麹菌はネットで手に入ります。是非試してください。
農家の農閑期(2月)に古くなった米を利用して主婦は、寒仕込み味噌を作っていたのだろうと想像します。
しかし、季節は梅雨時期を外していつでも良いのではないか…と考えます。麹菌は温度管理が大切なので暖かくなってから作ると楽です。
夏は涼しいところで熟成させ、冬は暖かい場所に置いていると忘れた頃に菌が醗酵しています。
『麦麹と塩を丁寧に混ぜて塩麹。
一晩浸けた大豆を圧力鍋で煮て潰してブレンドする。これで半分以上終わり。
味噌玉と言われる雪合戦の要領で作ったボールを好みの容器に空気が入らないイメージで並べていく。』
あるメーカーの出している味噌容器が丁度適量で私は使います。
ネットで検索すると作業工程はいろいろあります。ご自分のやり方は何年かすると定着します。
梅干しと味噌は離れてしまった家族が懐かしむのでなるべく作ります。
すると「手前味噌」の意味に納得します。正解はない!どうぞご家庭の味を作ってみてください。
近年味噌作りがさかんになりました。味噌・醤油は日本の食文化です。
捨てる事が上手い日本人。水に流す事が上手い日本人。他国の真似が上手い日本人。
独自の文化をチョイスし、守り続ける国民であるように…
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